猫吉に朗報!脳を操るトキソプラズマは降圧剤で退治できるらしい

人間の脳を操って、感染した人達に非道な行為をさせると言われている、恐ろしい寄生虫トキソプラズマですが、どうやら死角があったようです。しかし、この、主に猫から人に寄生するトキソプラズマは、世界人口の3分の1~半分が感染していると言われていて、こんなもんが脳に寄生しているのかと思うと生きた心地がしない人も多いのではないでしょうか。

スポンサーリンク

免疫細胞をゾンビにする寄生虫

How the cat parasite exploits immune cells to reach the brain

“We have decoded how the parasite takes control of immune cells, converting them into moving “zombies” which spread the parasite in the body,” said Antonio Barragan, professor at Stockholm University and one of the authors of the new study.

“我々は、寄生虫が、免疫細胞をコントロールし、それらを、全身に寄生虫を拡散させる動くゾンビに変換する仕組みを解読しました。”と、ストックホルム大学の教授で今回の新しい研究の著者の1人、アントニオ・バラガン氏は言いました。

免疫細胞をゾンビ化して、全身に拡散するように行動させることができるようです。

トキソプラズマ原虫

The infection toxoplasmosis is caused by the parasite Toxoplasma gondii and is widely spread. It’s estimated that 30-50 per cent of the global human population are carriers. Cats are the parasites’ main host, but the infection is also spread among other animals, including humans. A series of studies have previously shown that the parasite affects the brain of infected rats so that they lose fear of cats and even become attracted to cats’ smell, making them an easy prey. This is how the parasite is spread onward, by ensuring that the rat is eaten by a cat. Toxoplasmosis is life-threatening to people with impaired immune systems and to unborn foetuses, but causes only mild symptoms in healthy individuals. However, there are studies showing that mental illnesses such as schizophrenia, depression and anxiety disorder are more common in people who are carriers of Toxoplasma gondii. There are also studies indicating that the parasite may affect aggressive or risky behaviour.

感染症トキソプラズマ症は、寄生虫トキソプラズマ原虫によって引き起こされ、広範囲に蔓延しています。世界人口の30~50%がその寄生虫を保有していると推定されています。猫がその寄生虫の主たる宿主ですが、感染症は、人を含む他の動物の間にも広がっています。過去の一連の研究が、寄生虫が、寄生したネズミの脳に作用して、猫を怖がらなくしたり、猫の匂いに惹き付けられるようにしたりして、猫に捕食されやすくするようにしていることを明らかにしています。こうして、確実にねずみが猫に食べられるように仕向けることで、寄生虫はまん延し続けます。トキソプラズマ症は、免疫系に障害を抱える人達や、まだ生まれていない胎児には致命的ですが、健康な人達には軽度な症状しか起こしません。しかし、統合失調症やうつ病や不安症などの精神疾患が、トキソプラズマ原虫キャリアに多く見られることを示す研究がいくつか存在します。また、その寄生虫が、攻撃的行動や危険な行動にも影響を与えている可能性を示唆している研究もいくつかあります。

免疫細胞が感染を拡大させる

Researchers at Stockholm University have now been able to show how the parasite takes control and force immune cells around the body to spread it, eventually reaching the brain. When we become infected with Toxoplasma, for example by eating insufficiently cooked meat or by contact with cat faeces, the parasite ends up in the stomach. It then passes through the intestinal wall and is met by immune cells that would normally kill it. Instead, immune cells become “Trojan horses”. By secreting the substance GABA, they can spread the infection into the body.

ストックホルム大学の研究者達は、現在、寄生虫が免疫細胞を管理下に置いて、自身を全身に拡散させて、最終的に脳に侵入する方法を示すことが可能です。例えば、加熱不足の肉や猫の糞に触れることで人がトキソプラズマ原虫に感染すると、寄生虫は、最終的に消化器官に到達します。その後、腸壁を通り抜けて、本来ならば、そこで免疫細胞によって破壊される運命が待ち受けていますが、それどころではなく、免疫細胞はトロイの木馬と化し、GABAという物質を分泌することで、免疫細胞が、全身に感染症を広げてしまうのです。

“Is it a coincidence or evolution? It resembles how nerve cells speak to each other in our brains”, said Antonio Barragan.

”それが、神経細胞が脳内で交信する方法に似ているのは、偶然の一致、それとも進化?”

降圧剤がトキソプラズマ症に効果的

The new research has shown that the small calcium molecule is the messenger in the communication. The researchers have found a new calcium receptor on immune cells, acting as a mailbox to receive the parasite’s orders for the cell to move.

今回の新たな研究が、小カルシウム分子が、その交信のメッセンジャーであることを明らかにしています。研究者達は、細胞の動きを指示するための寄生虫の命令を受け取る郵便受けのように振る舞う、新たなカルシウム受容器を免疫細胞上に発見しています。

“The neat thing is that the signal can be inhibited by regular blood pressure medicine. When mice received the medicine, the spread of the parasite was inhibited. We do not want to say that blood pressure medicine can cure toxoplasmosis, but we have discovered a new signalling pathway in immune cells that is linked to their motility and that the parasite utilizes in a very smart way. This helps us understand how the parasite is spread and disease occurs. In the longer term, it may help us develop targeted treatments for infection,” said Antonio Barragan.

”素晴らしいことに、その交信信号は、普通の降圧剤で抑制できます。ネズミが血圧改善薬を投与されると、寄生虫の拡散が阻害されました。我々は、降圧剤がトキソプラズマ症を治療できるとは言いたくないのですが、免疫細胞の運動性に関与していて、寄生虫が非常に巧妙な方法で利用している新しいシグナリング経路を発見しています。この事は、我々が、寄生虫感染と発症の仕組みを理解するのに役立つし、長期的に見れば、感染症に対する標的化療法を開発するのにも役立つかもしれません。”と、アントニオ・バラガン氏は言いました。

カルシウム拮抗剤である降圧剤が、カルシウムを使って免疫細胞を操っているトキソプラズマに効果的なのは分かります。しかし、免疫細胞を乗っ取って、さらに、脳をコントロールすることで人の行動にまで影響を与えるとか、昔、デビルマンに出てきた脳波妖獣ゴンドローマを思い出します。言葉は悪いですが、猫キチ(猫キチガイ)という言葉があるように、猫好きにおかしな人間が多いのは、このトキソプラズマのせいであると断言している人達がネット上には相当数いて、確かに、それも一理あるなと言わざるを得ないのかもしれません。

スポンサーリンク

フォローする