悪銭身につかずというが悪銭しか身につかないのが今の日本だ

He that by usury and unjust gain increaseth his substance, he shall gather it for him that will pity the poor. – Proverbs 28:8

(利息と高利とによってその富をます者は、貧しい者を恵む者のために、それをたくわえる。箴言28:8)

これは悪銭身につかずを諭している聖書の格言だ。高利貸し批判は、銀行批判でもあるが、資本主義システムそのものに対する警句でもある。資本主義は、どんなに汚い手段を用いて得た金でも、金を持っている奴が常に勝者であって、逆に、どんなに清く正しく美しく額に汗して働いていても、貧乏なら社会的負け組というレッテルを貼られてしまう。資本主義は、あぶく銭、不正行為で得た金、真面目にコツコツ額に汗して得た金を区別しない。もちろん、不正行為が発覚すれば、法の下の平等をマントラのように唱えている民主主義国家であれば捕まるが、不正行為で得た金がロンダされていれば、やったもん勝ちになる。法もお構いなしになりふり構わず金儲けに奔走して、捕まっても大した罪に問われず、金も温存できるとなれば、そういう輩が増えるのも無理はないだろう。社会システム自体が正直者が馬鹿を見るようにできている。

聖書的には、悪銭は身につかずで、不正な手段、高利貸しで得た汚い金は、高利貸しの手を離れ、清く正しく美しい心の持ち主が、貧困に喘ぐ社会的弱者のために有意義に使うと言っている。

しかし、銀行に眠っている何百兆という企業貯蓄や個人の貯蓄は、その大部分が、社会的弱者を奴隷のように低時給で働かせて得られた非常に汚い金(つまり悪銭)なのだが、悪銭身につかずどころか、ますます増えているのが現状だ。自国通貨を常軌を逸した異常な金融緩和で(不正に)操作し、庶民の生活を苦しめる一方で、輸出企業に過去最高益を叩き出させ、その企業は、不正行為で得た金を溜め込み、庶民には一切還元しないシステムが出来上がっている。中央銀行の不正為替操作と非正規労働者を不当に低賃金で奴隷扱いするという、二重の不正行為で得た悪銭が増え続け、その一方で、ワープアの生活はどんどん悪化していて、今や、結婚したくても結婚すらできない人間が街に溢れかえっている。そして、それを貧困は自己責任と一蹴する非人間が、この国には異常に多い。完全に狂っているとしか言えないだろう。

悪銭を身につけさせないのも、ワープアを救済するのも政府の役目のはずだが、この国には、それが決定的に欠けている。その結果が、今の超少子化と超未婚化社会の成れの果てなのだ。

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