社会のためになる仕事をしている人々が貧困に喘いでいる酷い現実

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人間社会には、社会貢献している人々が貧困に苦しんでいるという悲しい現実が存在している。その代表的なのが医療従事者達の悲哀だろう。ほとんどの国民は医療労働者達の世話になる。この人達がいなければ社会は立ち行かなくなるだろう。その一方で、世の中にはあってもなくてもどうでもいい職業(いわゆる虚業)が多数存在するが、そういったどうでもいい職に従事している人間達が法外な収入を得ているという社会の矛盾が存在する。

この記事”Study details poverty, lack of health insurance among female health care workers“に以下の一節がある。

A study carried out by researchers at Massachusetts General Hospital (MGH) and the Perelman School of Medicine at the University of Pennsylvania finds that low wages and poor benefits leave many female health care workers living below the poverty line. The report that will appear in the January issue of the American Journal of Public Health has been published online.

「マサチューセッツ総合病院とペンシルベニア大学ペレルマン医学大学院の研究者等によって実施された研究が、低賃金と劣悪な諸手当が、多くの女性医療労働者を貧困生活に追い遣っていることを見出している。」

この場合の医療従事者とは、看護師や技師ではなく、病院で補助的業務に従事している人々のことを指している。アメリカでは、ヘルスケア業界で働く労働者が他のどの業界よりも多く、その医療労働者の4分の3が女性だそうだ。そして、女性医療従事者とその家族が、全米の貧困者の約5%を占めている。さらに酷いのは、女性医療労働者の7%(うち1割以上が黒人女性とラテンアメリカ系女性)が医療保険に未加入という事実。医療機関で働く女性達が、医療保険に加入できないとは何とも皮肉な話である。

日本でも医療・介護労働者の待遇は劣悪だ。特に介護業界の待遇は劣悪を極めている。日本全国で多くの介護事業所が破綻しており、このままこの状況を放置し続ければ、自分の親の面倒は自分で見るしかなくなる日が来るかも知れないのだ。全ての日本国民がこの深刻な状況を直視する必要がある。自分達の生活で本当に大切なことは何なのかを、日本人は真剣に考える時に来ている。

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