貧困大国日本の現実は、超格差社会、貧困女子、貧困児童、未婚社会、超々少子化、超絶高齢化と色々と終わり過ぎていますが、超絶高齢化、超々少子化は待ったなしです。異次元緩和で何とか崩壊を免れていますが、底から徐々に崩壊が始まっています。国民の2割が貧困に喘いでいる日本で、富裕層が増々豊かになっているそうです。子供の数と人口が減り続けているのに、個人金融資産は増え続けているわけですから当然です。GDPは全然増えていないのに、税収だけが増え続けているわけでから、庶民の暮らしが良くなるはずがありません。円安・物価高で庶民から吸い上げた金を富裕層に回して、インカム、キャピタルゲイン、インカムゲインタックスを増やしたり、消費税で庶民から直接吸い取ったり、自動車税増税など、あの手この手で庶民からなけなしの金を絞り取っています。その一方で公務員の給与は上昇しています。今や公務員人件費は民間の倍、国と地方の税収97兆円のうち、どんなに少なく見積もってもその4割は、公務員とみなし公務員の人件費に消えて行っています。大穴の開いたバケツに水を入れるているようなものです。国(と地方)の借金が1000兆円を超えていても全くお構いなしです。日本の公務員は愛国心に満ちた公僕の鑑と言えるでしょう。
超格差社会
「超格差社会」ニッポンの現実~この国には「配当だけで年収3億円以上」が40人もいる!
「3月29日の参議院予算委員会で共産党の小池晃議員が発言したもので、まず日本の富豪上位40人が保有する資産の総額は’15年に15.9兆円にのぼるということを指摘。
続けて、上位40人が持つ資産はアベノミクスが実行されたこの3年間に2.2倍に急増していることが明かされた。
そのうえで、上位40人が保有する資産総額は、なんと日本の全世帯の下から53%ほどが保有する資産に匹敵するということが示されたのです」
もうメチャクチャとしか言い様がありません。一人世帯も含めれば全世帯の4割以上が金融資産0らしいので、下位53%が上位40人の金融資産に満たない事も納得できます。これが日本の悲しい現実です。今や先進国中で最も深刻な格差社会になっています。それが失われた20年の真の理由だと指摘している識者もいます。他の先進国はこの50年間で莫大な数の移民・難民を受け入れているので、日本のような閉鎖社会とはそもそも比べようもありません。日本は国際貢献する事無く、ひたすら貧しくなって行っています。ODAがー、と言う無知蒙昧がいますが、あれは日本企業に対する公共事業ですから。良く考えなければいけないのは、先進国としての義務・責務と言われている、移民・難民の受け入れを50年間拒否し続け(しかも1968年には西ドイツを抜いて世界第2位の経済大国になったのにもかかわらず)、防衛をアメリカにおんぶに抱っこで、公的債務の対GDP比率が先進国中圧倒的文句なしのぶっちぎり1位の借金大国で、それでいて子供の貧困率が、この50年間で8000万人もの合法・不法移民と難民を受け入れているアメリカよりも高いという事実です。冗談だろ?としか言えません。しかもアメリカは年88兆円の国防費です。この中には2200万人近い退役軍人にかかる諸費用(年金、医療費など)や諸外国への軍事援助なども含まれています。アメリカは日本と違って、朝鮮、ベトナム、イラク、アフガンで2200万人近い退役軍人がいるのです。日本の現状は他の先進国からしてみたら、本当に冗談としか言えないのですが、冗談では無いのが痛いところです。原因は国民があれだからなのは明らかで、日本に比べれば全然マシなはずのアメリカでさえ、サンダース革命とトランプ革命が起こっています。日本では永久に起きないでしょうね。なんせ国民があれですから。サンダース革命は貧富の差の拡大への怒りで、トランプ革命は移民・難民に対する怒りから生じています。Brexitも移民・難民に対する怒りから生じています。この問題に関して言えば、イギリス国民だけではなく、他の多くの欧州諸国民が怒っています。経済的負担がやはり一番の原因のようです。
格差社会の「負け組」は、いくら汗を流しても生活できる程度に稼げるのがやっと。リストラにおびえ、預金すらできない。富が使い切れないほどに集まる「勝ち組」たちとは、雲泥の差に広がっているわけだ。
まともな職に就けているだけまだましで、無職やまともな職に就けていない人間は結婚すらままならない状況なのです。それが史上空前の未婚社会と超々少子化の原因にもなっています。その一方で日本は世界屈指の長寿国なので、人類史上未曾有の超絶高齢化社会に突入しつつあります。どうしてこんな世の中になってしまったのか?理由はもう言わないでも分かっているはずです。日本人は本当に政治という概念があまりにも乏し過ぎます。というか政治的思考能力とはほぼ無縁の民族とも言えます。Ignorance is bliss. とは本当に良く言ったものです。まぁ、日本には”Poke a bush, a snake comes out”(藪を突いて蛇)ということわざがあるぐらいだから、ほとんどの日本人が藪を突かないようにビクビクしながら生きているので、こればかりは仕方がないのかもしれません。※Let sleeping dogs lie. の方が一般的です。
経済的には8割の国民は既に詰んでいるのかもしれませんが、2割の国民が健在の間は国家としての体だけは、何とか維持し続けられるのでしょう。異次元緩和は8割の国民を犠牲にすることで、2割の国民を磐石化するための政策とも言えてしまうのです。それが故に、1億総貧困化政策と一部の人達から揶揄されているわけでもあります。貧困女子と貧困児童は今後も増え続けるでしょうし、貧困大国から超貧困大国への移行も、早い時期に案外すんなり行くのではないでしょうか。