マイクロソフトは何故リンクトインを2.7兆円で買ったのか?

MicrosoftによるLinkedInの買収劇はみなの度肝を抜きました。それはあまりにも高額で遭ったのと同時に、何で?という思いが非常に強かったからです。多くの人が今回の買収を馬鹿げ過ぎていると嘲笑しています。MSは何を考えているんだ?意味不明と言ったような意見が圧倒的に多い中、プラスの意見を見ることはとても稀です。今回のMSによるLinkedIn買収がFacebookに対抗するためなのは誰にも分かりますが、SNSに未来はあるのか?というそもそもの疑問が生じます。SNSはオワコンと言われて久しいですが、実際にSNSがオワコンなのかどうか調べてみました。SNSと言えば色々ありますが、最近子供達に人気を得始めているのがInstagramとSnapchatみたいなのですが、実際にアメリカ人の大人に使われているスマホアプリのほとんどが、フェイスブックとグーグル関連という結果になっています(Facebook, Google dominate list of top 15 mobile apps)。つまり、SNSは子供から大人まで、スマホ最大のコンテンツだという事です。SNSはオワコンどころの騒ぎではなく、SNS無しにスマホは語れないと言っても決して過言ではないのです。マイクロソフトはWindows Phone (ウィンドウズフォン)で、iPhoneとAndroid Phoneに完全に遅れを取ってしまっているので、焦りを感じまくっているのは火を見るより明らかです。スマホがパソコン市場を侵食しているだけに、MSが焦るのも当然で、その焦りが今度のblunderと言われている買収劇を引き起こしたのではないでしょうか。

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Myspace

今回のMSによるLinkedIn買収は、News CorporationによるMyspace買収の悲劇を思い起こさせます。News Corp sells Myspace, ending six-year saga

At the time, Myspace was among the world’s most popular websites, and News Corp’s success in beating out rival Viacom Inc in a bidding war was viewed as a major victory for Murdoch. Since then, however, Facebook has eclipsed Myspace in popularity, and the deal has become a hard lesson in what can happen when a traditional media company imposes its will on a start-up.

「当時はマイスペースは世界で最もポピュラーなウェブサイトに入っていて、ニュースコープの入札合戦でバイアコムを抑えての成功は、マードックの大勝利として見られていました。しかしそれ以来、フェイスブックがマイ・スペースを人気で圧倒、その買収劇は旧来メディア企業が新興企業のやり方に横槍を入れるとどうなるかという厳しい教訓になっています。」

Fox NewsやThe Simpsonsで有名なニュースコープは2005年に$580 million (600億円)でマイ・スペースを買収したのですが、その6年後の2011年に$35 million (27億円)でマイ・スペースを売却しています。マイクロソフトがニュースコープの二の舞いになる可能性が非常に高いような気がしますが、マイクロソフトは業種も企業規模もニュースコープとは全く違うので、今の段階では何とも言えません。ただ、MSNBCがFox Newsにボロ負けした事を考えると、News Corpに出来なかったことが、microsoftに出来るのかという疑問も残ります。

リンクトイン、今後の展望

スマホのハード競争でボロ負けしたマイクロソフトの今度の標的は、スマホ最大のコンテンツであるSNSにあります。software企業としての本領を発揮して、ハードでは負けたがソフトでは絶対に勝つという強い意気込みを、2.7兆円の買収額から感じ取ることができます。まぁ、自ら背水の陣を敷くことで、完全に退路を断ち、勝つまでとことんやるつもりなんだろでしょう。フェイスブックは5年後にはユーチューブ化しているという噂もあるので、リンクトインはどうするのか?という疑問が生じます。old mediaも新聞→ラジオ→テレビ→ネットとなったわけですが、かと言って、新聞もラジオもテレビも健在だし、新聞もラジオもテレビもネットと融合されつつありますが、新しい媒体が誕生したからと言って、古い媒体が消滅するわけではありません。なので、ネットにおいても全てが画像と動画のみで置き換わるなどということは100%起こり得ません。活字は人間の脳にはなくてはならない媒体だし、いわば、脳の栄養とも言えます。ブログは当然生き残るし、新聞もデジタル化されて生き残ります。マイクロソフトがリンクトインをどうしたいのかは分かりませんが、何かとてつもない野望があるから2.7兆円も出したんだろうし、今後の展開に期待するしかありません。

悲観的な意見

5 reasons Microsoft’s $26B LinkedIn deal will be a catastrophic failure

Reflexively, you’ll see lots of posts offering rationales for this deal. Don’t believe them. The overwhelming majority of acquisitions fail, and this one has almost zero chance of escaping the same fate.

「反射的に、今回の買収に対しての数多の理論的解釈を目にするでしょうが、信じてはいけません。圧倒的大多数の買収は失敗しますし、当然今回の買収も同じ運命をたどることはほぼ間違いありません。」

ほぼ確実に今回の買収が失敗に終わると見ているようです。当然の帰結かもしれません。

Bottom line: Microsoft is going to be bogged down with this deal for the foreseeable future. The payoff is not abundantly clear. And, along the way, it’s possible LinkedIn will lose even more momentum.

「結論:マイクロソフトは今回の買収で近い将来行き詰まります。報われるのかは全くの不透明です。また、この先、リンクトインがさらに勢いを失う可能性があります。」

今回の買収でマイクロソフトが得る物はないだろうと言っています。それどころか失うものの方が多いと行末を悲観しています。マイクロソフトがリンクトインをどうしたいのかに全てがかかっていて、今のままの就職支援サイトで終わるなら、その将来性は無いに等しいとも言えます。ニュースコープのマイスペース買収の二の舞だけは踏まないでもらいたいものです。

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