ひまわりの種にアフラトキシン毒が含まれるケースが多いらしい

ミシガン州立大学の研究者達は、ひまわりの種が、高頻度でカビによって産生される毒素で汚染されていて、多くの低所得国家において健康リスクへの脅威になっています。PLoS ONEの最新号の中で、研究チームは、とうもろこし、ピーナッツ、ピスタチオ、アーモンドによく感染するAspergillus molds(アスペルギルス属カビ)によって生産されるマイコトキシンであるアフラトキシンの、向日葵の種とその関連製品における多発を報告しています。本研究は、アフラトキシン汚染とヒマワリの種を関連付けている初めての研究の1つになっています。

アフラトキシンは肝癌の原因物質

Sunflower seeds traced as source of toxic mold, potent liver carcinogen

The study was conducted in Tanzania, but the problem is by no means isolated there. Chronic exposure to aflatoxin causes an estimated 25,000-155,000 deaths worldwide each year, from corn and peanuts alone. Since it is one of the most potent liver carcinogens known, the research to detect and limit its presence in sunflower seeds and their products could help save lives and reduce liver disease in areas where sunflowers and their byproducts are consumed, said Gale Strasburg, MSU food science and human nutrition professor and one of the study’s co-authors.

本研究は、タンザニアで実施されていますが、当該問題は、決してその国だけの問題ではありません。アフラトキシンへの慢性曝露は、毎年世界各地で、とうもろこしとピーナッツだけに限っても、推計25000人~155000人の犠牲者を出しています。それは、今まで知られている中でも、最も強力な肝臓の発がん物質の1つなので、ヒマワリの種やそれらの製品中で、その存在を検出して制限するための本研究は、ヒマワリの種やそれらの副産物が食されている地域に住む人々の命を救ったり、肝臓疾患を減らす手助けができるかもしれません。と、ミシガン州立大学食品科学・人間栄養教授で本研究の共著者ゲール・ストラスバーグ氏は言いました。

アフラトキシン源としてのヒマワリ

“These high aflatoxin levels, in a commodity frequently consumed by the Tanzanian population, indicate that local authorities must implement interventions to prevent and control aflatoxin contamination along the sunflower commodity value chain, to enhance food and feed safety in Tanzania,” he said. “Follow-up research is needed to determine intake rates of sunflower seed products in humans and animals, to inform exposure assessments and to better understand the role of sunflower seeds and cakes as a dietary aflatoxin source.”

”タンザニアン国民によって頻繁に消費されている商品中の、こういった高いアフラトキシン水準は、地方当局が、タンザニアの食品・試料の安全性強化のために、ひまわり商品価値連鎖を通じて、アフラトキシン汚染を防止・コントロールするための介入を行う必要が有ることを示唆しています。”と、ゲール教授は言います。”暴露評価を知らせたり、食物由来のアフラトキシン源としてのヒマワリ種・粕の役割をもっとよく理解するために、ヒトと動物におけるヒマワリ種商品の摂取率を判断するための追跡調査が必要です。”

Smallholder farmers in Tanzania grow sunflowers for the seeds, which are sold to local millers who press the seeds for oil and sell it to local consumers for cooking. The remaining cakes are used as animal feed.

タンザニアの小自作農経営者達は、種をプレスしてオイルを搾り取って、料理用に地元の消費者にそれを売っている地元の製粉業者に卸す種用にサンフラワーを育てています。残ったひまわり粕は、動物用の飼料として利用されています。

アスペルギルス・フラーブス

The seeds become infected by Aspergillus flavus or Aspergillus parasiticus, molds that produce aflatoxin. This contamination has been well studied in other crops, but there is little research published on sunflower seed contamination.

種は、アフラトキシンを作り出すカビ、アスペルギルス・フラーブス、または、アスペルギルス・パラジチカスによって感染され、この汚染は、他の農作物においては、広く研究されてきているのですが、向日葵種感染に関する研究は、ほとんど出版されていません。

タンザニアの話とは一概には言えず、日本は食品の多くを輸入に頼っているので、例えば、落花生にしても、アメリカ、南アフリカ、中国、アルゼンチンなどからの輸入が多く、アフラトキシン毒を知らずに摂取している可能性もあります。アフラトキシンは事故米でかなり有名になりましたが、健康のために購入したピーナッツやナッツ類が、実は、肝臓に悪影響を与えていたんでは洒落になりません。魚も体に良いいのですが、水銀やカドミウム等の含有重金属の毒性や、野菜や果物の残留農薬問題等、健康のために食べている物が、本当は体に害を与えている可能性も否定できないと、一部の間で言われています。ひまわりの種だけではなく、その他の種やナッツ類、豆類にも、アフラトキシンは付き物なので注意が必要みたいです。