亜鉛とはなかなか会えんと言われるように、亜鉛は摂取しにくいミネラルだとよく言われます。しかし、そんな亜鉛が物凄い健康効果があることが今回新たに分かったという事らしいです。zinc(ジンク)は、元々髪の毛をフサフササラサラにするとも言われており、禿にも優しい栄養素です。ただ摂取し過ぎは何でもそうですが、体に良くないです。
亜鉛がDNAへのダメージを低減する
Zinc eaten at levels found in biofortified crops reduces ‘wear and tear’ on DNA
Oakland, CA (January 3, 2017) – A new study by researchers from the UCSF Benioff Children’s Hospital Research Institute (CHORI) shows that a modest 4 milligrams of extra zinc a day in the diet can have a profound, positive impact on cellular health that helps fight infections and diseases. This amount of zinc is equivalent to what biofortified crops like zinc rice and zinc wheat can add to the diet of vulnerable, nutrient deficient populations.
「オークランド – カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)ベニオフこども病院研究所(CHORI)の研究者達による新しい研究が、食事中の控え目な1日4mg多めの亜鉛が、感染症や疾患と戦う手助けをする細胞の健康に驚く程プラスの効果を与えることを明らかにしています。この亜鉛の量は、亜鉛米や亜鉛小麦のようなバイオ強化された(生物学的に強化した)作物が、脆弱で感染症や病気に罹りやすい栄養不足人口のための食事に追加できるものに匹敵します。
1日たった4mgの追加的な亜鉛摂取で、細胞の健全性を保ち健康でいられるようです。
American Journal of Clinical Nutrition 誌に掲載された、CHORI の研究主幹、ジャネット・キング博士と彼女のチームが中心の研究が、食餌性亜鉛のわずかな増加が、DNA の酸化ストレスとダメージを緩和することを初めて明らかにしています。
亜鉛は炎症と酸化ストレスに効く
Zinc is ubiquitous in our body and facilitates many functions that are essential for preserving life. It plays a vital role in maintaining optimal childhood growth, and in ensuring a healthy immune system. Zinc also helps limit inflammation and oxidative stress in our body, which are associated with the onset of chronic cardiovascular diseases and cancers.
「亜鉛は人体内で神出鬼没で、生命維持に欠かせない多くの機能の手助けをしてくれています。それは、最良の子供の成長を維持し、健全な免疫系を確保します。亜鉛は、慢性心血管疾患や癌に関連がある、体内の炎症や酸化ストレスを制限する働きもあります。」
亜鉛は人体内のいろんな場所でいろんな働きをしてくれているようです。特にDNAを保護したり、炎症や酸化ストレスを抑制し、免疫系の健康を保ち、がんや心臓血管病の予防にもなるようです。DNAのダメージを減らすということは老化も抑えるのかな?
Around much of the world, many households eat polished white rice or highly refined wheat or maize flours, which provide energy but do not provide enough essential micronutrients such as zinc. Zinc is an essential part of nearly 3,000 different proteins, and it impacts how these proteins regulate every cell in our body. In the absence of sufficient zinc, our ability to repair everyday wear and tear on our DNA is compromised.
「世界の大部分で、多くの家庭が、エネルギーは供給しても、亜鉛などの必須微量栄養素(ビタミン・ミネラル類)は十分に提供できない、精米され過ぎた白米、精製され過ぎの小麦やトウモロコシ粉を食べています。亜鉛は、3000種近いタンパク質の必須部分であり、これらのタンパク質が体内の全ての細胞を制御する仕組みに影響を与えています。十分な亜鉛が不足すると、人間のDNAの日常損耗修復能が機能障害を起こします。」
タンパク質に影響を与えるみたいなので、アルツハイマーなんかにも影響がありそうな気もしますが、ちょっと調べてみたら、アルツハイマーや鬱病にも影響するみたいです。
白米とか精白粉は体に良くないと言われる所以はそういう事みたいです。つまり栄養を全て取り除いたカスということです。本来は、発芽玄米や全粒粉が健康には良いのですが、高くて手が出ません。亜鉛米や亜鉛小麦などの、バイオ強化作物を食べるか、亜鉛や銅を豊富に含むカシューナッツなんかのナッツ類を食べるのがいいかもしれません。
亜鉛ライスや亜鉛小麦みたいな、必須栄養素を、ピンポイントで強化した品種がある事が驚きですが、遺伝子組換えなのか安全性がどうなのかが気になります。遺伝子組換えは安全と言う科学者もいれば、危険という科学者もいるらしいので、未だに論争の種になっていますが、遺伝子組み換えサーモンが許可されたので、安全ぽいような気もします。