トラウマ砂漠?:trauma desertとは何なのか?

東京砂漠と言えば、東京という人情味の欠片もない薄汚れた、砂漠のように無味乾燥とした、あらゆる意味で汚染されまくった生物の生活に適さない街のことを表しているが、トラウマ砂漠も似たような意味になるのだろうか?

スポンサーリンク

trauma desertの意味

この記事”Study: Urban African-Americans more likely to live in trauma deserts“のタイトルにtrauma desertという英単語(英熟語)が出てくる。タイトルの「都市部のアフリカ系アメリカ人(即ち黒人)は、トラウマ砂漠に住む傾向が強い。」から当該単語の意味を考察した場合、トラウマ砂漠は場所であることが分かる。その意味するものは以下の通りである。

the team defined a “trauma desert” as any urban community that is at least five miles away from advanced trauma care

「本チームは、高度外傷センターから少なくとも5マイル(8km)離れた都市共同体をトラウマ砂漠と定義した。」

トラウマ砂漠とは、居住共同体の近くにトラウマセンターがないことを意味しているようだ。田舎の8kmは車で5分程度の距離だが、都市部だと、15分から交通渋滞の状況次第では2時間になったりする。都市部なのでヘリ輸送とわけにもいかないだろうから、時間が勝負の外傷救急搬送で、最寄りに先端外傷センターがないというのは致命的である。

日本の場合はどうか

日本の場合、大都市圏に住んでいれば、先進医療を享受できる外傷センターまで救急車で5分〜10分程度で行けるはずである。しかしながら、救急受け入れ先病院がない、いわゆる、救急搬送たらい回しに遭遇する確率も高く、多くの都市部に住む日本人が、実際には、トラウマ砂漠状態にある可能性も否定できないだろう。さらに、日本の都市部は交通渋滞も酷いので、救急搬送に時間を要する可能性も否めない。とは言っても、銃社会のアメリカと違い、外傷を受ける日本人は極端に少ないので、アメリカほど酷い状況にはないのではないだろうか。