為替 ドル円、日経平均株価 16000円攻防戦

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

来週のドル円と日経平均はどうなるのか?月曜日は麻生財務相の口先介入に救われ、何とか大暴落を免れた株式市場ではあったが、金曜日は為替が円安方向に振れたにもかかわらず株価はプラ転しなかった。世間は実質GW中の閑散相場の中、16000円は絶対に死守するという強い意志だけは感じ取ることができた。首相と財務相の相次ぐ口先介入により、外国為替市場はかなりナーバスになっている。昨日の悲惨な雇用統計結果を受けても下げは限定的、最終的にはダウに連れ高で取引を終えている。今のドル円相場ではさすがに市場介入は肯定されないだろうという専門家の意見が専らだ。異次元(異常)緩和で円安相場を無理くり作り出すことで、輸出企業をボロ儲けさせると同時に、日銀と政府系年金筋の買いで株価を不当に吊り上げる今の官製相場は糾弾されて然るべきだろう。円安は8割(1億人)の貧民の生活を苦しめるだけだし、たった2割(2500万人)の富裕層をさらに太らせるだけの今の愚策は、一刻も早く是正されなければならない。トリクルダウンやJカーブ幻想に騙された選挙民は目を覚ます必要があるが、自民以外にまともな政党が無いのが国民の悲劇とも言える。

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どうなる、ドル円と株価

安倍首相と麻生財務相の口先介入により、何とか息を吹き返したドル円相場だが、今年に入っての円高の流れに終止符を打つために、政府・日銀が為替市場に大規模介入するのかどうかは、関係者以外誰にも分からないだろう。大方の予想では105円が限界だろうと言われている。介入への恐怖心からか、悪い雇用統計にもかかわらずドル円は107円台を回復している。介入警戒心と円高圧力の綱引きにより、円相場は当面106円台と107円台を行ったり来たりする展開が続くのではないだろうか。
ドル円と日経平均株価の相関チャート
ドル円の急激な下げに株価が全く付いて行ってない。本来なら14000円台でもおかしくない日経平均は、政府・日銀の介入への恐怖心から売り方がへたれてしまっているためだ。月曜日も金曜日も16000円を割り込んだところで株価は反発している。株価は16000円を抵抗線として17000円を目指す展開になるのか、16000円を割り込んで15000円を目指す展開になるのか、今の段階で予想するのは無理がある。中国とアメリカの株式市場の動きを眺めながらの展開が続くだろうとしか言えない。

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雇用統計が予想外に悪い

雇用統計が予想以上に弱かったので、6月の利上げの可能性が消えたと言われている。つまり、円高圧力になるという事だ。アメリカ経済がどういう状況なのか誰も分かっていないと言われいるが、若年層の経済に対する不満が頂点に達している事だけは確かだろう。zerohedge に気になる記事Prime Aged Workers Tumble By 280K, Workers 55 And Over Surge To New All Time Highが載っていたので載せておく。

one other recurring concern we have had with the jobs report is that new job growth has disproportionately gone to elderly workers, those 55 and over at the expense of young (16-24) and prime aged (25-54) workers.

4月の雇用統計は、16歳~54歳の雇用の犠牲の上に、55歳以上の雇用が確保されている構図が浮き彫りになっているらしい。アメリカも日本同様、50歳以上世代が若年層を犠牲にして勝ち逃げを決め込んでいるみたいです。企業が何故若年層よりも高齢世代を優遇するのか、コメント欄のこのコメントが見事に言い当てています。

Workers over 55 are surging because they know WTF they’re doing, and companies want them. That tells you how completely colleges have failed. Obviously a great deal getting a college education.

新卒は使い物にならないが(育てる金が惜しい)、55歳以上の被雇用者は即戦力なので企業は優遇する。大学が即戦力の労働者を育てないのが全て悪いという事みたいです。馬鹿高い授業料を払って社会に出ても全く使い物にならない知識を得るだけ無駄とも言えます。大学の存在価値が今問われているのかもしれません。しかし、この意見に真っ向から反対するコメントもあります。

Most of the new jobs are part-time low-wage in the service sector.

Only “retirees” with a pension, maybe with a paid mortgage, can find those jobs practical to take.

Also, some older workers already having a full-time job (or their unemployed spouses) are taking on a (second) p-t job. Again, those without a job already don’t have the very practical option.

新しい仕事はそのほとんどがサービス業の低時給非正規雇用です。なので、住宅ローンを既に完済している年金暮らしの高齢者の小遣い稼ぎぐらいにしかならないと言っています。正社員高齢者が副業的にパートタイマーで働いているケースや、専業主婦(夫)が暇つぶしで働いているケースなども指摘されています。

アメリカも日本と全く同じで、若年層にまともな職がないのが、いつまでたっても景気が良くならない原因みたいです。白人の出生数は日本人の出生数並に減少しているので、今ではマイノリティーの方が出生数が多くなっています。不法移民問題も深刻で、アメリカで生まれる12人に1人は不法移民の子供と言われています。日本は2050年には2人に1人が高齢者ですが、アメリカも白人がマイノリティーになっていると言われているので、世界は確実に凋落への道を歩んでいると言えるでしょう。

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