善人は悪に立ち向かうべきなのか君子危うきに近寄らずが正しいのか?

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今年6月5日の午後9時35分頃に起きた痛ましい事故(実際には殺人に等しい)を、この事故で両親を一度に失った長女の涙の訴えで知りました。家族の証言は、裁判では証拠能力が乏しいので、額面通りには受け取れないのですが、事故の状況等から推察すると、長女の言うことの方が、加害者の苦しい言い訳に比べ、より真実に近いと思われます。

非常に悲しい事件なのですが、事の発端は、被害者の1人である長女の父親による、加害者に対する不用意な言葉にあったみたいです。そもそもは、事故の加害者が、サービスエリア内のトイレ前の道に車を横付けしていたのが原因ではあるのですが、普通に通れたみたいなので、わざわざ注意する必要があったのか?という意見もあるようです。加害者はカチンと来たと言っているので、かなりきつい言われ方をした可能性も否めません。余計な一言が災いを招いた格好で、口は災いの元、君子危うきに近寄らずといった格言が頭をよぎります。家族が同乗しているわけだし、運転している奥さんのことを考えれば、尚更余計な一言は言うべきではなかったという意見が正しいのかもしれません。

しかし、だからと言って、加害者の非道な行いが許されるわけもなく、司法は厳罰をもって臨む必要があります。殺人罪を適用してもらいたいという人もいますが、加害者に超大甘で、被害者を鞭打つ日本の司法制度では、そんなことは夢のまた夢で、大した罪には問われないだろうというのが大方の見方です。もし、予想通りにやったもん勝ち判決が出れば、似たような事件が頻繁する可能性さえあります。何故なら、この国には、懲役刑を勲章と考える人間もいるからで、悪しき判例にならないようにしてもらいたいものです。道路上で人をむかつかせたら殺されても仕方のない世の中とか、まじで勘弁願いたいので、road rage殺人には、犯罪抑止のためにも厳罰を科す必要があります。

日本は治安が良いと言われますが、警察が無能になる一方で、犯罪が巧妙化しているだけと一蹴する人もいます。犯罪が発覚しないだけ、あるいは、事件が、事故・自殺・変死扱いされていたり、さらに言えば、日本の監察医(検視官)数の異常な少なさが、日本を犯罪者天国にしてしまっているとも指摘されています。何れにしても、この国の治安が良いという幻想は捨てた方がいいし、触らぬ神に祟り無しと思って行動することが長生きの秘訣であるとも言えます。日本は、怒らせたらやばいサイコパスが異常に多いので、とにかく、事なかれ主義を貫き通すのが賢い生き方だと言えますが、善人が何もしなければ、サイコパスが余計に増長・増殖してしまうので、本来は、警察に何とかしてもらう以外に道は無いのですが、肝心のその警察があれなので、如何ともし難い状況になっています。

今回の事故の場合、事故発生から4ヶ月以上経ってようやく加害者が逮捕されたので、日本が犯罪者放置国家ではなかったと、胸を撫で下ろしましたが、判決が出るまでは油断できません。今回の事件の一番の被害者である、楽しいはずの家族旅行を、惨劇の家族旅行に塗り替えられてしまった姉妹のことを考えると、非常に胸が痛みます。二人の両親のご冥福を祈らずにはいられません。

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