働き蟻ばかりじゃなかった!怠け者のアリが果す驚くべき役割!!

蟻と言えば、現在、我が国では火蟻(ヒアリ)が問題になっていますが、日本人にとっては、ゴキブリ並に身近な存在の昆虫ではないでしょうか。子供の頃に蟻を飼って、巣箱の中で蟻の巣を観察した人が多いはずです。観察に飽きると、最後は水攻めで締め括る子供もいましたが、私は、河原に放してあげました。今日は、そんな可愛いアリさん達のお話です。

働き者の蟻にも怠け者いた!

Lazy ants make themselves useful in unexpected ways

If the first thing that comes to mind when you think about ants is “industrious,” you might be in for a surprise. In 2015, biologists at the University of Arizona reported that a sizable chunk of the “workers” that make up an ant colony spent the vast majority of their day engaging in one task: doing absolutely nothing.

もし、あなたが、蟻のことを考えた時に最初に頭に浮かぶのが勤勉なら、あなたは、驚かされるかもしれません。2015年に、アリゾナ大学の生物学者達は、アリの巣を作り上げているかなりの数の働きアリ達が、ほぼ何もすることなしに、1日を過ごしていることを報告しています。

“They really just sit there,” says Daniel Charbonneau, who dedicated his Ph.D. thesis to studying the behavior (or lack thereof) of these lazy ants. “And whenever they’re doing anything other than doing nothing, they do chores around the nest, like a bit of brood care here or grooming another worker there.”

”蟻たちは、ほんとうに、ただ何もせずにじっとしているだけです。”と、自身の博士号論文を、こういった怠けアリの行動(またはその欠如)を研究することに捧げた、ダニエル・シャルボノー博士は言いました。”そして、怠け蟻たちが、何もしない以外の何かをする時は、決まって、チョロっと子育てを手伝ったり、他の働き蟻たちの身繕いをしたりと、そういった巣の周りの雑用をします。”

簡単な手伝いみたいなことをやるので、完全には無職ではないっぽいです。まぁ、無職、ニートもしくは引きこもりというよりは、家事手伝い(雑用係)と言えるかもしれません。なので、彼等を怠け者と言ってしまっていいのかとも思われますが、働き蟻に比べれば怠け者ということなのでしょう。

怠け蟻は予備労働力だった!

In a new paper, published in the open-access journal PLOS ONE, authors Charbonneau, Takao Sasaki of the University of Oxford and Dornhaus show for the first time that inactive ants can act as a reserve labor force. When they removed the top 20 percent of most active workers, they found that within a week, they were replaced mostly by individuals belonging to the “lazy” demographic, which stepped up and increased their activity levels to match those of the lost workers.

オープンアクセスジャーナルPLOS ONEに掲載された新しい論文の中で、著者のシャルボノー博士とオックスフォード大学の佐々木たかお氏、ドーンハウス教授は、怠け蟻が、予備労働力としての役目を果たしていることを初めて明らかにしました。彼等が、上位20%の最も活発な働き蟻を巣から取り除いた時、1週間以内に、その蟻達が、その埋め合わせのために、活動レベルを活発化・増加させた怠け者集団に属する蟻たちによって、そのほとんどが取って代わられることを発見しました。

さすがに、無職、ニート、引きこもりが、いきなり働き蟻に取って代わるのは不可能なので、家事手伝いをしながら予備労働力として待機しているみたいな感じです。人間と違って、根っから怠け者の蟻はいないようです。こう考えると、一部の人間達は、アリ以下の存在であるとも言えます。

面白いことに、こういった怠けアリを取り除いても、働き蟻と違って、彼等は取っては代わられないみたいです。それだけ、蟻たちはモラルもしくはモラールが高いと言えるのかもしれません。

怠け蟻などいない

“My speculation is this: Since young workers start out as the most vulnerable members of the colony, it makes sense for them to lay low and be inactive,” Charbonneau says. “And because their ovaries are the most active, they produce eggs, and while they’re doing that, they might as well store food. When the colony loses workers, it makes sense to replace them with those ants that are not already busy pursuing other tasks.”

”私の推理はこうです。若い労働蟻は、巣の最も貴重な一員としての活動を始めるので、怠けアリたちが大人しくじっとしているのも頷けます。そして、怠けアリの卵巣が最も活発な理由から、彼等は卵を産むし、そうしている間、食料の貯蔵もしている可能性があります。コロニーが、働き蟻を損失した時に、何もしていない暇な怠け蟻達が、彼等に取って代わるのは当然です。”

お腹に食料を貯蔵すると言えば、オーストラリアに住む、美味しんぼにも出てきた、ミツツボアリがあまりにも有名ですが、卵を産んだり、食料を蓄えたり、子育てを手伝ったり、働き蟻たちの身繕いをしているなら、とても怠け者とは言えません。本当の怠け者は、働けるのに働かないで、他の労働者が稼いだお金で、朝からパチンコ(パチスロ)やったり、他人のお金(税金)で、病気になってもビタ一文医療費を払う必要がないので(健康保険税さえも払わない)、体に悪い嗜好品を飲み食い吸いしまくったり、酷い怠け者になると、自分の面倒を見てくれる労働者に危害を加えたりします。人間の怠け者は、アリの怠け者とは違って、労働者の代わりに働くことはまずないので、そう考えると、人間という生き物は、アリ以下の存在であることを、まざまざと思い知らされます。一部の人間は虫けら以下の存在だということで、同じ人間として恥ずかしいとしか言えません。