この記事を読んでいて、改めて、日本の国の借金のやばさを実感するために、日独伊米英仏希(ギリシャ)亜(アルゼンチン)8カ国のDebt-to-GDP ratio(政府債務対GDP比)を比較してみることにした。
import pandas as pd
import matplotlib.pyplot as plt
url = 'https://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2019/01/weodata/WEOApr2019all.xls'
df = pd.read_csv(url, encoding='latin1',sep='\t', thousands=',', na_values=['n/a', '--'])
df.head(2)
df1 = df[df['WEO Subject Code'] == 'GGXWDG_NGDP']
df1.head(2)
データから日独伊米英仏希(ギリシャ)亜(アルゼンチン)を抽出する。
variables = ['GGXWDG_NGDP']
countries = ['ARG', 'DEU', 'FRA', 'GRC', 'USA', 'JPN', 'ITA' ,'GBR']
debt = df[df['ISO'].isin(countries) & df['WEO Subject Code'].isin(variables)]
debt = debt.set_index('Country').T.dropna()
debt.head(2)
政府債務対GDP比をプロットする¶
plt.style.use('fivethirtyeight')
fig, ax = plt.subplots(figsize=(20,14))
plt.rcParams.update({'font.size': 20})
debt[7:31].plot(ax=ax, lw=4)
ax.lines[0].set_linestyle('--')
ax.lines[1].set_linestyle('-.')
ax.lines[3].set_dashes((10,10))
ax.lines[5].set_linestyle('-.')
plt.rc('xtick', labelsize=20)
plt.rc('ytick', labelsize=20)
ax.set_title('Ratio of government debt to GDP', fontsize=14, loc='left')
ax.set_ylabel('Government Debt (Percent of GDP)',fontsize=18)
ax.legend(loc='best', fontsize=24, handlelength=2, labelspacing=0.15)
plt.xticks(range(0,len(debt[7:31]),1),debt.index[7:31],rotation=30);
2002年はアルゼンチンが対外債務をデフォルト年で、2011年はギリシャ危機の年だ。日本だけが、毎日が経済危機レベルの水準にある。ギリシャとアルゼンチンは2018年以降、ドイツは2012年以降、国の債務対GDP比が下降トレンドにある。IMFによると、ドイツは2022年に債務対GDP比が50%を割れる予測になっている。アメリカは2018年に2兆ドル規模の大減税を行ったので、債務対GDP比が上昇トレンドにあるのは仕方がないだろう。日本の場合、GDPを1割以上盛っていることと、大増税と常軌を逸したキチガイ金融緩和による円安・物価高政策により、庶民から血税となけなしの金を搾り取りまくって債務対GDP比が250%を超えないように操作していると思われる。アメリカなんかは、GDP20兆ドルに対する借金22兆ドル程度で大騒ぎしている。日本がいかに異常か良く分かるだろう。この異常な政府債務対GDP比が、日本経済が全く微動だに成長しない原因となっているのは明らかだろう。かつて1億総中流と言われていた日本の中流階級は、今や、下級国民に成り下がっている(いわゆる、2割(2500万人)の上級国民と8割(1億人)の下級国民というやつ)。酷い話である。