人間はネズミ以下だった!鼠は病気になると自らを隔離する

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チューリッヒ大学のネズミを使った研究によると、病気を患ったネズミは、他のネズミ達に迷惑をかけないように(病気を伝染さないように)、何と自発的に仲間から離れていく事が分かったそうです。ネズミにそのような社会性があるとは驚きです。人間とは大違いです。人間の場合は、自分さえ良ければいいという自己中がほとんどなので、仲間に病気を伝染さないようになんていう思いやりの心というか、仲間を気遣う気持ちは微塵もありません。

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自己隔離

Sick animals limit disease transmission by isolating themselves from their peers

Sick mice are not avoided, but remove themselves from the group

「病気のネズミ達は仲間外れにされないどころか、自分達を仲間から隔離します。」

It is known that mice have the ability to detect other sick mice. Therefore, it was surprising to find that the animals in the same social group did not avoid the sick mouse. In fact, they went on interacting with the sick mouse and other mice more or less in the same way as before the experimental infection. “It was the sick mouse that removed itself from the group”

「ネズミが他のネズミの病気を感知する能力があることは知られています。従って、同じ社会集団に所属する動物達が、病気のネズミを仲間外れにしないと分かった事は驚きでした。それどころか、ネズミ達は、程度の差こそあれ、実験的感染前と同じように、病気のネズミと他のネズミ達と交流し続けました。”その集団から自らを追い出したのは病気のネズミでした”」

病気だと分かっていても仲間はずれにしないのは本当に意外です。人間だと病気を理由にした差別まで存在するので、ネズミ以下の社会性しか無い人間が存在する事実があまりにも哀し過ぎます。しかも仲間を気遣って自ら群れを去るネズミが健気過ぎます。

人間の社会性の喪失は実は非常に大きな問題で、社会性の欠落が先進国のあらゆる問題の元凶とも言われています。個人の権利ばかりを主張して、義務を果たさない人間が増えれば、やがては、社会そのものが崩壊するのも当然で、自己犠牲の精神や、人を思いやる事のできる、親切で優しい心を持った人間が増えること以外に、世界が救われることはありません。

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集団を守る自己犠牲

such a change in the behaviour of the sick mouse may protect relatives in the same group from catching the disease, which could be beneficial from an evolutionary perspective.

「病気のネズミのそのような行動の変化は、病気の伝染から同じ集団に属する身内達を守るかもしれません。この事は、進化論的な観点から有益である可能性があります。」

種の保存という本能によって、仲間を守るために自己を犠牲にするわけですが、現代の人間では非常に悲しい事ですが、99.9%起こりえない事です。人間の場合は、他人を犠牲にしてでも自分だけ良ければそれでいいというのが本能になってしまっています。一昔前の人間にはこの精神があり、この精神を持った人間が多い国が、列強になる事ができたとも言えます。自己犠牲によって、先の大戦を戦い抜いた国々は、その後もその精神で驚異的に発展する事ができたのですが、発展後は人間が堕落し、自己犠牲の精神を喪失してしまいました。

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集団保護

Understanding why we feel sick and how diseases spread is a pressing issue, particularly given projected increases in disease outbreak driven by the synergy of climate change, habitat disturbance and human connectivity.

「何故私達が病気を感じ、病気がどのようにして拡大するのかを理解する事は、喫緊の課題であり、特に、気候変動、生息環境撹乱、人間のつながりの相乗作用によって決定される、病気の集団発生の予測される増加を考えるとなおさらです。」

エボラでもそうですが、集団を守るために、エボラ患者を犠牲にするといった事が人道的なのかどうかは非常に難しい問題で、映画「アウトブレイク」ではドラスティックに対処しようとしていましたが、そういう事ができるのかという問題にぶち当たります。病気を患った人間がこの実験のネズミのように、自発的に集団から隔離する事はまず有り得ないので、集団を保護するためには、集団が何とかしなければならないという事になります。これは非常に難しい問題でもあります。環境破壊、地球の温暖化、人間の行動範囲の拡大が、疫病の蔓延の頻度とスピードを加速させるのは必至で、全ては人間の病的自己中による身から出た錆でもあるのですが、人間がウィルスやバクテリアに滅ぼされる可能性も十分あり得ます。

ネズミが病気の仲間を差別することなく、逆に労り、病気のネズミは仲間を気遣って自らを隔離するという、多くの人間には実行不可能な行動を見せた事は本当に衝撃です。

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