健康寿命:長生きはしたいが健康であることが条件という高齢者が多い

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寿命が延びても健康でなければ意味がないと考える人達が多いようです。例えば、寿命が75の人と90の人がいたとして、75まで健康な人生を送れた人と、90まで生きられても、75~90までの15年間が寝たきりだったとしたらどうでしょう?90まで生きた人は、寿命が75の人に比べて幸せな人生を送れたと言えるでしょうか?生きているだけでもうけもんという考えも世の中には存在しますが、それは健康であることが大前提なはずです。寝たきりであることは本人だけが不幸になるだけでなく、その人の世話をする人達をも不幸にしてしまいます。

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長寿は全ての人の願いではない

People say they want to live longer — if in good health

Longevity is a such a pervasive goal in public health policy and even popular media, but individually most people only want to live long lives if they will be healthy, according to a new study that includes a University of Kansas gerontologist.

長生きすることは、公衆衛生政策、さらには、大衆メディアにまで広く浸透している目標ではありますが、個人的に多くの人々は、あくまでも健康でいられるなら長生きしたいと思っていることを、カンザス大学の老年学者が関わる新しい研究が示唆しています。

国民の寿命を延ばすことは、国家レベルでは重要視されていますが、個人レベルでは、健康であることが長寿の最低条件になっています。つまり、年をとっても健康でなければ長生きしても無意味であると、多くの人が考えているということです。ただ長生きできればいいわけでないということは、全ての人が長寿を無条件で望んでいるわけではないことになります。

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人生の4段階

The results of these interviews reinforce previous findings from this research group that revealed many older adults — in various cultures — think of life as not a smooth continuum of time but segmented into different states. The researchers refer to four “ages” or stages of life, including the third age, which is an active retirement where people leave traditional work and family roles, followed by the fourth age.

こういったインタビューの結果が、さまざまな文化圏に住む高齢者の多くが、人生を、時間の平坦な連続体ではなく、異なる状態に断片化されていると捉えていることを示している今回の研究グループの過去の研究結果を補強しています。研究者達は、その後に第4年代が続く、仕事と子育てから解放された活動的な退職後生活を含む第3年代を含む、人生の4つの年代もしくは段階と言っています。

人生の4段階とは、first ageが、他者の養育が必要な養育期で、second ageが、自立して生活ができる自立期、third ageが、仕事と子育てから解放される健康老年期、fourth ageが、不健康を強いられる老衰期といったようなものです。

“People seem to view one part of the future as wanted and another as not wanted, typically the ‘fourth age’ which is basically the period when one might experience a disability or a potential health decline,”

”人々は、未来の一部分は必要で、基本的には心身の障害や、健康衰退の可能性を抱える時期でもある、通常第4期に当たる別の部分はいらないと考えているように思えます。”

第三期のことを前期高齢期、第四期を後期高齢期と呼んでいる人もいますが、健康的で活発に行動できれば、年齢に関係なく第3期であるとも言えるようです。この人生の4段階は、年齢で分けるだけではなく、健康状態での細分化も可能だということになります。

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健康寿命を延ばしたい

The strongest opinion among that group was the desire to live longer only if they maintained their current or what they deemed to be acceptable levels of health.

本研究参加者達の最も力強い意見は、今の健康状態、もしくは、彼等が許容可能な健康水準を維持できるならば、長生きしたいという思いがあるということでした。

単に寿命を延ばしたいのではなく、健康寿命を延ばしたい人が多かったようです。自立して生きられなければ、結局は誰かの(国の)負担になるだけなので、そういう状態は、国の長寿政策にも反するのではないでしょうか。長寿政策は、多くの国民がいつまでも健康で働き続けて国家に貢献し続けることを目指しているわけで、闇雲な延命政策ではないはずです。

“Slogans like ‘add life to years, not just years to life,’ appear to match intentions from elders in three nations,”

”ただ寿命を延ばすのではなく、活き活き寿命を延ばすようなスローガンが、3つの国に住む高齢者達の共通の思いであるように感じます。”

健康的に長生きするためにも、健康的な生活を送ることが求められています。

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