白人ではなく何故日本人を雇っているのか?という新聞記事を考察する

白人ではなく何故日本人を雇っているのか?という衝撃的なニュース記事を発見したので、そのニュース記事を吟味しつつ、このニュース記事が書かれた時代の文化的背景なども考慮に入れて、何故、このような差別的な記事が書かれたのかを考察してみたいと思います。

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日本人バッシング

白人を差し置いて日本人を大学で働かすな!という批判に対し、批判を受けた大学側が、日本人を大学で雇用している理由を明確に説明しているニュース記事(Why Japs Are Employed At Varsity)が目に留まりました。オレゴン州の州都Eugene (ユージーン)にある州立大学で、白人老夫婦を解雇して低賃金で日本人を2人雇ったという、全くいわれのない批判に対して、大学側は白人カップルは仕事(トイレ掃除と男子寮の管理人)がきつくて辞めただけで、その後も白人を雇ったが仕事に来ず、仕方ないので臨時で日本人を雇っただけであると主張し、年初に白人二人が働く予定であると締めくくっています。記事の中で、トイレ掃除は白人が忌避するようなことが書いてあり、当時は、そのような劣悪な仕事は白人はあまりやりたがらなかったことが伺えます。

この記事は1909年に書かれた新聞記事なのですが、リベラル都市のユージーンで今現在こんな差別的な発言をする人はまずいないでしょう、この記事のCorvallis(コーバリス)は、オレゴン州の地名で、ここにも州立大学が存在します。open shopは、非労働組合員も雇用する会社という意味で、closed shopは、労働組合員であることを雇用の条件とする職場という意味になします。Jap open-shop fever(ジャップ・オープンショップ・フィーバー)は、非労働組合員の日本人を雇用する会社が激増!のように訳せます。

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アメリカの忌まわしい反アジアの過去

アメリカでは、この頃の日本人(アジア人)への風当たりは相当冷たかったようです。1913年には、California Alien Land Law of 1913、1924年には、federal Immigration Act of 1924(Johnson–Reed Act)が発効して、アジアからの移民を全面的に禁止しています。トランプ氏が一時提唱していたイスラム圏からの移民の全面禁止のようなものが実際に行われていたのです。もちろん、このような人種差別的色彩が濃い法案が、現在のアメリカ議会で可決される可能性は限りなくゼロに近いと言えます。このニュース記事は、労働組合の視点から語られていて、非労働組合員である有色人種の雇用は、白人労働組合に害を与えると訴えています。その労働組合からの批判に対し、雇用主である州立大学側が、白人を優先的に雇用しているので批判には当たらないと真っ向から反論しています。トイレ掃除のような劣悪な仕事は、そもそも白人がやりたがらないと言っていて、そこのところは今も変わっていないように思われます。

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