日焼け止めが人類のビタミンD不足蔓延の原因だった!

冬場は、1日2時間近く日光浴しないと、十分なビタミンDを獲得できないと、既に過去に書いているのですが、人体が日光浴を通じてビタミンDを合成するためには、当然、ある程度の面積の素肌が太陽光に直接当たる事が前提で、しかし、例え素肌であったとしても、日焼け止めが塗られていると、ビタミンD合成能力は著しく損なわれるみたいです。

10億人がビタミンD不足

Widespread vitamin D deficiency likely due to sunscreen use, increase of chronic diseases

The Journal of the American Osteopathic Associationに掲載された臨床レビューの結果が、世界のほぼ10億人もの人々が、慢性疾患や日焼け止めの使用による、不十分な日光浴に起因している、ビタミンDレベルが欠乏したり不十分な可能性があることを明らかにしています。

“People are spending less time outside and, when they do go out, they’re typically wearing sunscreen, which essentially nullifies the body’s ability to produce vitamin D,” said Kim Pfotenhauer, DO, assistant professor at Touro University and a researcher on this study. “While we want people to protect themselves against skin cancer, there are healthy, moderate levels of unprotected sun exposure that can be very helpful in boosting vitamin D.”

”人々はあまり外出しなくなり、たとえ外出したとしても、たいていの場合、日焼け止めを塗布しているので、人体のビタミンD生産能を、実質上、無効化してしまっています。”と、整骨医学博士でトゥーロ大学の助教授でもあり、本研究の研究員のキム・プフォテンハウアー氏は言いました。”私達は、人々に、皮膚がんから自分自身を保護して欲しい一方で、ビタミンDレベルを高めるのにとても役立つ、健康的で節度のある、日焼け止めなしでもOKな日光浴のレベルが存在することを知ってもらいたいのです。”

Dr. Pfotenhauer also said chronic diseases like Type 2 Diabetes and those related to malabsorption, including kidney disease, Crohn’s and celiac disease greatly inhibit the body’s ability to metabolize vitamin D from food sources.

プフォテンハウアー博士は、Ⅱ型糖尿病や、腎臓病、クローン病、セリアック病を含む吸収不良に関連した慢性疾患が、食事からビタミンDを代謝するための身体の能力を、かなり大幅に阻害してしまうことについても、同時に言及しています。

ビタミンDはホルモン

Considered a hormone rather than a vitamin, vitamin D is produced when skin is exposed to sunlight. Vitamin D receptors are found in virtually every cell in the human body. As a result, it plays a wide role in the body’s functions, including cell growth modulation, neuromuscular and immune function and inflammation reduction.

ビタミンというよりもホルモンと考えられているビタミンDは、皮膚が、太陽光にさらされると生産されます。ビタミンD受容体は、人の体のほぼ全ての細胞に見られます。結果として、ビタミンDは、細胞増殖の調節、神経・筋肉に関する機能や免疫機能、炎症の軽減等を含む、人体のさまざまな機能において、幅広い重要な役割を果たしています。

ビタミンD不足や欠乏に対する症状には、筋衰弱や骨折を含みます。こういった症状を見せる人々や、ビタミンDを減少させることで知られている慢性疾患を持つ人々は、そのビタミンDレベルをチェックすべきで、もしビタミンDレベルが低いことが見い出された場合、治療オプションについて、医師と相談する必要があります。しかしながら、重大な症状や慢性疾患がない人々に対する全般的なスクリーニングは、不必要であるばかりではなく賢明でもないです。

日焼け止め無し日光浴の重要性

健康的なビタミンDレベルへの上昇とその維持は、週2回、日中に5~30分程度、太陽光に当たるだけで簡単に達成できます。日光浴の適切な時間は、人の地理的位置と皮膚色素沈着(薄い肌は、濃い肌よりも多くのビタミンDを合成可能)によって左右されます。こういった日中の日光浴活動は、サンスクリーン(日焼け止め)なしで済ませることが重要で、何故なら、SPF15やそれ以上の日焼け止め指数は、ビタミンD3の生産を99%も減少させてしまうからです。

”ビタミンD合成のための太陽光の恩恵を享受するために、わざわざビーチへ行って日光浴する必要はありません。”と、博士は言います。”手足を露出しての散歩で十分です。”

食品やサプリからの補給可能

Food sources such as milk, breakfast cereals, and Portobello mushrooms are also fortified with vitamin D. Dr. Pfotenhauer said supplements are a good option, as they are effective and pose few risks, provided they are taken as directed and a physician is consulted beforehand.

牛乳、朝食のシリアル、ポートベロマッシュルーム等の食料源が、ビタミンDの栄養価を高めることが可能です。ビタミンDサプリは、それらが、効果的でほとんどリスクがないので、摂取する前に医師に相談して、指示通りに服用すれば、申し分のない選択肢になり得ます。

ビタミンD欠乏障害

Research is ongoing to determine whether vitamin D deficiency has a role in multiple sclerosis, autoimmune disorders, infections, respiratory disease, cardiometabolic disease, cancer, and fracture risk.

ビタミンD欠乏が、多発性硬化症、自己免疫疾患、感染症(伝染病)、呼吸器系疾患、心血管代謝疾患、がん、骨折リスクに関与しているかどうかを判断するための研究が進行中です。

ビタミンDレベルと特定疾患の間の、一対一対応を見い出すための研究が行われていて、ビタミンDの人体に対する遍在的な役割を考慮した場合、十分なビタミンDレベルが、健康全般により深く関係していると考えていて、整骨医としての仕事が、検査が必要な患者達を見分け、その患者達を適宜治療していくことだと、プフォテンハウアー博士は言っています。

現在、ビタミンD不足は、21~30ng/mlと定義されていて、ビタミンD欠乏は、20ng/ml未満であると、Endocrine Society(内分泌学会)によって認められています。

ビタミンD不足は、深刻な病気の原因にもなるので、サプリや食品からの補給だけではなく、日光浴からも合成される必要性があるみたいです。日光浴は、精神衛生的にもいいし、自然を愛でながら散歩するのも乙な物です。日焼け止めなしでの日光浴は、女性にとっては、紫外線が肌の大敵(染み・シワ、ソバカスの原因)なので、かなりの抵抗があるかもしれません。そればかりではなく、メラノーマ等の皮膚がんの原因にもなるので、日焼け止めなし散歩は、かなりの注意が必要です。適度な日光浴に留め、長時間歩く人なんかは、なるべく日陰を歩くのがいいかもしれません。真夏は、熱中症の危険性もあるので、家での日光浴がいいかもです。