科学を信じろ!遺伝子組み換え食品は本当に安全らしい

多くの科学者達に言わせると、遺伝子組み換え食品が危険と言っている連中は、ワクチンが危険と言っている連中と同じ穴の狢のようです。遺伝子組換え食品は科学的に安全性が証明されているような言いっぷりですが、それにもかかわらず、民意はGMOは危険で世界的にほぼ一致しています。食品ラベルを見ると、GMO不使用が主流になっています。

遺伝子組み換え食品が本当に人体の健康を害するのかどうかは、恐らく、科学的に証明はされてはいないのでしょうが、それは、非科学者の多くが、97%の科学者達が信じている気候変動を信じないのと同じ構図で、つまり、科学よりも自身の脳内妄想を信じているという事です。

科学的事実の世論への訴求

GM foods: Why presenting ‘just the facts’ won’t work

科学的に論争の余地がある問題となると、科学者達は、世論に訴えかける手段を再考する必要があると、遺伝子組み換え(GM)食品に対する女性達の姿勢を考察している新しい研究の著者達が言っています。現在、New Genetics and Society誌に紙面発行前に、オンラインで先行掲載中の、アデレード大学の研究者達によって指揮されたフォーカスグループの調査結果が、科学者達がただ単に事実だけを提示し続けた場合、ほとんどの人が、たとえそういった人達が高学歴であったとしても、聞く耳を持たないか、考えを改めないだろうと示唆しています。

今回の調査結果は、原子力エネルギー、既婚変動、予防接種、水道水フッ素添加などの、多岐に渡る意見の別れる科学的課題に対する、世論関与への訴求に密接な関係を持っています。

女性はGM食品に懐疑的

”私達は、女性達が首尾一貫して、男性よりもGM食品に反対していることを示す、過去の調査に関心を抱いたので、その理由が何故なのかをもっと良く理解しようと試みました。”と、アデレード大学人文科学部教授で、共著者でもあるレイチェル・アンケニー氏が言っています。

GM食品は、コミュニティーにとって非常に重要な問題で、女性が未だに家事炊事提供に大きな役割を果たしている事から、私達は、こういった問題に関して、女性達がどのように考えていて、彼女たちの価値観が何なのかについて、もっと理解する必要があります。

フォーカスグループは、植物や農業科学関係者、保健科学分野関係者、さらに、低学歴の女性達も含めた、さまざまな学歴のオーストラリア人女性達を使って実施されました。

“All of the women with science backgrounds used evidence to support their stance, but the way they did so came as a surprise to us,” says co-author Dr Heather Bray, also from the University’s School of Humanities and Senior Research Associate in the Food Values Research Group.

”科学的な学歴を持つ全ての女性達が、彼女達の立ち位置を裏付ける証拠を使いましたが、彼女達のそうしたやり方は、我々には驚きでした。”と、共著者のヘザー・ブレイ氏は語ります。

GM食品に対する偏見

”植物科学の学歴を持つ女性達は、有害証拠に欠けている事が、GM食品が食すのに安全である事の何よりの証拠だと言いました。しかし、健康科学の女性達は、安全性への裏付けに欠けていることこそが、彼女達に、GM食品を摂取することに対して注意を喚起していると言っています。こういった感じ方は、両方のグループが、科学分野で高学歴教育を受けているにもかかわらす、2つの非常に異なった危険に対する概念に基づいています。”

”科学的な知識がない女性達にとって、GM食品は、未知のリスクであり、従って、敬遠されています。我々の研究の中で生じた科学的問題とは別に、他にも色々な問題が存在し、重要な1つが、科学に対する全般的な信頼に欠けているという事です。”と、ブレイ氏は語る。

”科学が、経済的、社会的、文化的なインパクトを持っている事を自覚することが、科学者にとって重要で、もし、人々が、ただ事実だけを提示されたとしたら、議論は、非常に重要な主題と価値観を無視することになってしまいます。”と、アンケニー教授は言っています。

”科学の分野で高度な教育を受けた人々を含め、人は、自身の考え、経験、価値観によってこういった問題に取り組んでいて、単純に自分達に提示された事実を基にした、特定の科学的理論やアプリケーションを、必ずしも支持するようになるとは限らないのです。”

ブレイ博士は最後にこう言っています、”重要なことは、私達の研究が、GM食品を食べる人達と食べたり食べなかったりする人達の間の、共通の食物の価値観に注目しているということなのです。共通の価値観は、科学的なコミュニケーションにとって、重要なファンデーションであり、私達の研究が、科学者と一般大衆の双方のための、より優れた取り組み方法の構築に貢献できることを期待しています。”

日本では遺伝子組換え食品は悪であって、忌避されていますが、その安全性については、厚生労働省のこのページに載っています。知らずに食べていることは間違いありません。日本だけでなく、欧米でも敬遠されていますが、それは、未知への恐怖みたいなもので、安全性が証明されている物に対しても恐怖感を抱くのは確かに非合理かもしれません。保健科学関係者と植物科学者の意見の相違は面白いですが、医療関係者の原則が、First do no harm(何よりも害をなすなかれ)なので、当然の帰結なのかもしれません。GM食品への嫌悪感は、ジェネリック医薬品に対する嫌悪感に似ているかもしれません。どっちも安全性という点で、ド素人にとっては、確証が持てず、安全なのかもしれませんが、使う気になれないのが正直な意見です。

例えば、貧しい人は嫌でも安いジェネリックを選択しますし、貧しい国は遺伝子組換え食品しか選択肢はないとも言えます。世界の食糧事情を考えた場合、遺伝子組み換え食品は嫌だなどという贅沢は言ってられないからです。日本の医療保険制度を考えれば、本来は強制的にジェネリックにすべきなんでしょうが、そのうちそうなるかもしれません。