今やガンダム世代がコナン人気を支えているとも言われています。名探偵コナンの記念すべき20作目となる映画「純黒の悪夢」の興行収入が遂に60億を突破しました。まさに大快挙です。名探偵コナンは今や国民的アニメの仲間入りを果たしたとも言えます。今回の映画は黒の組織が絡むだけではなく、アムロとシャアの一騎打ちが見られるという事でガンダム世代を引き込めた事が功を奏したみたいです。ガンダム世代が家族を出汁にして映画を見に行くことで、興行収入がここまで伸びたのでは無いでしょうか?ガンダム世代と言えば、実はこの世代の幼少期は空前絶後の推理ブームでもあったのです。少年探偵団(BD7)、江戸川乱歩シリーズ、金田一耕助、三毛猫ホームズ、神津恭介、推理モノの本も爆発的に売れました。私も何十冊も推理本を買いました。小学校の図書館には江戸川乱歩シリーズが揃っていたので、借りてパラ見しては、土曜ワイド劇場を見ていました。
名探偵コナンの魅力は何なのか?
アニメの視聴率と漫画の売れ行きの方はそれ程でもないのですが、映画の興行収入は凄いものがあります。作者は連載開始当初は即打ち切られると思っていたらしいのですが、それが20年以上も続いているわけですから、世の中本当に分からないものです。何がサンデー読者に受けたのか?金田一少年の事件簿のヒットによる推理ブームというか、少年推理モノに対するプチブームも大きかったのかもしれません。金田一少年の事件簿が終わった後も、低視聴率でもずーっと続いているので、やはり映画の興行収入の力が大きいのだと思います。テレビの視聴率や、漫画の売れ行きが芳しくなくても、映画で稼げる間はコナンは終われないとも言われています。コナンの魅力 = 映画の魅力、とも言えるわけなのですが、20作目にして興収60億円超えは、ガンダム効果を考慮に入れたとしても、予想外の大ヒットと言えます。コナンもこれで一生安泰と言える数字で、さっさと終わって黒の組織の正体が知りたい読者・視聴者にとってはとんだ災難とも言えます。個人的にも黒の組織の正式名称とあの方の正体は知ってから、と思っているので、何とかならないものかと思っています。コナンの魅力はやはり、黒の組織にあるんだなぁ、と再認識させられます。
ガンダム世代は推理世代
とにかく小学生の頃は空前絶後の推理ブームでした。コロンボとかも流行っていましたし、もちろん、シャーロックホームズも流行っていました。少年探偵団(BD7)の人気は半端なかったのを覚えています。明智小五郎と小林少年、怪人20面相の名前を初めて聞いたテレビ番組でもありました。このテレビ番組によって江戸川乱歩や推理モノに興味を持ち始めたと言ってもいいかもしれません。今となっては古き良き時代だったと言えます。ガンダムと言えばガンプラなのですが、ガンプラを買ったことは一度もありません。不器用過ぎてプラモを作れなかったからなのですが、不器用過ぎるのもある意味考えものです。まぁ、生き方自体がそもそも不器用なんですけどね。つくづく損な生き方をしていると思います。何れにしても、この世代は推理好きが多いのも確かなので、今回の映画を実際に見ているのはこの世代じゃないんでしょうか。よく分かりませんが、そんな気がします。と思って調べてみたら、40代以上のおっさん世代はこの映画をそんなに見てはいないみたいで、10代、20代が圧倒的に多いようです。そりゃーそうですよね。40代のおっさんも子連れで行っているのがほとんどらしいし、おっさんが一人で見に行く映画ではないのかもしれません。若者の映画離れとか言われている割には、よく低視聴率のアニメの映画がここまで伸びたなと感心させられます。名探偵コナン、金田一少年の事件簿、古畑任三郎を見て育った世代も、ある意味、第二推理世代と言えるのかもしれません。
海外人気も上々なコナン
Meitantei Conan, Detective Conan, Case Closed, 名探偵コナンは海外でも人気があります。中国での人気は絶大なものがあります。IMDBの評価も8.4あるので、海外評価も高いようです。too unrealisticという意見も見受けられますが、あくまでも漫画なので当たり前です。漫画にrealityを求めるのは野暮ってもんです。漫画にリアリティーを求めるなら、小林源文の「街道上の怪物」でも読んでいればいいでしょう。小林源文も海外軍ヲタの間では評価がかなり高いので驚かされます。漫画のqualityの高さとdetailに魅せられてしまう外国人が多いようです。外国人のコナンファンもコナンがいつまで続くのかと、しびれを切らしているようです。黒の組織シリーズの進展があまりにも遅すぎる(無さ過ぎる)ので無理もありません。最近はかなり進んでいるようなのですが、それでもまだまだ展開が遅過ぎなような気がします。海外人気も高いので、増々終了し難い環境が整ってしまっています。ドラえもん、サザエさん、クレヨンしんちゃんのように、作者不在でも永久に続くのかもしれません。