所得、舛添前知事3075万円、国会議員平均2269万円

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舛添氏も国会議員も、一見すれば薄給のように見えますが、実際は派手な外遊や、政策費名目の乱用でやりたい放題やっているのは周知の事実でしょう。しかし、彼等は有権者によって選ばれた政治家である事を考えれば、そんな事を今さらガタガタ言っても仕方無いのであって、特に舛添氏の場合、犯罪だったら捕まっているだろうし、捕まっていないという事は、ただ単にメディアと一部の都民が騒ぎ立てていただけで、いい迷惑だったのは舛添氏と静観を決め込んでいた都民ではないでしょうか。安倍首相叩きでも見られたように、メディアは誰かを叩いていないといられない性分で、今回は舛添氏がその標的になってしまったという事なのかもしれません。都知事や国会議員は国民(有権者)に選ばれし存在で、ある意味特殊な存在であって、犯罪でも犯さない限りは、何をしても批判には当たらないと、思っておくべきなのではないでしょうか。文句があるなら次の選挙で落とせばいいだけです。

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公務員の無駄使いは無視

その一方で目に有り余る地方公務員のやりたい放題には、国民もメディアもガン無視を決め込んでいる事に対して、かなりの違和感を感じざるを得ません。例えば、2012年に、さいたま市の職員が年収1574万円を荒稼ぎしていたというニュースがあったのですが、市民もメディアも、「で?」みたいな反応しか示さなかったのには正直かなり驚かされました。2015年の知事の平均所得が1881万円ですよ?2011年のさいたま市職員の所得が1574万円とか、この国は本当にどうなってしまっているんでしょうか。

残業年1873時間で783万円、年収1574万 さいたま市職員なぜそんなことが許されるのか

 それによると、課長補佐級の40代男性職員は11年度の1年間で、1873時間の時間外勤務をし、783万円もの手当を支給されていた。この職員 の年間給与は791万円のため、合計の年収はなんと1574万円に上ることになる。残業は、土日祝日も含めると、1日当たり平均5時間もしていた計算だ。

さらに、医療職を除く職員では、年間1000時間を超える時間外勤務をしたのが79人もいた。最も多く働いたのは1925時間だったが、給与水準も低い職員だったので、手当は700万円を超えていなかった。

こんなメチャクチャが許されている訳で、使い捨て薄給非正規労働者達が健康を損ないながら懸命に働いて納めている血税が、公務員を焼け太らせる事に使われてしまっている好例と言えるのではないでしょうか。こんな事が平気でまかり通ってしまうわけですから、国が沈没しかけているのも無理はありません。驚くべきことは、この課長補佐級の残業代です。時給換算だと何と4180円!です。開いた口が塞がりません。使い捨て低賃金労働者が時給800円、残業手当なし(サビ残)で寿命を減らしながら働いているのに、彼等からむしり取った血税で養われている公僕の残業代が4180円ですよ、全く考えられません。酷い話です。日本に1000万人単位のワープアが存在する理由が良く分かります。ワープアに回されるべきリソースを公務員達が美味しく頂いてしまっているからです。

 さいたま市と同じ首都圏の千葉市では、国への派遣を除くと、11年度は、最も多い1256時間勤務の職員で、手当が350万円ぐらいだという。1000 時間を超える時間外勤務をしたのは5人だけで、いずれも震災対応だった。市の給与課では、「うちでは、課長補佐級は管理職ですので、時間外手当はありませ ん」としている。

千葉市は課長補佐級に残業手当は出さないとの事です。当たり前ですよね。

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恣意的憤怒

舛添氏問題は、アメリカでも問題になっている、selective outrage (恣意的な怒り)、あるいは、fake rage (偽憤)のように思えてなりません。舛添氏は一介の地方公務員ではありません。都民によって選ばれた都知事であると同時に著名人でもあります。舛添氏に対する、selective outrageやfake rageを少しは公務員の無駄遣いにも回してもらいたいものです。その無駄遣いが国を傾かせているわけですから。もちろん、だからといって、舛添氏のやっている事が正当化されるわけもないのですが、ただ、メディアはもっと公平に不正を正していく必要があると言う事を言いたいだけなのです。国民も公務員の不祥事にはもっと厳しい目を向けるべきだし、そうしないとこの国はいつまでたっても良くなりません。

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官民格差是正

官民格差をニュースに限定してググッてみると、最近1ヶ月間で出てくるのはたったの1件だけです。これが今の日本の問題を物語ってしまっています。問題の本質が見えていないのか、敢えて無視しているのかは分かりませんが、舛添氏問題を税金の無駄遣いや不正のように叩くなら、官民格差をそのようにして叩く必要があるような気がします。官民格差是正無くしてこの国の存続は不可能です。ワーキングプアが身を粉にして働き、公務員の分不相応な贅沢な生活を維持し続ける今の構図は明らかに異常だし、前から言っているように、公務員が率先してワーキングプアに甘んじるべきなのです。民間の平均所得が400万円そこそこなら、地方公務員の平均所得は300万円程度になるべきです。そうしないとこの国は早晩確実に破綻します。明るい未来の国作りのためにも、現在の度を越している官民格差の是正は急務であり必須でもあるのです。公僕は国家のために薄給で身を粉にして働いてください。

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