歯磨きをしっかりすることで歯周病と食道癌を同時に予防できる!

ニューヨーク大学ランゴン医療センターパールマター癌センターの研究者達は、アメリカ人の口の中に棲息している、少なくとも3種類の細菌が、食道癌発症リスクを高めたり低めたりしている可能性があると言っています。口内細菌は、日本の国民病とも言われている、歯周病の原因になっているだけでは飽き足らずに、食道癌の原因にまでなっているようです。

口腔内細菌叢と食道がんの関係

Researchers ID bacteria tied to esophageal cancer

Publishing online Dec. 1 in the journal Cancer Research, an analysis of data from two national studies involving more than 120,000 patients finds a 21 percent increased cancer risk tied to the presence of Tannerella forsythia, bacteria commonly linked to gum disease. By contrast, types of Streptococcus and Neisseria bacteria were associated with as much as a 24 percent decrease in risk for esophageal cancer. Neisseria are known to break down the toxins in tobacco smoke, and smokers are known to have lower amounts of these bacteria in their mouths than nonsmokers.

Cancer Research誌に12月1日にオンライン掲載された、12万人以上の患者が関わる2つの全国調査のデータ分析が、食道癌リスクの21%の増加が、歯周病によく関与している細菌、タネレラ・フォーサイシアの存在に関係していることを見いだしています。対照的に、連鎖球菌・ナイセリア菌種は、食道がんリスクを24%も低下させます。ナイセリア菌は、タバコの煙に含まれる有害物質を分解することで知られており、喫煙者は、非喫煙者に比べて、この種の口内細菌が少ないことで知られています。

口腔細菌も腸内細菌同様、悪玉菌と善玉菌が存在するようです。悪玉菌と善玉菌のバランスが違うだけで、食道がんリスクが約1.5倍になるというのは、何とも恐ろしい話です。

食道癌関連細菌の同定

The mouth’s overall bacterial make-up — which can be changed by smoking, heavy drinking, diet, and gum disease or gastric reflux — has long been thought to influence risk of esophageal adenocarcinoma or squamous cell carcinoma, say the researchers. But they add that the new study, which monitored healthy patients for as long as 10 years, is the first to identify which among nearly 300 kinds of bacteria commonly found in the mouth are statistically linked to the risk of getting either of the two most common forms of the disease.

喫煙、暴飲、ダイエット、歯周病、胃逆流によって変わる口内の総細菌構成は、食道腺癌や扁平上皮細胞癌リスクに影響を与えていると、長い間考えられてきていることに研究者達は言及しています。しかし、彼等は、健康な患者達を10年間も観察している新しい研究が、上記2つの癌の一方を患うリスクと統計的に関係している細菌を、ほぼ300種に及ぶ口内細菌の中から初めて同定していることを付け加えています。

直接的因果関係は不明

That said, the researchers emphasized that their findings do not demonstrate that the bacteria directly cause or prevent esophageal cancer.

とは言っても、研究者達は、彼等の発見が、当該細菌が、直接的に、食道がんの原因や予防になることを立証はしていないことを強調しています。

食道癌はアメリカでは、トップ10入りしている危険な癌で、毎年13000人のアメリカ人がこの癌の犠牲になっていて、そのほとんどが男性だということです。男性に多いのは、やはり口腔内衛生と関連しているのかもしれません。歯磨きしない男は多い一方で、口臭をやたらと気にする女性達は、歯磨きを欠かさない傾向があります。歯周病が国民病とまで言われている日本人に食道癌が多いのも頷けます。最も、男の方が、ヘビースモーカーや大酒飲みが多いという事も原因になっているんでしょうけど、とにかく、男は、きちんと念入りに歯磨きをする習慣をつけることで、歯周病を予防して食道癌も一緒に予防しましょう。