呼気だけで17もの病気が一度で診断可能に!?

息を吐き出すだけで一挙に17もの病気を診断できるようになるみたいです。これは大快挙と言えるのではないでしょうか。痛い注射を打たれたり、恥ずかしい思いをすることなく、息だけで病気の診断ができれば、こんなに素晴らしいことはありません。いわゆる非侵襲的診断はもっと注目されていいはずで、こういった診断法は大歓迎です。

病気を診断可能なブレサライザーと言えば、過去にも何度か話題になっていますが、未だに実用化には至っていません。今回はかなり期待できそうな予感がします。

17種類の病気を診断

One Breath Into This Breathalyzer Can Diagnose 17 Diseases

Credit: Nakhleh, M.K. et al. ACS Nano (2016)

A single breath into a newfangled breathalyzer is all doctors need to diagnose 17 different diseases, including lung cancer, irritable bowel syndrome and multiple sclerosis, a new study found.

「新しい研究が、最新式ブレサライザーへの一息が、医者が、肺がん、過敏性腸症候群、多発性硬化症を含む、17種類の病気を診断するのに必要な全てな事を示しています。」

今回の最新病気探知機の精度は今のところ86%との事なので、精度の方はちょっと微妙な感じもしますが、今のところはテスト段階なので、今後の改善が見込まれているようです。しかし、人間の医者の診断も誤診が多いことを考えれば、この数字が高いのか低いのかは、比べる医者のレベルにもよってくるのではないでしょうか。特に、酷いヤブ医者と比較した場合、恐らく、はるかに診断精度が高いのではないでしょうか。

The breathalyzer analyzes microscopic compounds — called volatile organic compounds (VOCs) — to detect each condition. Testing for VOCs isn’t a new approach; in 400 B.C., physicians learned that smelling a patient’s bodily emissions could help with diagnoses. For instance, doctors used to smell the stools and urine of infant noblemen daily, the researchers said.

「そのブレサライザーは、各々の症状を検出するために、揮発性有機化合物と呼ばれる微視的化合物を分析しています。VOC を検証することは、新しいやり方ではなく、紀元前400年に、医者は、患者の体臭が診断の助けになることを知っていました。例えば、医者は、幼い貴族の糞尿のにおいを毎日嗅いでいたと、研究者達は言いました。」

But while excrement and other bodily substances, such as blood, contain VOCs, examining exhaled breath is the cheapest, easiest and least invasive way to test for the compounds, the researchers said.

「便や血液などの他の体物質は VOC を含んではいますが、呼気検査は、その化合物を検査するための最も安価、最も簡単、最も非侵襲的な方法です、と研究者は語る。」

呼気評価

To investigate using breath for diagnosis, the researchers developed a breathalyzer that had two nanolayers, one with carbon and the other without. The carbon-free layer contained modified gold nanoparticles and a network of nanotubes, both of which provide electrical conductivity, the researchers said.

「呼気を診断に利用するのを研究するのに、研究者は、1つは炭素と他は炭素なしの2つのナノ層を持つブレサライザーを開発しました。炭素なし層は、両方が電気伝導性を提供する修飾金ナノ粒子とナノチューブのネットワークを含む、と研究者は言った。」

ナノチューブとは、恐らく、あの超有名なカーボンナノチューブのことでしょう。

Meanwhile, the carbon layer worked as a sensing layer to hold the exhaled VOCs, the scientists said. When a person breathed into the breathalyzer, that individual’s VOCs interacted with the organic sensing layer, which in turn changed the electrical resistance of the inorganic sensors. By measuring this resistance, the researchers could determine which VOCs were present, the scientists said.

「一方、カーボンレイヤーは、吐き出されたVOCを保持するための検知層として機能しています、と科学者達は言いました。人がブレサライザーに息を吐き出すと、その個人のVOC は有機検知層と相互に作用し、次に無機センサーの電気抵抗を変えます。この抵抗を測定する事で、研究者がどのVOCが存在するかを判定できると科学者は言った。」

There are hundreds of known VOCs in exhaled breath, but the researchers needed only 13 to distinguish among the 17 different diseases. For instance, the VOC nonanal is linked to several disorders, including ovarian cancer, inflammatory bowel disease and breast cancer, whereas the VOC isoprene is associated with chronic liver disease, kidney disease and diabetes, the researchers said.

「呼気中には数百もの既知のVOCが存在しますが、研究者は、17種の疾患を識別するのに、たったの13だけを必要としました。例えば、VOCのノナナールは、卵巣がんや炎症性大腸炎、非浸潤癌を含む、いくつかの疾患とリンクしている一方で、VOCイソプレーンは、慢性肝疾患、腎臓病、糖尿病と関係していると、研究者は語った。」

結構色々な病気を診断できるみたいで、将来的に、精度がほぼ100%の、さらに100種類以上の病気診断が可能になれば、価格が例え100万円近くするとしても、一家に1台の時代が来るんじゃないでしょうか。例えば、1台100万円が全世界で1億台売れるとすれば、売上高は、100兆円になります。50万円で2億台でも100兆円です。もちろん、実際には億単位の価格で、金持ちや医療機関しか買えないんでしょうけど。

実用化への道

The new breathalyzer isn’t ready for the market yet — further testing and better accuracy are needed first — but the study is an encouraging development, the researchers said.

「今回の新型ブレサライザーは、まだ市場に投入される段階ではなく、追加のテストと高精度が、第一に必要とされていますが、今回の研究が有望な成果だと研究者は言った。」

If it’s made available to doctors, the device could be an “affordable, easy-to-use, inexpensive and miniaturized [tool] for personalized screening, diagnosis and follow-up,” the researchers wrote in the study, which was published online Dec. 21 in the journal ACS Nano.

「もし、それが医師に利用できるようになれば、そのデバイスは、個別検査・診断・追跡治療用の、良心的価格で簡単に使えて安価で小型なツールになるかもしれないと、研究者は、journal ACS Nanoに12月21日オンライン掲載された研究論文に書きました。」

開業医が年収8000万円から億単位という事を考えると、やはり相当高額なような気がします。例えば、庶民にとっての100万円は、医師にとっては2~3万円程度の感覚だとよく言われているので、つまり、今回の機器はやはり千万単位以上の価格設定で、確かに医師にとって安価でも、庶民にはとても手が出せる代物ではありません。もちろん、一般庶民が持つ必要もないのかもしれませんが、病院に行かなくても簡単に病気の診断ができるので、一家に1台あれば医療費の削減にもなり、さらに、早期発見で癌が安価で治療できれば、さらに国庫の医療費負担が減り、労働力不足の解消にもつながります。国民の健康維持のためにも、こういう便利な機器は庶民でも買える価格設定してもらいたいです。