がん治療最前線、パセリとディルと抗がん剤

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

ロシアの研究者が、パセリとディルの種から抽出した成分を前駆物質として用いる事で、強力な抗癌剤であるglaziovianin A(グラジオビアニンAとそれの構造的類似物)を簡素に生成する事に成功したようです。パセリとディルはサラダ料理などには欠かせない食材ですが、その野菜の種子ががん治療に利用できるとは、ある意味驚きではないでしょうか。それにしても、植物の種子には想像を絶する健康効果があるのかもしれません。えごま油、亜麻仁油、菜種油、アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、クルミ等のナッツ類、黒豆、大豆、レンズ豆等の豆類は、人間にとってはなくてはならない栄養素を大量に含んでいます。植物の種子を発芽させた、発芽米やブロッコリースプラウトなども栄養成分が凄いことになっているみたいなのですが、何れにしても、植物の種は医薬品開発の未来の鍵を握っているような気がします。植物の癒やしパワーを改めて実感させられます。人はもっと植物を大切にすべきです。

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パセリとディルの種と抗癌剤

Parsley and dill help fight cancer, research shows

Our combined team developed a simple method of producing glaziovianin A and its structural analogs, which inhibit the growth of human tumor cells, using feasible building blocks from nature. Furthermore, evaluation of these novel agents in vivo using our validated sea urchin embryo assays yielded several promising candidates selectively affecting tubulin dynamics”

「我々混成チームは、自然由来の適した成分を使って、人間腫瘍細胞の増殖を抑えるグラジオビアニンAとそれの構造上の類似物の生産の簡単な方法を開発しました。さらに、我々の有効化したウニ胚の分析試料を使った、これら新薬剤の生体内評価は、チューブリン力学へ重点的に作用する数種の有望な候補を生み出しました。」

何の事だか全くかりませんが、ディルとパセリの種から抽出した成分を使って、従来よりも簡単な方法でグラジオビアニンAやそれの類似薬の製造に成功したようです。うに胚を使った生体実験でも効果が確認されたみたいなので、期待できるのではないでしょうか。

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グラジオビアニンA

このglaziovianin A(グラジオビアニンA)という抗ガン剤について、ネット上の情報を片っ端から拾い集めてみる事にしました。

γ-チューブリンに対する特異的阻害剤「Gatastatin」を開発

筑波大学は10月30日、α/β‐チューブリン阻害剤であるGlaziovianin AとPlinabulinを合成展開することで、γ-チューブリン阻害作用を示す化合物の開発を進め、γ-チューブリン特異的阻害剤 「Gatastatin」の開発に成功したと発表した。

グラジオビアニンAはα/β‐チューブリン阻害剤のようです。

微小管ダイナミクスはエンドソームの成熟を制御している

ブラジル原産 マメ科植物から単離したイソフラボン系化合物であり

詳細は分かりませんが、glaziovianin Aはどうやら日本人が開発した抗がん剤のようで、イソフラボンの一種のようです。イソフラボンと言えば、豆乳なんかが一時期大ブームになりましたが、やはり体に良いような感じです。色々調べてみると、glaziovianin Aどうやらブラジル原産マメ科植物Ateleia glaziovianaより単離された新規イソフラボン誘導体ということみたいです(Glaziovianin A を用いた微小管ダイナミクスの細胞内機能解析)。

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従来よりも簡素な製造法

The reported synthesis of this agent is rather laborious and requires expensive precursors (substances that participate in reactions necessary for obtaining an end product) and catalysts (which accelerate chemical reactions). The authors proposed a novel and more efficient six-stage synthesis process (the normal process has nine stages) for glaziovianin A. Precursors for the process were derived from the seeds of common plants, namely parsley and dill.

「この薬剤の報告されている合成法はかなり困難で、高価な前駆物質(最終生成物を得るのに必要な反応に関与する物質)と触媒(化学反応を促進する)を必要とします。著者は、glaziovianin A生成の奇抜でより効率的な6段階合成過程(通常は9段階のプロセス)を提唱しています。プロセスのための先駆物質は、一般的な植物、すなわち、パセリとディル、の種由来でした。」

グラジオビアニンAの生成が3ステージも短縮できるだけでなく、本来高価な前駆物質もパセリとディルから抽出可能なので、安価に生産できるようになるみたいな感じです。まだうに胚を使った実験段階だから、人間への有効性の検証はこれからなんでしょうけど、気になるのはパセリとディルはがん予防になるのか?という事ですが、どうなんでしょうか(Garnish your lunch with parsley and dill, it can save you from cancer)。なんか違うような気もするのですが、まぁ、パセリとディルは体に良いので、食べた方がいいことだけは確かです。

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