高齢者の不安症状の悪化はアルツハイマー病の前兆かもしれない

アミロイドβタンパク質レベルと不安症状の悪化の間に、何らかの関連性がある事を、新しい研究が示唆しています。今回の研究成果が、神経精神症状が、高齢者におけるアルツハイマー病の初期症状を示している可能性があるという仮説を支持しています。年を取ると人は心配性になるものですが、行き過ぎた不安は、アルツハイマー病の前兆の可能性があるようです。

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アルツハイマー病発症前段階

Anxiety: An early indicator of Alzheimer’s disease?

Alzheimer’s disease is a neurodegenerative condition that causes the decline of cognitive function and the inability to carry out daily life activities. Past studies have suggested depression and other neuropsychiatric symptoms may be predictors of AD’s progression during its “preclinical” phase, during which time brain deposits of fibrillar amyloid and pathological tau accumulate in a patient’s brain. This phase can occur more than a decade before a patient’s onset of mild cognitive impairment.

アルツハイマー病は、認知機能と日常生活の行動機能の低下を引き起こす、神経変性疾患のことを言います。過去のいくつかの研究が、うつや他の神経精神症状が、アルツハイマー病の前臨床段階である、線維性アミロイドの脳沈着と病原性タウが、患者の脳内に蓄積する期間の疾患進行の予測因子になるかもしれないことを示しています。この段階は、患者が、軽度認知障害を発症する10年以上前に起こり得ます。

不安症とアルツハイマー病の関係

Investigators at Brigham and Women’s Hospital examined the association of brain amyloid beta and longitudinal measures of depression and depressive symptoms in cognitively normal, older adults. Their findings, published today by The American Journal of Psychiatry, suggest that higher levels of amyloid beta may be associated with increasing symptoms of anxiety in these individuals. These results support the theory that neuropsychiatric symptoms could be an early indicator of AD.

ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の研究員達は、認知機能が正常な高齢者の脳アミロイドβと鬱・抑うつ症状の長期評価の関係を調べました。American Journal of Psychiatryに本日掲載された彼らの調査結果が、高水準のアミロイドβが、被験者の不安症状の増加と関わりがある可能性を示唆しています。本結果は、神経精神症状が、アルツハイマー病の早期指標になり得るという仮説を支持しています。

Donovan notes further longitudinal follow-up is needed to determine whether these escalating depressive symptoms give rise to clinical depression and dementia stages of Alzheimer’s disease over time.

ドノバン氏は、こういった抑うつ症状の悪化が、いずれ、臨床的うつ病やアルツハイマー病の認知症段階を誘発するのかどうかを確定するための、さらなる長期追跡調査が必要であることに言及しています。

うちの後期高齢者の親は、特に、心配性や、不安症の兆候はみられないので、認知症になることはないと思われます。とは言っても、不安症の悪化が、アルツハイマー病の前兆になり得るのかどうかは、今後の研究が必要なので、現段階では何とも言えません。アルツハイマー病の兆候としては、急に趣味が変わったとか、臭いにやらた鈍感になった等、過去に行われた研究が示唆しています。高齢の親を抱える子供は、そういう事にも注意が必要です。

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