アメリカのイラク・シリア侵略とロシアのウクライナ侵略は同じ穴の狢

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今回の露烏戦争の泥沼化は、アメリカが冷戦メンタリティーから脱却が出来なかったことが最大の原因であると言えるでしょう。いわゆる色革命と呼ばれる旧ソ連諸国で起きた一連の革命の裏に常にアメリカの影がちらついていたことは否定できません。アメリカのネオコン・グローバリスト達は、こういった地域に親米傀儡政権を樹立して、天然資源・パイプライン利権を独占すると同時に、仮想敵国であるロシア封じ込めをも視野に入れていました。

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政権交代ビジネスの暴走

影を潜めていたアメリカのregime change business(政権交代ビジネス)は、ソ連崩壊後にネオコン・グローバリスト達によって活発化されていきます。米ソの力のバランスが崩れたことにより、アメリカが誰気兼ねなくやりたい放題やるようになったわけですが、2008念のジョージア侵攻時、プーチン氏は旧ソ連諸国にはこれ以上手を出すなとアメリカに警告しています。2011年3月、NATO軍がリビアのテロリスト集団を支援すべくカダフィー大佐率いる政府軍を攻撃します。NATO軍の執拗な攻撃でリビア政府軍は壊滅的打撃を受け、カダフィー大佐はテロリスト集団に虐殺されてしまいます。カダフィ政権崩壊後、リビアは10年間に及ぶ镸泥沼の内戦に陥ります。リビアの政権転覆成功に味を占めたアメリカは、次にシリアのアサド政権転覆を試みます。シリアはロシアと友好関係にあり、ロシア軍の地中海唯一の海軍基地もあったので、この無謀とも言える愚行がさらにプーチン氏の神経を逆撫ですることになります。リビアに続きシリアも泥沼の内戦に突入、2014年9月アメリカ率いる反シリア連合は、ISIS攻撃を錦の御旗にして、シリア政府の許可無しに勝手にシリアへの空爆を開始します。アメリカの常套手段である誤爆と称したシリア軍への空爆も始まり、シリア軍は米連合とISISからの攻撃により弱体化していきます。2015年9月アサド氏は友好国のロシアに援軍を依頼、プーチン氏はシリアのISISに対する攻撃を開始します。この時点で、アメリカ率いる連合軍はシリア政府軍を攻撃する侵略者であり、ロシア軍はシリアの援軍であるという理解が必要になります。シリアに対する侵略戦争こそが、アメリカの政権交代ビジネスの暴走を如実に物語っています。

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マイダン革命による親露派の排除

ウクライナの6割がロシア語を話す親露派住民なので、民主的な選挙で親露政権が誕生するのは当然なのですが、しかし、アメリカは民主的な選挙結果に難癖を付けて、2004年にオレンジ革命を起こして親米政権を樹立します。この時はプーチン氏は大人しく引き下がります。しかしながら、腐敗しまくった親米革命政権は民衆の心を掌握できずに、2010年の選挙で再び親露派が勝利します。この親露派政権はアメリカが仕掛けたマイダン革命で2014年に崩壊してしまいます。これにはプーチン氏も流石に堪忍袋の緒が切れて軍事介入してクリミアを併合します。この時は今のようにウクライナ全土には侵攻しなかったので、ウクライナに親米傀儡政権の誕生を許す結果になってしまいます。親米傀儡政権が誕生するや否や、当時副大統領だったジョー・バイデンの次男坊のハンター・バイデンがブリスマというガス会社の役員に就任します。ハンターは2019年までこの会社に在籍し続け、5年間で5億円近い報酬を受けていたと言われています。さらにこのオバマ・バイデン傀儡政権は、2016年にはクリントンキャンペーンと共謀してトランプ降ろしに奔走しています。

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ロシア軍は何故ウクライナで苦戦しているのか?

ロシア軍はキエフ周辺で総崩れとなっていますが、これはドローンによるものだと言われています。アメリカ軍はシリアでドローンを使いまくっていますが、このドローンはアメリカ国内から遠隔操作されているようです。ウクライナでロシア軍がドローン攻撃で大苦戦を強いられていますが、NATO軍がこのドローンを遠隔操作しているとすれば、今のロシア軍の大苦戦も自ずと納得がいきます。ロシア軍はドローンだけではなく、湯水の如く西側から送られてくるジャベリン対戦車ミサイルやスティンガー対空ミサイルなどの高性能歩兵兵器にも悩まされています。イラク戦争でアメリカ軍が最もダメージを受けた兵器が、イラクのゲリラ兵の手製IEDだったという衝撃の事実を考えると、ロシア軍がこれだけの大損害を被るのも無理のないことなのです。

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アメリカのアサド政権転覆作戦

アメリカはシリアでCIAが訓練した武装集団を使って内戦を起こさせ、ISIS掃討を名目にしてシリアに対して侵略戦争を仕掛けています。ロシアが介入しなければアサド大統領はカダフィー大佐のようにテロリスト達に虐殺されていたはずです。アサド大統領が保護していたシリア領内のクリスチャンは、アメリカ子飼いのテロリスト集団によってその多くが虐殺されてしまったことを我々は決して忘れてはならないのです。アメリカは、イラクでフセイン大統領親子を殺害し、リビアでテロリストを支援してカダフィー大佐を殺害させ、そして、シリアでもテロリストを支援してアサド大統領の殺害を目論んでいましたが、プーチン大統領によってこの計画は阻止されています。アメリカという国は、自分達が起こしたシリアの内戦を全てアサド政権のせいにして、さらに、自分達の空爆によるシリア市民の虐殺をロシア軍のせいにしているとんでもない国であるのにもかかわらず、ロシアがウクライナでやっていることを厳しく糾弾しています。もちろん、Two wrongs don’t make a right.と言われるように、アメリカの侵略戦争による誤爆と称した一般市民の大量殺戮が悪であるように、ロシアによるウクライナでの一般市民を巻き込んだ戦闘行為も責められるべきであることは言うまでもありません。しかしながら、カダフィ政権を崩壊させてリビアを地獄の内戦に引きずり込んだNATOにロシアを責める資格は全くないし、そもそもNATOが今やるべきことは、ウクライナに大量の武器を供給してネオナチ集団を武装SS化したり、ドローンを使ってロシア軍を攻撃したりすることではなく、さっさとウクライナとロシアが停戦するように、ウクライナに強い圧力をかけることなのです。戦争が長引けば長引くほど、ウクライナの一般市民の損害が増すばかりだし、アメリカが日本に2発も原爆を落としたように、ロシアがウクライナで核兵器を使用する可能性も拭えないので、一刻も早くウクライナに無条件降伏を促す必要があるのです。

参考サイト
Journalist says U.S. air war against ISIS killed countless civilians in Syria

Hunter Biden’s Ukraine salary was cut two months after Joe Biden left office

Why Did Assad, Saddam and Mubarak Protect Christians?

Time – Syrian Christian Leaders Call On U.S. To End Support For Anti-Assad Rebels

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