辛い歯周病などの歯肉疾患に対して有効な治療法が発見されたようです。まだネズミを使った動物実験の段階なので、可能性があるみたいな言い方ですが、今回発見された新兵器が、人間にも適応できることはほぼ間違いないと思われるので、歯周病に悩む人々には朗報かもしれません。30歳以上の日本人のほとんどが歯周病を患っているのでなおさらです。
歯周病などの歯肉疾患は口臭の原因になるだけではなく、他の病気の原因にもなり得るので、徹底的に治療をする必要があるのですが、多くの人達は、歯医者へ行くのを嫌がり、ほったらかしにしているらしいです。経済的な理由以上に、痛いのが嫌なんだろうと思われます。
メラノコルチン
Scientists discover possible new weapon in the fight against gum disease
If you hate going to the dentist, here’s some good news. New research published online in The FASEB Journal, shows that melanocortin agonism may effectively control the inflammation that often occurs in gum tissue, which when unchecked, ultimately accelerates tooth and bone loss. This research involving mice, opens the door to a new class of treatments for gum disease.
「もしあなたが歯医者へ行くのが嫌いなら、ここに良いニュースがあります。The FASEB Journalにオンライン掲載された新しい研究が、メラノコルチンアゴニズムが、放っておくと最終的に歯と骨の喪失を加速する、歯肉に頻繁に起こる炎症を効果的にコントロールするかもしれない事を明らかにしています。ネズミが関与しているその研究は、歯肉疾患のための新しい類の治療法を可能にしています。」
ネズミが絡んだ実験のようです。人間への応用も期待されています。
炎症抑制が鍵
“Controlling inflammation during gum disease is a key step to avoid alveolar bone resorption, tooth loss and, thus, improve the quality of life of patients,”
「歯肉疾患時に炎症を抑制することが、歯槽骨吸収、歯喪失を回避するための重要な一歩であり、そして、ひいては、患者の生活の質を向上させるのです。」
歯周病などの歯肉疾患は、炎症をいかに抑えるかが鍵のようです。炎症を抑えることで、酷いことにならないで済むようです。歯は耐えられないほど痛くなるので、炎症を抑えることができれば、痛みも抑えられ、無闇に歯医者に行かないでも済むかもしれません。
歯肉疾患の新療法
Melanocortin agonism was associated with reduced alveolar bone resorption and less inflammation, a critical feature to be controlled in gum diseases.
「メラノコルチン活性化が、歯肉疾患で抑制されるべき重要な特徴である、歯槽骨吸収の軽減と炎症低減に関係していました。」
歯周病等の歯肉疾患においては、歯槽骨吸収と炎症の軽減が重要で、メラノコルチンアゴニズムが、その役割を担うことができるみたいです。
“Attenuation of the inflammatory axis of periodontal pathology cannot be overstated in its importance ,”
「歯周病の炎症軸の減衰は、それの重要性をどれだけ誇張してもし過ぎる事はありません。」
“These findings provide an entirely new approach to this highly prevalent condition.”
「これらの発見は、この非常に一般的な病気に対する、完全に新しいアプローチを提供します。」
歯の健康は、体全体の健康に絡んでいるので、治療が非常に重要になってきます。従来とは全く違った方法で、歯肉炎や歯周病と言った歯肉疾患を治療する事ができるようになるみたいです。歯周病は40歳を過ぎると9割の日本人が患うと言われているだけに、今回の新発見により、簡単で痛みを伴わない、全く新しい治療法が確立されれば、多くの日本人にとっては、これほど嬉しい事はないのではないでしょうか。