生活の知恵:リンゴの皮に付着した残留農薬を除去するにはあれが一番

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

リンゴの皮に付いた農薬やワックスは、シャツで拭ったり、手で擦ったりしたぐらいでは、簡単に取れないことは、リンゴを皮ごと食べる人間なら誰でも知っています。ただ単に、水道水を使ってゴシゴシ洗うだけではダメだったようです。これを知った時はかなり凹みました。果たして、皮にある栄養を食すべきなのか、農薬やワックスを回避するために、皮を剥くのがいいのか迷う所です。

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リンゴの農薬取りには重曹

A better way to wash pesticides off apples

Polishing an apple with your shirt might remove some dust and dirt, but getting rid of pesticide residues could take a little more work. Researchers now report in ACS’ Journal of Agricultural and Food Chemistry, that washing apples with a common household product — baking soda — could do the trick for residues on the surfaces of the fruit.

シャツでリンゴを擦れば、埃や汚れの一部は拭えるかもしれませんが、残留農薬除去にはさらに工夫が必要かもしれません。研究者達は、ACSのJournal of Agricultural and Food Chemistryに、ありふれた家庭用品の1つの重曹を使ってリンゴを洗うことで、リンゴの表面に付着した残留農薬を除去できることを報告しています。

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漂白剤よりも重曹

The researchers applied two common pesticides — the fungicide thiabendazole, which past research has shown can penetrate apple peels, and the insecticide phosmet — to organic Gala apples. They then washed these apples with three different liquids: tap water, a 1 percent baking soda/water solution, and a U.S.-EPA-approved commercial bleach solution often used on produce. The baking soda solution was the most effective at reducing pesticides.

研究者達は、ガーラ(アップル)に、りんごの皮を浸透できることが過去の研究で証明されている防カビ剤チアベンダゾールと、殺虫剤ホスメットの2種類の広く使用されている農薬を塗布した後、3種類の液体、水道水、1%重曹溶液、生鮮食品によく使われる、EPAに認可された市販の漂白溶液でこのリンゴを洗いました。重曹溶液が、農薬を減少させるのに最も効果的でした。

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重曹で15分間洗う

After 12 and 15 minutes, 80 percent of the thiabendazole was removed, and 96 percent of the phosmet was removed, respectively. The different percentages are likely due to thiabendezole’s greater absorption into the apple. Mapping images showed that thiabendazole had penetrated up to 80 micrometers deep into the apples; phosmet was detected at a depth of only 20 micrometers. Washing the produce with either plain tap water or the bleach solution for two minutes, per the industry standard, were far less effective.

12~15分後、80%のチアベンダゾールが除去され、96%のホスメットが除去されました。除去率の違いは、恐らく、チアベンダゾールが、りんごにより多く吸収されるためです。解析画像が、チアベンダゾールが、最大80μmリンゴに浸透し、ホスメットは、深さがたったの20μmでした。ただの水道水もしくは漂白液で、業界標準の2分間リンゴを洗っても、大した効果はありませんでした。

ボールに重曹を入れて水で希釈した後、その溶液に15分間りんごを浸け置きしておけばいいんだろうと思われます。その後、チョロっと重曹を洗い流せば、農薬は多少残っていても、問題なく皮ごと食べられるんでしょう。一番いいのは、リンゴの皮を包丁で剥くことですが、それだと、りんごの皮に多く含まれるりんごポリフェノールが摂取できないので、最終的には、リンゴポリフェノールの摂取を諦めて皮をむくか、残留農薬やワックスを多少摂取するが、りんごポリフェノールも同時に摂取できるかの、どちらか2つの選択が迫られます。どちらを選ぶかは人それぞれでしょう。どっちを選ぶにしても、りんごは健康食品、スーパーフードなので、食べるに越したことはありません。

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