upper class(上級国民)とlower class(下級国民)の思考の違い

wealthier class(超上流階級)とproletariat(労働者階級、無産階級、プロレタリアート)の思考は何故違うのか?生まれ付き裕福な家庭に育てば、幼児期からの情操教育等の、金に物を言わせた超一級の教育によって立派な人間になる人が多いし、その逆に、不運にも貧困家庭に生まれ育ってしまった場合は、己の運命を呪うしかありません。そういう人は、生まれた瞬間に人生が詰んだと言っても決して過言ではないからです。そういった社会経済的な背景の違いを踏まえた上で、ピラミッドの頂点と底辺に住む人達の思考の違いを考察してみました。

社会階層による思考の違い

Have you ever experienced poor service at a restaurant or hotel? Findings from a new study suggest that for certain people, a rude waiter or clerk can influence how tasty the food seems or how attractive the rooms appear.

あなたは、レストランやホテルで酷いサービスに出会したことはありませんか?新しい研究の知見が、一部の人達にとって、態度の悪いウエイターやクラークが、料理の味ないし部屋の綺麗さ加減の期待値に影響を与える可能性があることを示唆しています。

Researcher Jaehoon Lee of Southern Illinois University was eager to investigate when poor service influences a consumer’s opinion of other aspects of a product or service. He hypothesized that an individual’s social class would predict his or her response to poor service — and a series of experiments supported this theory.

南イリノイ大学の研究員ジェフン・リー氏は、サービスの悪さが、商品やサービスの他の側面に影響を与える研究に強い関心を持っていました。彼は、個人の社会階級が、悪いサービスに対する反応を予測することを仮説立て、一連の実験が、この仮説を支持しています。

Lee discovered that lower class individuals are more likely to assume that food will be less delicious if the waiter is inattentive or rude, while higher class people — those with better jobs, more money and more education–do not typically make this assumption.

リー氏は、社会の最下層の人達は、給仕人の態度が無愛想だったり悪いと、料理もサービス並に悪いだろうと思う傾向が強く、その一方で、高収入・高学歴・立派な職業に就く社会の頂点の上流階級の人達は、通常、こういう考えを持たないことを発見しています。

ここでいう上級国民がどの程度なのかは分かりませんが、アメリカ水準だと、所謂上位10%と言われている富裕層は、単身世帯20万ドル(2200万円)、2人以上世帯25万ドル(2800万円)以上だと言われています。日本はアメリカに比べると、あらゆる物価が異常に高いので、単身世帯3000万円、2人以上世帯4000万円以上が、アメリカでいうところのトップ10%富裕世帯と考えた方がいいかもしれません。あるいは、単純に、金融資産1億円オーバー世帯を富裕世帯と考えてもいいでしょう。ちなみに、この世帯は、全世帯の2.3%だと言われています。

底辺層は外部依存が強い

“This is because lower class individuals tend to perceive situations as interconnected and holistic,” says Lee, a professor in the marketing department at Southern Illinois University. “People who have less economic resources, for example, may turn to others for help and feel more dependent, so are more attuned to external circumstances.”

”これは、労働者階級の人達は、状況を、相互に関連し合って一体化していると考える傾向があるためです。例えば、貧乏人は依存心が強いので、外部環境により敏感なのです。”

しかし、常識的に考えれば、店の質は店員を見れば分かるとも言われているので、給仕人の態度が悪ければ、厨房で働く従業員の態度も悪いと思うのは普通でしょう。サービスも料理の味の指針であると考えれば、接客係の態度が悪いのは明らかにマイナスです。例えば、いくら料理が美味くても、タバコの匂いで旨い料理が一瞬で不味くなるように、店を完全禁煙にするのも客に対するサービスだと考えれば、いかに客をもてなすかが、料理の味を左右するとも言えるはずです。入った店の店員の態度が悪かったら、無言で立ち去るのがいいという人達もいるようですが、低時給で働く店員にサービスを求めるのは酷かもしれません。

富裕層は分析的思考ができる

This holistic view of life creates what is known as a “carryover effect” in which poor service leads to negative judgments about other aspects of the consumer experience. Individuals from higher classes, however, are less likely to experience this effect because they typically focus on their own internal state, ignoring influences in the environment. They prefer an analytical thinking pattern in which people are independent and free to pursue goals and interests because they possess an abundance of social and economic resources. This analytic thinking pattern leads them to believe that poor service is not connected to the quality of the food or other aspects of a consumer experience.

