異常な眠気は脳に原因があるのではなく筋肉に原因があった

ある特定の睡眠障害に対する治療法開発に、研究者達が脳を調べる行為が、実は、見当違いであるかもしれないみたいです。新しい研究が、筋肉に含まれるタンパク質が、ネズミの睡眠不足の影響を低減できる可能性を示唆していて、脳が睡眠のあらゆる側面をコントロールしているという、世間に広く受け入れられている定説に異議を唱える驚くべき新事実と言えます。

過剰な眠気の原因は脳に非ず

Study: Muscle, not brain, may hold answers to some sleep disorders

The finding – a collaboration between UT Southwestern’s Peter O’Donnell Jr. Brain Institute and two other medical centers – gives scientists a new target besides the brain to develop therapies for people with excessive sleepiness.

テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンターにあるピーター・オドンネル・ジュニア脳研究所と他2つのメディカルセンター間のコラボによる発見が、研究者達に、過剰な眠気を患う人々への治療法を開発するのに、脳以外の見るべき新しいターゲットを加えています。

“This finding is completely unexpected and changes the ways we think sleep is controlled,” said Dr. Joseph S. Takahashi, Chairman of Neuroscience at UT Southwestern Medical Center and Investigator with the Howard Hughes Medical Institute.

”今回の発見は完全に予想外で、睡眠が制御される我々の考え方を変えています。”と、テキサス大学南西部医療センターの神経科学部長で、ハワード・ヒューズ医療研究所の研究員でもあるジョセフ・S・タカハシ博士は語ります。

タンパク質BMAL1

The research published in eLife demonstrates how a circadian clock protein in the muscle – BMAL1 – regulates the length and manner of sleep.

eLifeに掲載された本研究が、筋肉内の体内時計タンパク質BMAL1が、睡眠の長さと在り方をコントロールする仕組みを明らかにしています。

While the protein’s presence or absence in the brain had little effect on sleep recovery, mice with higher levels of BMAL1 in their muscles recovered from sleep deprivation more quickly. In addition, removing BMAL1 from the muscle severely disrupted normal sleep, leading to an increased need for sleep, deeper sleep, and a reduced ability to recover.

当該タンパク質の脳内の存在・不在が、睡眠回復にほとんど影響を与えない一方で、筋肉内に高水準のBMAL1を持ったマウスが、より急速に睡眠不足から回復しています。さらに、筋肉からBMAL1を取り除くことが、正常な睡眠を著しく妨げることで、睡眠欲求、より深い睡眠欲求の増加を引き起こし、回復能力を低下させてしまいます。

長時間覚醒を可能にする

Dr. Takahashi said the finding may eventually lead to therapies that could benefit people in occupations requiring long stretches of wakefulness, from military to airline piloting.

高橋博士は、本発見が、最終的に、軍人やパイロットまで、長時間の覚醒を要求される職業に就く人達のためになるかもしれない治療法をもたらす可能性があると言いました。

筋肉内のBMAL1を高水準に保つことで、強い眠気を取り除き、長時間の覚醒を可能にするみたいです。ネズミを使った実験段階なので、人間にそのまま当てはまるかどうかは、まだ分からないようですが、この治療法が確立されれば、居眠り事故が防止できるかもしれません。