水面に浮かぶあの浮き草が、人類が直面するだろう深刻な食糧問題を解決する切り札になるだろうと、一部の人達の間で言われているみたいです。duckweed(ダックウィード、アオウキクサ)という、アヒルの食用の浮き草が、人間の食料にもなるみたいで、何とも不思議な感じがします。アオウキクサを食べるという発想は全くありませんでした。
アヒルを飼っていた時に、アオウキクサを池で栽培していましたが、アヒルはアオウキクサよりも池の金魚をよく食べていました。一番の好物はザリガニで、釣ってきたザリガニをよく食べさせていました。アヒルは草でも糠でも何でも食べるので、家の残飯処理もしてくれていたので、大変有益なペットであったとも言えます。
アオウキクサがスーパーフード?
Duckweed soup? Pondlife could help to feed the world
Hundreds of thousands of tonnes of duckweed in ponds, rivers and canals could be a new superfood.
「何十万トンという池、河川、運河に浮かぶオウキクサが、新しいスーパーフードになる可能性があります。」
アオウキクサが食料にはなったとしても、さすがにスーパーフードにはなれないでしょう。何でもかんでもスーパーフードと言えばいいってもんじゃありません。スーパーフードの価値が減じられてしまいます。
Researchers at the Wellcome Trust are studying whether protein-rich duckweed could be farmed for human consumption as part of a £75 million project to find new ways to feed the world.
「ウェルカム・トラストの研究者は、タンパク質を豊富に含むアオウキクサが、世界中の人々に食料を供給する新しい道を模索するための7500万ポンド(100億円)プロジェクトの一環として、食用に養殖できるかどうかを研究しています。」
アオウキクサがタンパク質が豊富なのでスーパーフードと言っているようですが、スーパーフードは素晴らしい薬理作用や健康効果が期待できる食品の事なので、ちょっと違うような気がします。何もアオうククサをわざわざ食用で養殖する必要はないような気もしますが、そもそもアオウキクサが食べられるのかどうかも怪しいものです。
アオウキクサは食用?
Full of protein and easy to grow, is canal duck weed the next ‘superfood’?
A spokeswoman for the trust said: “It is not a given that it’s edible. There are places in Southeast Asia where it is eaten but it is grown there in very different environments.
「トラストの女性広報官は、”アオウキクサが食べられるかは分かっていません”と言っていました。東南アジアにそれを食べている所がありますが、アオウキクサはそこでは全く異なる環境で繁殖しています。」
ロンドンの汚い運河や池や河川に浮かぶアオウキクサと違って、東南アジアで食用にされているアオウキクサは綺麗な環境で育っているっぽいです。むしろ、アオウキクサを使ってアヒルや鴨を養殖して、それを食用にした方がいいかもしれません。あるいは、合鴨農法を世界規模で流行らせて、その合鴨を最後に食用にするとか、そういう方向で研究を進めた方が建設的な気がします。
アオウキクサはタンパク質の塊
According to the trust, the plant “has a protein content of up to 43 per cent when dried and can yield 10 times more crude protein per hectare compared to soy”.
「トラストによると、アオウキクサは”乾燥させると、最大で43%のタンパク質含有率を有し、大豆に比べてヘクタール当たり10倍の粗タンパク質を産出できます。”」
1ヘクタール当たりの粗タンパク質の産出量が、畑のタンパク質や畑の牛肉と称されている大豆の10倍は、さすがに盛り過ぎなような気もしますが、話半分としても凄い量です。スーパーフードと言われるには、大豆のようにタンパク質以外にイソフラボンを含んでいる必要がありますが、アオウキクサは必須アミノ酸が豊富らしいので、確かにスーパーフードと言えてしまうのかもしれません。