TBSの花王愛の劇場でやっていたわが子よ(と母さんと呼びたい)は、伝説的な昼ドラの天までとどけと双璧をなす感動の名作です。母さんと呼びたいは、今から30年前の作品なので、放送当時子供だった人達も、今は30代後半~50近いおっさんおばさんになっています。人間は40代になると、やたらと過去が懐かしくなると言われていますが、本当にその通りだと思います。
花王愛の劇場「わが子よⅣ」
子供の頃にやっていたドラマですが、これが見たくて当時25万したビデオを買ったことは前回も書きましたが、泣きまくった記憶が今でも鮮明に残っています。今は亡き、小林千登勢(連想ゲームでおっかさんと呼ばれていた人)と星谷和美の親子役がはまりまくっていました。積木くずしと欽どこで有名だった高部知子のわが子よは見ていません。わが子よⅢ・Ⅳ・Ⅴを見ていたと思います。特に強烈に印象に残っているのがわが子よⅣで、このドラマの主題歌だった三田寛子の二十歳の前でをカラオケで良く歌っていたからです。しかし、あれだけ何十回も見たドラマなのに、内容の方はほとんど覚えていません。Ⅲ・Ⅳ・Ⅴがごっちゃになって覚えているので、合格発表を見に行くシーンや、車に跳ね飛ばされるシーン、骨肉腫とか腎臓移植とか植物人間とか、子供心に病気や怪我の恐怖が焼き付いています。強烈に印象に残っているはずなのに、微かに覚えているのは、エンディングの水泳シーン、オープニングの弟と台所でふざけているシーン、あるいは、祖母役だった川上夏代の困惑した表情ぐらいです。
主題歌を歌っている三田寛子が、合格発表のシーン、あるいは、御見舞に来た同級生の中の1人だったような記憶があるのですが、真偽の程は定かではありません。三田寛子は当時18歳だったので、今は50過ぎてます。笑っていいともを見た後でこのドラマを見ていたのですが、この時は、まさかその後、三田寛子が、天然ボケキャラ全開で、笑っていいとものレギュラーになろうとは夢にも思いませんでした。中村橋之助の妻になるとも予想だにしませんでした。
花王愛の劇場「わが子よⅤ」
このドラマは主人公の星谷和美が柔道をやっていて、ヘアースタイルが男みたいだったのがかなりショッキングだった記憶があります。苦しそうに脇締めやってるシーンとか、エンディングで家族仲良く浜辺で戯れているシーンが印象的なドラマです(かなりうろ覚え)。
この髪型が悪かったのかどうかは分かりませんが、わが子よⅥは主人公が若林志穂に変わってしまっていました。その若林しほが、その4年半後に、待子ねーちゃん役で一世を風靡しようとは、この時は夢にも思いませんでした。長渕剛のトンボの続編映画『英二』に、仙道敦子の代わりに出演していましたが、ファンの間では、完全なる黒歴史と言われていたという噂もあります。
わが子よⅤの主題歌だった荻野目洋子の心のままには隠れた名曲で、この曲を歌っていた時はまだ16歳でした。この後すぐダンシング・ヒーローで大ブレイクしています。wikiを読んでいたら、彼女が、ラブコメアニメの大金字塔「みゆき」のヒロインの若松みゆきの声優だったという事を思い出しました。この時代は今思うとすげー時代だったなぁと、つくづく実感させられます。80年代は、あらゆる意味で、日本の黄金期であったと言えるのかもしれません。
花王愛の劇場「母さんと呼びたい」
おっかさん役が小林千登勢で、その娘役は、星谷和美でも若林しほでもなく、若葉しをりとかいう子役でした。腎臓が悪いのにもかかわらず、無茶ばかりして継母役の小林千登勢を困らせてばかりいる、そんな感じのドラマだったような気がします。主人公が炎天下の中を、脇腹を抑えながら辛そうに歩いていたのが記憶に残っています。一時はグレるも、最終的には、継母が腎臓を提供してくれることで家族愛に目覚め、すっかり良い娘に生まれ変わっていました。とは言っても、この辺の記憶はかなり曖昧で、もしかすると、似たような腎臓移植の展開のドラマだった、わが子よⅢと混同している可能性もあります。いかんせんあれから30年近く経っているので、記憶の方もかなり曖昧になっています。スクールウォーズという、高校ラグビー部を扱った学園ドラマに関しては、今でもかなり覚えているのですが、わが子よシリーズに関しては、ほとんど記憶に残っていないのが不思議で仕方がありません。
「わが子よ」に出ていた、眼鏡を掛けた利発そうな弟の名前が、確か、慎一だったような気がしますが、違うような気もします。この姉弟の仲が非常に良くて、ドラマに厚味を持たせていました。名探偵コナンの新一と被っているかもしれないので、何とも言えませんが、主人公のあずみ姉ちゃんが、弟のことを「しんいちー」と叫ぶシーンがあったような記憶が残っているのですが、蘭姉ちゃんが「しんいちー」と呼ぶのと混同している可能性もあります。
ググっても、情報が2chかwikiぐらいしかありません。主人公が坊主になっていたという情報を知って驚いています。植物人間なら坊主にもなるかと納得しています。