名探偵コナンの新作映画「紺青の拳」の興行収入が、名探偵コナン映画初の100億円の大台を超えるかどうか、多くのコナンファンが固唾を呑んで見守る中、アメリカではアベンジャーズ/エンドゲームが快進撃を続けている。コナンの100億円に対して向こうは国内興収が900億円に迫ろうとしている。
アメリカ興行収入トップ10¶
import pandas as pd
import requests
df = pd.read_html(requests.get(
'https://www.boxofficemojo.com/yearly/chart/?view2=worldwide&yr=2019&p=.htm').content)
df[1].head(2)
df1=pd.DataFrame(df[1])
df1.columns = ['順位', '題名', '配給会社', '世界興収', '国内興収(US)', '国内シェア(US)', '海外興収', '海外シェア']
df1= df1.drop(0)
df1 = df1.reset_index(drop=True)
df1.head(10)
アベンジャーズ/エンドゲームを別にすれば、名探偵ピカチューがかなり光ってる。ポケモンのポテンシャルの高さを改めて思い知らされる数字になっている。名探偵コナンも世界興収5億ドルを超えてもらいたいものである。
日本興行収入トップ10¶
import pandas as pd
import requests
df2 = pd.read_html(requests.get\
('https://www.boxofficemojo.com/intl/japan/yearly/').content)
# isoloate body of page
df2[2].head(2)
df3=pd.DataFrame(df2[2])
df3.columns = ['順位', '題名', '配給会社', '興行収入', '上映日']
df3 = df3.drop(0)
df3 = df3.reset_index(drop=True)
df3.head(10)
アメリカの国内興収1位の8億ドルと比べると、日本国内興収1位の名探偵コナンがかなり見劣りするが、アベンジャーズが化物なだけで、実質購買力がアメリカの4分の1以下の日本にしては上出来な数字と言えなくもない。クレヨンしんちゃんの映画が10位にランクインしているのが面白い。翔んで埼玉はピカチュウに抜かれると思われるが、5位にランクインしているのはなかなかの健闘と言えるだろう。次に、コナンと同レベルの米国内興収の映画を抽出する。
国内外シェア上位・下位映画を抽出¶
df1['国内興収(US)'] = df1['国内興収(US)'].str.replace('$','')
for i,j in enumerate(df1['国内興収(US)']):
if str(j)[-1]=='k':
df1['国内興収(US)'][i] = float(df1['国内興収(US)'][i].replace('k',''))/1000
df1['国内興収(US)'] = df1['国内興収(US)'].apply(pd.to_numeric, errors="coerce").astype(float)
df1[(df1['国内興収(US)']>70) & (df1['国内興収(US)']<80)]
タイラー・ペリーのマディア家葬儀がコナンに匹敵する全米国内興収を記録している。海外シェアの異常な低さを見るに、タイラー・ペリーは海外では人気無しのようである。タイラー・ペリーと言うと、The SimpsonsでのMoeとの絡みが思い出される。今度は、海外シェアが最も低い米国映画を抽出する。
df1['海外シェア'] = df1['海外シェア'].str.replace('%','')
df1['海外シェア'] = df1['海外シェア'].apply(pd.to_numeric, errors="coerce").astype(float)
df1[(df1['海外シェア']<=0)].tail(5)
興行収入200ドルの映画が存在するようである。最後に、国内シェアが最も低い米国で上映されている映画を抽出する。
df1['国内シェア(US)'] = df1['国内シェア(US)'].str.replace('%','')
df1['国内シェア(US)'] = df1['国内シェア(US)'].apply(pd.to_numeric, errors="coerce").astype(float)
df1[(df1['国内シェア(US)']<=0)].tail(5)
Rocketmanのアメリカでの公開日は5月31日、Pain and Gloryは10月4日となっているので、国内シェアゼロの映画は、そもそもまだ上映されていないようである。このリストに名探偵コナンがないのは、コナンがアメリカでは上映されないからだろうと思われる。
df1[(df1['国内シェア(US)']>0)&(df1['国内シェア(US)']<=1)]
King of Thievesは英国の映画で、アメリカでは1月25日に上映されたようである。アメリカでの興行収入は7500ドルしかないが、世界興収は1112万ドルもある。The Wandering Earthは、Liu lang di qiuとも題されている中国映画である。7億ドル近い興収のほとんど全てが中国国内の興収である。コナンも中国で人気が出れば、世界興収5億ドルも夢ではないと思われる。
アメリカ抜きの世界興収¶
import pandas as pd
import requests
df4 = pd.read_html(requests.get(
'https://www.the-numbers.com/box-office-records/international/all-movies/cumulative/released-in-2019').content)
df5=df4[1]
df5=df5.set_index('Rank')
df5.head(20)
アメリカ市場抜きだと、名探偵コナン紺青の拳が20位にランクインしている。それにしても、中国パワーをまざまざと見せ付けられるリストになっている。さすがに実質購買力が日本の5倍以上ある中国は違う。名探偵コナンも中国市場で大化けしてもいいように思えるが、確変しないのが不思議でならない。中国人に受ける(中国人に媚びた)ストーリー展開にすべきなのではないだろうか。韓国映画も12位にランクインしているので調べてみたが、邦題は「極限職業」というらしいが、残念ながら、日本では公開されていないようである。