自尊心を高めるには他人から自分を高く評価してもらう必要がある

ロンドン大学の研究チームは、私達の自尊心が、他人が自分をどうみてるかによって形成される仕組みを説明できる数式を、科学雑誌eLifeに掲載された新しい研究の中で編み出し、自尊心が、他者が自分をどう評価しているのかを知ることで、高くなったり低くなったりする理由を説明する脳の信号を特定するために、今回考案された新しい数式を利用しています。

自尊心が低いと病む

Self-esteem mapped in the human brain

“Low self-esteem is a vulnerability factor for numerous psychiatric problems including eating disorders, anxiety disorders and depression. In this study, we identified exactly what happens in the brain when self-esteem goes up and down,” said the study’s lead author, Dr Geert-Jan Will (Leiden University and Max Planck UCL Centre for Computational Psychiatry & Ageing Research).

”低い自尊心は、摂食障害、不安障害、うつ病などを含む、さまざまな精神医学的な問題の脆弱性因子になっています。今回の研究の中で、我々は、自尊心が高くなったり低くなったりする時、脳で起きていることを正確に同定しています。”と、本研究の筆頭著者ヘールト=ヤン・ウィル博士(ライデン大学、マックスプランク・ロンドン大学計算論的精神医学・老化研究センター)は言います。

他人の評価が自尊心を決定

Participants expected to be liked by ‘strangers’ in the groups that mostly gave positive feedback, so when they received a thumbs-down from a person in that group, their self-esteem took a hit. These social prediction errors – the difference between expected and received feedback – were key for determining self-esteem.

参加者達は、グループ内の、ほとんど好意的な評価だけを与えてくれる赤の他人達から好かれるように期待されているので、その集団内の人から拒否られると、自尊心が凹みます。この種の社会的な予測誤差(期待評価と実際の評価の間のずれ)は、自尊心を決定付ける鍵になっています。

“We found that self-esteem changes were guided not only by whether other people like you, but were especially dependent on whether you expected to be liked,” Dr Will said.

”我々は、自尊心の変化(高低)が、他者に好かれる云々のみならず、特に、好かれることを期待されているかどうかで誘導されることを明らかにしています。”とウィル博士は言いました。

精神的に不安定だと自尊心の変動が大きい

The researchers then combined their computational model with clinical questionnaires to explore the neural mechanisms underlying vulnerability to mental health problems. They found that people who had greater fluctuations in self-esteem during the task also had lower self-esteem more generally and reported more symptoms of depression and anxiety. People in this group showed increased prediction error responses in a part of the brain called the insula, which was strongly coupled to activity in the part of the prefrontal cortex that explained changes in self-esteem. The researchers hypothesise that such a pattern of neural activity could be a neurobiological marker that confers increased risk for a range of common mental health problems.

研究者達は、次に、精神疾患に対する脆弱性の基礎にある神経機序を探求するために、彼等の計算モデルを臨床調査票と組み合わせ、タスク中に自尊心の変動が大きい人々が、より一般的に低い自尊心を持つことと、鬱と不安の症状を多く訴えていることを発見しています。この集団の人々は、自尊心の変化を説明する、前頭前皮質の一部の活動と強く連動している、島と呼ばれる脳の部位の予測誤差応答が高いことを示しました。研究者達は、そういった神経活動パターンが、さまざまな一般的精神衛生上の問題に対するリスク増加をもたらす、神経生物学的指標に成り得ると仮定しています。

自尊心の変動が大きいということは、人から評価されると自尊心が高くなり、逆に、ちょっとでも人から批判されると、自尊心が一気に萎むということで、そういう人のことを、insecure(精神的に不安定)な人と言い、10代の女性に顕著に見受けられる特徴です。自分がないというか、人の評価ばかりを気にすることは、無意味だし、人生において最大の無駄です。自尊心が高いと、自分以外の人間はゴミクズ以下の存在に見え、そんなカス共から何を言われようが、どう評価されようが全く気にも掛けません。ある芸能人が、「ワイはおまえら底辺の10倍以上稼いでんねん!おまえらみたいな無名の社会的影響力ゼロのミジンコに何言われても痛ないわい」みたいな事を言っていましたが、自尊心というのは、社会的な地位にも影響されるようです。高収入で社会的影響力を持てば、自ずと自尊心も高くなるでしょうし、その逆も真でしょう。何の取り柄もなければ、自尊心はボロボロです。

優秀だと思われていた人が、ちょっとしたことで評価を下げると、自尊心がズタズタに引き裂かれますが、思いっきり馬鹿だと思われた人が、ちょっとしたことで評価が上がると、自尊心が一気に頂点に達します。「こんなこともできないの?」と言われると、ほとんどの人の自尊心が、深く傷付けられるだろうし、「こんなこともできるんだ!」と言われれば、自尊心は高まります。こんなこともできないの?という人間は、相手を見下すことで、自分の自尊心を高めているわけで、他者を一段下に置いて心理的優越感に浸るような、そんな最低の人間にだけはなりたくないものです。