激しい運動に勤しむことで緑内障の発症リスクが大幅に低下する

中程度から激しい運動をしている人達は、緑内障発症リスクを著しく低下させることができるかもしれないと、AAO2017でプレゼンされた研究が指摘しています。カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究者達は、今回の研究参加者達の中で、最も激しい運動をした人達の緑内障の発症リスクが、73%も低下することを報告しています。

緑内障は恐ろしい目の病気

Another reason to exercise: Protecting your sight

Glaucoma is one of the leading causes of blindness in the United States. It is most common in people over 40. Treatment can slow its progression, but there is no cure. It has long been thought that lifestyle choices do not play a role in glaucoma, but several recent studies show that lifestyle factors can influence eye pressure, which is a major risk factor for the disease.

緑内障は、米国内の失明の主因の1つで、40歳以上の人達が罹りやすい病気です。治療で進行を遅らせることは可能ですが不治の病です。長い間、緑内障とライフスタイルは関係ないと考えられてきましたが、最近のいくつかの研究が、生活要因が、この疾患の主要な危険因子である眼圧に影響を与える可能性があることを示しています。

現段階で、緑内障に治療法は存在しません。さらに、失明の主因になっています。非常に恐ろしい病気ですが、生活態度を改めることで、この病気の発症リスクを減らせるみたいです。

歩くより走るのがいい

To examine the correlation between exercise intensity and glaucoma, the researchers looked at data from the National Health and Nutrition Examination Survey, a large study that has tracked the health and nutritional status of adults in the United States since the 1960s. They defined moderate to vigorous activity in terms of walking speed and the number of steps taken per minute as measured by a pedometer. Taking 7,000 steps a day, every day of the week, is considered equivalent to 30 minutes a day of moderate-to-vigorous physical activity at least 5 days a week.

運動強度と緑内障の相関関係を調査するために、研究者達は、1960年代から米国人成人の健康と栄養状態の追跡調査をしている大規模研究である、国民健康栄養調査のデータを詳細に調べています。彼等は、万歩計で測定した歩行速度と一分間の歩数で中程度の運動~激しい運動を定義しています。毎週1日7000歩の歩行が、少なくとも週5日、1日30分の中程度から激しい運動に匹敵すると見なされています。

人間の歩幅は身長の半掛け程度と言われているので、身長180cmだと歩幅が90cmということになります。1日7000歩ということは、歩行距離が6.3kmになります。1時間で6.3kmの距離を歩くには結構な早歩きになるかと思います。ただ、ここでは、1時間で7000歩とは書かれてはいないので、1日7000歩は、普通歩きが分速80mとして、身長180cmだと一分間に約90歩ということになり、つまり、77.78(約78か80)分歩行になります。1日80分の歩行は、かなりの無理ゲーです。ただ、日本でも、1日1万歩が健康の秘訣であると、東京オリンピックの頃から言われているっぽいので、そのくらい歩くことがいいのかもしれません。早く歩けば歩くほど効果があるらしいので、走るのがいいのでしょうが、アスファルトを走ると、足や腰の負担になるので、やっぱり芝生の上を走るのでもない限り、早歩きの方がいいでしょう。

今後の研究が要求されている

Some studies have demonstrated that blood flow and pressure inside the eye may change with exercise, which may affect glaucoma risk, Dr. Tseng noted. However, more research directly examining the relationship between exercise and glaucoma is required before physicians can make specific recommendations on exercise and glaucoma.

一部の研究が、血流と眼内圧が運動で変わり、このことが緑内障リスクに影響を与えている可能性があることを証明してはいますが、医師が、運動と緑内障に対する明確な助言ができるようになるには、運動と緑内障の関係を直接調査するさらなる研究が必要です。

激しい運動をすればするほど、緑内障の発症リスクがどんどん低下していくとは、医師はまだ言えないようです。ただ、運動が、眼の健康を含めて、健康に非常に有益であることは数々の研究が証明しているので、本研究著者は、運動をすることを推奨しています。

歩くにしても早歩き(有酸素運動)で、なるべく全身を使って歩くのがいいようです。重い物を手に握りながら歩く人もいます。昔、パワーリストとパワーアンクルを付けて、よく走っていましたが、体に重い物を付けて歩くのも有りかもしれません。英会話やクラシカル音楽を聞きながら歩いたりもいいかもしれません。ただ、歩きスマホは危険なので止めましょう。喫煙しながらの散歩はもってのほかです。ペットのいる人は犬と散歩するのもいいでしょう。