経済格差(所得不均衡)が大きいと女性の健康に深刻に影響する

Journal of Public Health誌に最近発表された論文が、所得格差が大きい地域に居住している女性達が、同じ地域に住む男性たちに比べ、総合的な推奨身体活動量を満たす傾向が低いことを示唆しています。経済活動が、女性の身体活動に影響を与えているらしいのですが、男女間でのこの差は何なのかが、非常に気になる研究結果のように思えます。

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所得格差と身体活動量の関係

Link between income inequality and physical activity for women, but not for men

While previous studies have shown that the majority of US adults are not meeting the 2.5 hours of moderate intensity aerobic activity per week recommended by the Centers for Disease Control and Prevention, this new study is one of the first to investigate the association between state-level income inequality and physical activity for men and women.

成人アメリカ人の過半数が、疾病対策予防センターによって推奨されている、週2.5時間の中強度有酸素運動を達成していない一方で、今回の新しい研究が、州レベルでの所得格差と、男女の身体活動間の関連性を、最初に調査した一つになっています。

運動量の男女間格差

In analyzing data gathered from over 350,000 adults in the US, the researchers found that, among adult women, high income inequality was associated with a lower likelihood of meeting aerobic, strengthening, and overall physical activity recommendations. The study does not find the same association between state-level income inequality and physical activity for men.

アメリカ国内の35万人を超える成人から集められたデータを分析する中で、研究者達は、成人女性の間で、所得格差の大きさが、有酸素運動・強化運動・総運動量推奨を満たす可能性が低いことと関連していることを明らかにしています。本研究は、州レベルでの所得不平等と、男性国民の運動量の間にある、同じ関連性を見い出していません。

所得格差と健康状態

These findings are consistent with other studies which identify how income inequality affects the health of men and women differently and support the suggestion that women’s health status might be affected by income equality. However, this paper goes further in drawing an association between the impact of increased income inequality on levels of physical activity and associated health conditions such as obesity and coronary heart disease for women in these areas.

こういった発見は、所得不均衡が、男女の健康に対して、異なる影響を与えている仕組みを特定していて、女性の健康状態が、所得格差の影響を受けているという提言を支持している、他のいくつかの研究と一致しています。しかし、本論文は、さらに一歩踏み込み、こういったエリアにいる女性達の、収入不均衡の増加と、運動量と肥満や冠動脈性心臓病等の、関連健康障害に及ぼす影響の間にある関係を導き出しています。

The study suggests that reasons such as increased working hours and greater caring responsibilities for women as well as a growing number of households headed by women are impacting the amount of time available to women for physical activity and therefore increasing the risk of associated conditions.

本研究は、女性の労働時間の増加や、高まる家族への責任に加えて、増え続ける女性世帯主などの理由が、女性が運動に割ける時間の量に影響を与えていて、従って、運動不足に関連した健康障害リスクを高めていることを示唆しています。

所得格差が大きい州に住む女性達の運動量が、同じ州に住む男性の運動量に比べて、少ないことの理由は、はっきりとは分かってはいないみたいですが、女性の社会進出と、家庭での地位向上に関係していることだけは確かなようです。旦那が無職だったり収入が低いと、妻も働かざるを得なくなり、さらに、夫が家事や子育てを放棄した場合、妻に全責任がのしかかるので、運動をやっている場合ではなくなります。ストレスも凄いので、過食症で肥満になったり、心臓病を発症することもあるでしょう。低収入が健康に与える影響は、でか過ぎるとも言えます。

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