巨匠スピルバーグ監督と言えば、シンドラーのリスト

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Steven Spielberg(スティーヴン・スピルバーグ)の代表作と言えば、シンドラーのリストでしょう。日本人的にはE.T.、興行収入的にはジェラシックパークなんでしょうけど、個人的には不朽の名作と言えるシンドラーのリストで決まりです。確かにETは流行りました。俺たちひょうきん族でもパロディーでイーテフが登場しましたが、その中の人が関口宏だったと知った時は、あまりにも衝撃的だった記憶が残っています。たけしが、「あんたは100人に聞いているが、俺は1人にも聞きたくない」みたいな事を言ってたような記憶が微かに残っています。

涙腺崩壊:アニメ「フランダースの犬」最終回を見ると何故泣くのか?
久しぶりに最終回を見ましたが、やっぱり泣いてしまいます。何十回も見ている最終回をちょい見しただけで何故泣いてしまうのか?これは、もはや、パブロフの犬のように、条件反射化してしまっているとしか言えません。パブロフの犬が、ベルの音色を聞くと、唾液が溢れ出してしまうように、フランダースの犬のラストシーンを見ると、涙が溢れ出て
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Duel(激突!)に続編があった!

スピルバーグ監督は数々の名作を残していますが、The Sugarland Express(続・激突!/カージャック)という作品は知りませんでした。氏の劇場版デビュー作品でもあるらしく、あの超有名なDuel(激突!)の続編のようです。Duelが氏の初監督作品という事は知っていましたが、TV movieという事は全く知りませんでした。Duelは幼少期に見た時はかなり衝撃的で、ジョーズに匹敵する怖さがありました。とにかく、婆ちゃんの家に行くと何故か必ずと言っていいほど(たまにしか行きませんでしたが)、このDuelがやっていて、よく一緒に見ていましたが、それだけ休日の昼間に、頻繁に放送されていたんでしょうね。何度見ても面白い作品ではあります。

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スピルバーグは近代映画の先駆者

Every Spielberg movie ranked from first to worst

Alfred Hitchcock, after seeing “Jaws,” said that young Steven Spielberg “is the first one of us who doesn’t see the proscenium arch.” By which to say that free of the theatrical conventions that informed every other filmmaker before him, Spielberg was the first truly modern director.

「アルフレッドヒッチコックは、ジョーズを見た後で、若いスピルバーグが、”プロセニアム・アーチを考えない初めての監督だねと”述べました。彼の前の他の全ての映画製作者を特徴付けていた演劇慣習を無視している事を言っていて、スピルバーグが最初の真に現代的な監督だったのです。」

懐かしドラマ:花王愛の劇場のわが子よシリーズと母さんと呼びたい
TBSの花王愛の劇場でやっていたわが子よ(と母さんと呼びたい)は、伝説的な昼ドラの天までとどけと双璧をなす感動の名作です。母さんと呼びたいは、今から30年前の作品なので、放送当時子供だった人達も、今は30代後半~50近いおっさんおばさんになっています。人間は40代になると、やたらと過去が懐かしくなると言われていますが

スピルバーグ監督は舞台演劇を見たことがないのではないか、みたいな事が言われていたようですが、映画を舞台の延長と捉えるか、映画は映画として捉えるかで、映画作りの方向性はかなり違ってきます。それまでは舞台演劇を意識した映画作りが慣習だったようで、スピルバーグ監督がそう言った古臭い慣習を無視して成功した事で、近代映画の道を切り開いたと言えるみたいです。古い伝統を壊さないと新しい物は生まれないという好例ではないでしょうか。

戦後復興:明日のジョーの世界観と矢吹丈の人生観
スポ根漫画の最高傑作と言われる明日のジョーの連載が始まったのが、今から53年前の1967年12月でした。1964年に開催された東京オリンピックから3年後で、この頃の日本は奇跡の戦後復興を果たし、1965年11月から始まったいざなぎ景気により、1968年には西ドイツを抜いて世界第2位の経済大国にまで登り詰めたのです。
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古くても良い物は取り入れる

古い慣習から脱皮は必ずしも、古い映画監督を軽視する事ではありません。スピルバーグ監督はヒッチコック監督や、黒澤監督の映画技術を真似ていますし、いい物は貪欲に自分の映画の中に取り込んでいます。それがスピルバーグ監督が天才たる所以なのかもしれません。Duelでの最後まで運ちゃんの顔を出さない演出は秀逸でした。伝統的慣習の中にも良い物はあるし、伝統の殻を破ったとしても、全てを捨て去る必要はないわけで、和洋折衷という言葉があるように、古き良き日本の伝統と、新しい西洋の良い部分を融合する、和風ハンバーグ、照り焼きチキンとかがその良い例だと思います。

シンドラーのリスト:1人を救う者は世界を救う(タルムード)
1993年に悲願のオスカー作品賞を受賞したSchindler's list(シンドラーのリスト)は、スティーブン・スピルバーグ監督の珠玉の一作となっています。作品終盤に、ベン・キングスレー扮するイザック・シュターンがオスカー・シンドラーに指輪を渡すのですが、その指輪にヘブル語で彫られた言葉、Whoever saves

スピルバーグ監督は常に新しいことに挑戦し続けていますが、その新手法は過去の巨匠達からヒントを得ていたりもしていて、まさに温故知新とも言えます。世の中には古臭い過去の遺物のような大御所達からは、学ぶことは1つもないと言い切る、新進気鋭の天才もいますが、スピルバーグ監督は、過去の偉大の先達に敬意を表し、良い所は真摯に学び(良い部分はきちんと後世に残していく)、近代映画の基礎を築いたという意味では、本当に凄い人なのではないでしょうか。

Neerja Bhanot ニーラ・バノット hero of Flight 73 まじ泣ける
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シンドラーのリストで天才ぶりを発揮

シンドラーのリストにおいては、モノクロ映像は斬新だったし、最後にカラーになる演出は素晴らしかったと思います。あの映画をカラーで見るのは辛過ぎるし、白黒映像にする事で、視聴者は救われていると思います。ナチスという非現実性と、90年代に白黒という非現実性がマッチしていて、ナチス支配の終了と共にカラー映像になり、現実に戻ったような気がしました。赤いコートの少女の演出があまりにも天才過ぎだし、いつまでも印象に残る強烈なインパクトがあります。特に、少女が列から離れて1人で歩いて行くシーンは、何度見ても非現実的過ぎで、その後の展開を知っていれば、泣かずにはいられない場面でもあります。

スピルバーグ監督はシンドラーのリストで念願のオスカーを受賞しましたが、氏の映画の中ではいつまでも不朽の名作として我々の心の中に残り続けるでしょう。

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