日本は政府純債務対GDP比率を誤魔化している!?

日本が、自国の巨額の政府債務の規模を誤魔化す形で年金資産を評価する一方で、公的年金債務算定に関する国連の2008年の新ルールには従わないつもりでいるみたいです。統計作業に携わっている関係者が、1月の国民貸借対照表公表時、データ上の制約が、新しい国民経済計算2008基準による要求事項として、公的年金債務に関するテーブルを含める事を妨げるだろうと言っています。しかし、日本は、国のバランスシートには、社会保障年金を支えるために、GPIF によって保有されている資産はもとより、教師や警察官、地方次自体職員のための資産担保年金は含め続けます。今回の決定は、日本の公的債務(IMFによると世界最大の対GDP比125%の純公的債務)の本当のサイズを、実際よりも小さく見せ、他の国々と、日本の債務を比較する取り組みを邪魔しています。

巨大な年金債務

Japan ducks UN pension accounting rule to flatter its public debt

一部の国が、賦課方式公的年金制度を採用している一方で、他の国々は、資産で担保された民間部門年金制度を採用しています。企業同様、大きな年金債務を抱えている国は、その債務の支払いに四苦八苦しています。より一層の情報開示を強制する事で、国連は、さまざまな制度を、今よりもっと正確に比較可能にすることを目標にしています。

“The whole idea with 2008 SNA was to recognise the liabilities towards pensioners as the assets of households,” said Herman Smith, chief of the national accounts section at the UN.

「”2008SNAの全体構想は、年金受給者への負債を世帯資産(家計資産)として評価することにありました。”と、国連の国民勘定課長のハーマン・スミス氏は語った。」

彼は、年金負債の正確な評価が不可能な場合、社会保障によくあることなのですが、新基準は、加盟国に対し、コア国民勘定ではなく、補足表に記録する自由度を与えていると言いました。しかし、日本は、EUが加盟国に対し、2017年末までに作ることを命じている補足テーブルを作るつもりはないようです。アメリカは、まだ、社会保障用の補足表は作成していませんが、既に、コア国民勘定に公共労働者のための確定給付型年金は含めています。日本の状況は、国が、警察官などの公務員のための雇用関連年金以外に社会保障を支えるためにGDPの約48パーセントに相当する資産を保有しているので異常です。

総債務GDP比率と純債務対GDP比率

It has long counted these assets in the national accounts. They explain part of the difference between Japan’s gross debt-to-GDP ratio of 248 per cent and its net debt-to-GDP ratio of 125 per cent. Analysts often point to the net figure as a reason why Japan’s debt position is better than it looks.

「日本は、こういった資産を、長い間、国民勘定に計上しています。それらが、248%の日本のグロス債務GDP比率と125%の純債務対GDP比率との違いの一部を説明しています。アナリストは、日本の債務状況が見た目よりましな理由として、しばしば、そのネット値(正味の数値)を根拠に挙げています。」

国連が命じているように、コア勘定に公共労働者に対する負債と補足表に社会保障に対する負債を含めることが、IMF等の国際機関によって判断される、日本のグロス債務GDP比率と純債務対GDP比率の両方を急増させます。その事は、日本の公的債務状況を、他国と比べた場合、より不安定に見せることにもなりそうです。

別の国の統計機関の元関係者が、日本の処置は、純資産に関する偏った見方を与えると言っています。その関係者は、その事を、年次報告書のバランスシートに自社資産を記録する企業が、脚注の中に負債を埋没させる行為になぞらえました。

何だか良く分かりませんが、日本が自国の超絶悲惨な債務状況を対外に知られないようにというか、誰もが知っていると思いますが、債務規模を矮小化するために、新しい国民経済計算2008基準の良いとこ取りだけして GDP を嵩上げする一方で、都合の悪い部分は使わないで、従来通りの統計手法を使い続けるみたいな感じなんですかね。ただ、調べてみると、随時新基準に合わせて統計を変えていくと言っているので、データの制約で全てを一度に基準に合わせられないだけなのかもしれません。何れにしても、日本の公的債務が年金債務と合わせて危機的状況というか終わっている事だけは確かで、その絶望的にオワコン状況を誤魔化すことは、ある意味正しいのかもしれません。これだけ終わっているにもかかわらず、円が未だに大暴落しないのは、今や世界最大の謎と一部で言われているように、多くの人間が疑問に思っています。もちろん、アメリカの後ろ盾があるから破綻しなかったわけで、アメリカに見捨てられればそこでアウトなのですが、アメリカが日本を見捨てることは少なくとも去年の11月8日までは考えられませんでした。しかし、今年の1月20日以降はどうなるか全く分かりません。日本終了どころか世界終了の可能性もあるので、トランプ大統領誕生後のアメリカの動向に、世界が一喜一憂することになるだろうと言われています。