キラー細胞(T-細胞)が感染から人体を守るメカニズムの詳細

ウィルス感染数日後、無数のキラー細胞が、感染した体細胞を追跡して破壊するために招集されます。こんな具合に、キラー細胞は、病原菌のさらなる拡散は防ぐには非常に効果的な存在です。現在、国際研究チームは、この軍隊結成の背景にある重要な機序を説明しています。ボン大学の支援を受けた研究は、Immunity誌に掲載されています。

キラー細胞/T-細胞

Infection defense: Call for support by the killer cells

cytotoxic T cells in the technical jargon(専門用語で細胞傷害性T細胞と呼ばれている)キラー細胞は、よく訓練された警察犬に何となく似ています。キラー細胞は、体のどこかで現在進行形で感染が拡大していることを認知しない限りは平和的に振る舞います。それらは、目の前で鑑識が病原菌と分かるピースを擦り取る時だけ(病原菌のサインがある時だけ)、活性化されます。その時だけ、キラー細胞達は、侵入者を破壊するための反撃を開始します。

The role of forensics is assumed by the dendritic cells. They patrol around the clock and keep a lookout for molecules that should not actually be inside the body. When they make a find, they present the foreign molecule on their surface. Then they wait for a killer cell, to which they can show their find.

‘鑑識の役割は、樹枝状細胞によって担われています。それらは、24時間体制で巡回し、本来体内に存在すべきでない分子を警戒し続け、発見すると、自身の表面に異分子を提示します。その後キラー細胞の到着を待って、その分子をキラー細胞に見せます。’

しかし、体内には、多種多様なキラー細胞が存在しています。それぞれのキラー細胞は、特定異物に特化していて、特定異物に対してのみ活性化され得ます。従って、たいてい、適任のブラッドハウンド(犬)が、目的の樹枝状細胞を嗅ぎ付けてくるまで、多少の時間を要します。しかし、その後は、事は迅速に運ばれ、数日以内に、病原菌を総攻撃するための、特殊部隊の大軍勢が結成されます。

細胞レベルの連携

研究者達は、キラー細胞が可能な限り効率的に細胞増殖するのに、何が起こる必要があるのかを調査しました。ボン大学実験免疫学研究所の科学者達は、日本、アメリカ、イタリア、ドイツの研究者が関わっている研究を指揮しました。今までは、樹枝状細胞との接触だけで十分だと考えられていましたが、研究者達は、キラー細胞が、最初に、攻撃対象を特定する形で、異なる細胞種を招集する事で、チームのようなものを結成することを明らかしています。

Immediately after instruction by a dendritic cell, the killer cell thus triggers a kind of chemical help signal. Images from a special microscope show for the first time how specialized cells of the body’s defenses then head towards it. Upon arrival, these helpers set various immune processes in motion. Only in this way is the killer cell fully activated.

‘樹枝状細胞の指示を仰ぐや否や、キラー細胞達は、化学的なヘルプ信号の一種を発します。特殊な顕微鏡による画像が、人体の防御のために特殊化した細胞が、それに向けて進撃する仕組みを明らかにしています。到着すると同時に、こういったヘルパー達が、さまざまな免疫作用を発動させます。この方法だけが、キラー細胞を完全に活性化させます。’

キラー細胞から記憶細胞へ

この事が次に、著しい細胞分化を引き起します。さらに、こうして誕生する軍勢は自身を差別化していきます。一部の細胞は特に強くなりますが、短命なキラーになります。一方で、他の細胞は、記憶細胞のようになり、他の感染イベントで即座に活性化される事ができます。

従って、キラー細胞は、最初に、非常に特有の微環境を作り出します。この事は、組織的で強力な免疫防御機序にとって極めて重要です。科学者達は、彼等の今回の基礎的な研究が、長期間にわたって、ウイルスや腫瘍に対する予防接種をさらに向上させるための新しい可能性を広げてくれることを期待しています。

キラー細胞は、特殊なウイルス、細菌、あるいは、癌細胞には全く歯が立ちませんが、それでも、たいていの侵入物に対しては絶大な威力を発揮してくれます。樹枝状細胞がパトロール隊の役割を果たし、キラー細胞を呼んで、さらにキラー細胞はヘルパーを呼んで、さまざまな免疫防御作用を起こさせ、それによって自身をフル活性化させているようです。こうして、免疫細胞達は、絶えず、スペな人間の健康を守り続けてくれています。本当に感謝です。