人間心理:レビュー数が多い=人気がある=右に倣えの傾向がある

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

私達が、どのスマホケースを買うか、どのホテルの部屋を予約するかを決める時、他の人の評価や口コミをあてにすることが多々あります。しかし、新しい研究が、私達は、実は私達に不利になるようなやり方で、この情報を使ってしまう傾向が強いことを示唆しています。

Psychological Science誌に掲載された今回の発見が、人々が、代替品としての商品が、同じ低評価を持つ時でさえ、より多くのレビューを持つ製品を好む傾向がある事を示しています。

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レビュー数と評価の関係

People favor highly reviewed products, even when they shouldn’t

“It’s extremely common for websites and apps to display the average score of a product along with the number of reviews. Our research suggests that, in some cases, people might take this information and make systematically bad decisions with it,” says researcher Derek Powell of Stanford University, lead author on the study.

”ウエブサイトやアプリが、レビュー数と一緒に、製品に対する平均スコアを表示することが一般的になっています。我々の研究が、一部のケースで、人々が、この情報を真に受けて、ところてん式に誤った決定をしてしまう可能性があることを示唆しています。”と、スタンフォード大学の研究員で、本研究の筆頭著者でもあるデレック・パウエル氏は語ります。

楽天やアマゾンなんかで商品を購入する際、必ず評価を見て買うはずですが、評価が多いほど人気商品であると勘違いし、人気があるなら評価が悪くても問題ないだろうという思考の罠に陥ってしまうみたいです。評価数を誤魔化すために不正を行っている業者もいるし、酷いのになると、さくらを使って、評価点数を細工する業者さえ存在します。過去に、どっかの通販サイトで、潰れた後で商品未着が問題になっていた時でさえ、多くの高評価が付けられていたのには呆れさせられました。なので、レビュー数や評価はあてにならないと思った方が無難であるとも言われていますが、参考程度に見ておくのもいいかもしれません。あまり酷いレビューが連発する時は、当該商品の購入を控えた方がいいかもしれません。

The researchers found that this pattern of results fit closely with a statistical model based on social inference. That is, people seem to use the number of reviews as shorthand for a product’s popularity, independent of the product’s average rating.

研究者達は、このパターンが、社会的推論に基づく統計モデルと、密接に噛み合うことを発見しています。つまり、人々は、商品の平均評価とは無関係に、レビューの数を、商品の人気の尺度として使っているように思えるということです。

例えば、通販サイトでお米を購入しようとした馬合、商品のレビュー数が1件しかない商品の評価が5(満点)で、レビュー数が500件の商品の評価が4.7だとしたら、普通は、レビュー数が多い商品を買うはずです。レビュー数は少ないほど、操作が簡単だし(身内や店員が評価を上げることができる)、レビュー数が多いほど不正は行い難いと言えます。もちろん、業者を使って評価を上げたり、レビュー数を稼ぐ不正が行われているケースもありますが、そういった行為は特殊なケースでもあるので(たぶん)、通常は、レビュー件数が少なくとも20件以上ある高評価の商品を買うのがベストな選択であると言われています。さらに、低評価レビューをチェックするのも重要で、高評価でも、低評価レビューが多いと要注意です。季節的な要素やロットの違い、保存状態、配送時の影響による、商品の品質にばらつきはあるのは当然なので、そういう事も加味して考える必要もあります。人の嗜好や感覚、味覚の違い、人気が出ると困る商品や宿泊施設、飲食施設に対して、故意に低評価を付ける人も多いので、そういったことも考慮する必要があるみたいです。レビューと口コミを参考に、コスパや割引率・ポイント数を綿密に計算して、総合的に良さげな物を選別して、最後は自分の野生の勘を頼りに、最終的な決断を下すのがベストです。返品という手段もありますが、あまり使わない方がいいでしょう。

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