加齢性黄斑変性症が目への痛い注射なしで目薬だけで治療可能に

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バーミンガム大学の研究者達が、英国内における失明の主因の1つになっている疾患の治療に革命をもたらす可能性を持った目薬を開発しています。Investigative Opthamology and Visual Science誌に掲載された共同研究の結果が、age-related macular degeneration(加齢性黄斑変性症、AMD)として知られている、ますます一般的になっている目の疾患を治療するのに、目への直接的な痛い注射の終焉を告げているかもしれません。

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加齢性黄斑変性症

University of Birmingham develops revolutionary eye drops to treat age-related blindness

AMDは、イギリス国内で、60万人以上もの人々に影響を与えていて、この数字が、高齢人口の増加によって、将来的に急激に上昇する可能性があることが予測されています。

A painless condition which causes people to gradually lose their central vision, usually in both eyes, AMD is currently treated by repeated injections into the eye on a monthly basis over at least three years.

人々が徐々に中心視野(たいてい両目)を喪失していく無痛症状のAMDは、現在、少なくとも3年間にわたり月1のペースで目に注射を繰り返し打つことで治療されています。患者達にとっては受けたくない治療であることは置いておくとして、この治療法は、眼球注射が、眼球内部で裂傷と感染を引き起こし、失明リスクを増加させる可能性があるので、問題になっています。

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AMDの新療法

Now scientists led by biochemist Dr Felicity de Cogan, from the University of Birmingham’s Institute of Inflammation and Ageing, have invented a method of delivering the injected drug as an eye drop instead, and their laboratory research has obtained the same outcomes as the injected drug.

現在、バーミンガム大学炎症・老化研究所の生化学学者フェリシティ・デ・コーガン博士を中心とした研究者達は、眼球注射の代わりに目薬として、注入薬物を送達するための方法を考案していて、彼らの研究室での研究は、注入薬剤として、注射と同じ転帰を示しています。

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細胞透過性ペプチド

The drop uses a cell-penetrating peptide (CPP) to deliver the drug to the relevant part of the eye within minutes.

新たに開発された目薬は、数分以内に、目の患部に薬剤を送達するために、細胞透過性ペプチド(CPP)を使っています。

Dr de Cogan said: “The CPP-drug has the potential to have a significant impact on the treatment of AMD by revolutionising drug-delivery options.

デ・コーガン博士は、”CPP薬剤は、薬剤送達選択肢に革命をもたらすことで、AMDの治療に対して多大な影響を与える可能性を秘めています。”と、語っています。

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新療法は現行療法並に効果的

“Efficacious self-administered drug application by eye drop would lead to a significant reduction in adverse outcomes and health care costs compared with current treatments.

”点眼液による効果的な自己投与が可能な薬剤は、現行療法と比較した場合、有害転帰と医療費の大幅な削減につながります。”

“The CPP-plus drug complex also has potential application to other chronic ocular diseases that require drug delivery to the posterior chamber of the eye.

”今回のCPP添加薬物複合体は、後眼房への薬物デリバリーを必要とする、他の慢性的な眼の疾患に対しても適用できる可能性を持っています。”

“We believe this is going to be very important in terms of empowering of patients and reducing the cost of treatment to the NHS.”

”私達は、この事が、患者を力づけたり、NHS(National Health Service、国民保険サービス)に対する治療費を削減する点から見ても、非常に重要になるだろうと信じています。”

目の注射とか、考えただけでも痛そうだし、恐ろしいので、目薬で事が足りるなら、それに越したことはないでしょう。自分で手軽に点眼できれば、治療を受ける人も増え、治療効果も上がるので、それによって失明する人が減れば、それ自体が、医療費削減だけではなく、社会的なコストの削減にもつながり、個人の不自由さの解消をも、同時にもたらしてくれます。目の健康は人間にとって最も大事とも言えるので、大切な目を労ることも非常に大切です。

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