全体論的人生観(ホリスティック人生観)が、サービスが悪いと、その商品やサービス全てが悪く思える、持ち越し効果として知られるものを作り出します。しかし、上級国民は、外部環境の影響は無視して、自身の内なる状態に焦点を当てる傾向が強いので、この持ち越し効果を経験することはあまりありません。彼等は、人間は、コネや金があるおかげで1人で自由に何でもやれるという分析的思考パターンを好みます。この分析的思考パターンが、酷いサービスは料理の質や他のサービスとは無関係であると、彼等に信じ込ませています。

外部依存心が強いと、他者は全員自分に親切であるべきだという思考になり、自分に親切でない人間がいる店の人間は、全て悪であるみたいな思考になるんでしょう。これは、アメリカの一部のマイノリティーの思考そのものだと思われます。つまり、マイノリティーに対する態度が悪い警察官がいることで、全警察官が悪に見えるという思考です。例えば、1人の店員が人種差別者なら、店員全てが人種差別者みたいな思考です。特にリベラルにこういう思考が多いように思われます。富裕層は、働いている人間は自主性があって、他者に影響されないという分析的思考ができるので、給仕と料理人は別人格であると思えるのでしょう。

アメリカ中産階級の崩壊

“All of the studies showed that low class individuals were more likely to experience the carryover effect,” Lee says. “I was particularly interested in studying this because the number of Americans who identify themselves as working class or lower class has increased significantly in the last 15 years.”

”全ての研究が、社会の底辺が、持ち越し効果を経験しやすいことを示しています。私は、自分のことを労働者階級だと思っているアメリカ人の数が、過去15年間で、顕著に増加しているという理由から、このことを研究したかったのです。”

According to a Gallup poll in 2015, 48 percent of Americans identified with the working class, compared to only 33 in 2000.

2005年のギャラップ世論調査によると、2000年の33%と比べ、48%のアメリカ人が、自分のことを労働者階級だと考えています。

15年前は3人に1人だったのが、2005年には2人に1人が労働者階級と自称しているというのは衝撃的です。中産階級(middle class)の崩壊とは良く言ったものです。日本もかつては1億総中流社会と言われていましたが、現在は、1億総貧困社会に向けて驀進していて、アメリカよりも日本の方がはるかに深刻な状況にあります。アメリカは、食料も資源も防衛も、全て自国で賄えますが、この国は、資源の9割以上、食料の6割以上を輸入に頼り、防衛はアメリカに丸投げなのにもかかわらず、常軌を逸した金融緩和で自国通貨を暴落させて、一部の富裕層をさらに焼け太りさせる一方で、庶民は輸入品の高騰で家計が火の車です。全く酷い話です。

そもそも、上流階級の人間が行くレストランは、フルコースが2人で10万円とかそういうクラスなので、そういう超一流の店の店員の接客もまた一流です。しかし、そういう超一流の人間が行く超一流レストランに、底辺が無理して行けば、服装、マナー、注文作法、ワイン選びで醜態をさらし、店員から嘲笑されてぞんざいに扱われても仕方ないでしょう。これは一流ホテルについても同じことが言えます。アメリカは、サービス業従業員はチップを貰うために金持ちそうな客にはサービスが良いので、サービスが悪いということは、従業員達から貧乏人に見られているということです。何をするにも背伸びをせず分相応がよく、ピラミッドの底辺の労働者階級が背伸びをしても、その上の重圧に押しつぶされてしまいます。底辺がたとえ金持ちになったとしても、成金は所詮は成金でしかないと、この国では思わています。

下流階級が、個として人を見れないのに対し、上流階級は、個として人を見れるので、木を見て森を語るなかれを踏襲できるわけです。金持ち喧嘩せずと言われているように、分析的思考ができるから金持ちなんでしょうね。金持ちは、金やコネがあるということで、心理的優位さもあるので、底辺の余裕の無さとは対照的でもあります。しかしながら、これらはあくまでもアメリカの話なので、これがそのまま日本人にも当てはまるかどうかは分かりません。

参照サイトCan a rude waiter make your food less tasty?