クリントン氏楽勝?トランプ氏に奇跡が起こる?

現在ヒラリー・クリントン元国務長官の楽勝予想が圧倒的ですが、ドナルド・トランプ氏に奇跡が起きる可能性もまだ残っています。トランプ氏が勝つためには、フロリダ州とノースカロライナ州で勝利し、コロラド州を取るか、あるいは、メイン州とニューハンプシャー州で勝利するしかありません。ほぼ無理ゲーです。ほぼというよりは、100%無理ゲーと言っても過言ではありません。勝負は下駄を履くまで分からないという言葉もありますが、余程の奇跡が起きない限り、トランプ氏に勝ちはありません。

フロリダ、フロリダ、フロリダ

まず、今現在、最新のRealClearPolitics poll averageによると、フロリダ州、コロラド州、メイン州でクリントン氏がリードしています。ミシガン州、ウィスコンシン州、ネバダ州、ペンシルベニア州は既にクリントン氏の勝利が確定しているので、トランプ氏が勝つためには、今現在クリントン氏が優勢のフロリダ州で確実に勝利するしかありません。フロリダ州で敗れればそこでゲームオーバーですが、メイン州、ニューハンプシャー州、ノースカロライナ州で敗れれば、そこで終わりでもあります。

electoral college map for Donald Trump vs Hillary Clinton

http://www.270towin.com/maps/BO16A

コロラド州ははっきり言って、トランプ氏は勝てないと思います。今回Latino(ラテンアメリカ系住民)が記録的な投票率らしいからです。ネバダ州もそのせいで、クリントン女史の勝利が確定的みたいです。つまり、大統領選挙でトランプ氏が勝つためには、メイン州、ニューハンプシャー州、ノースカロライナ州、フロリダ州で勝利するしかありません。

トランプ氏勝利の鍵はメイン州

トランプ氏に幸いなのは、ノースカロライナ州、ニューハンプシャー州はトランプ氏が勝つと予想されていて、問題は、フロリダ州とメイン州ですが、フロリダ州は、キューバ系移民と退役軍人が圧倒的にトランプ氏支持なので、勝つ可能性が非常に高いと一部で囁かれています。個人的にもフロリダ州はトランプ氏が取ると思います。となると、問題はメイン州ということになりますが、例え、メイン州で破れたとしても、one electoral college voteを取れると予想されているので、そうなった場合、269 vs 269でトランプ氏とクリントン氏がタイになり、勝負はCongress(議会)において決する事になります。

さすがにそこまでドラマチックな展開にはならないと思いますが、未だにクリントン氏圧勝予想が根強いだけに、接戦になること自体が、ある意味、奇跡とも言えます。トランプ氏が勝利できたとしたら、それはComey effectのおかげ、あるいは、プーチン氏やアサンジ氏のおかげとも言えます。何れにしても、コメイ氏、プーチン氏、アサンジ氏の三氏による、かつて前例のない、大規模大統領選挙介入のおかげです。

本来トランプ氏に勝つ気はなく、FBIの異例の介入がなければ、クリントン氏の圧勝だったのですが、ここに来て接戦になりつつありますが、接戦にはならずに、クリントン氏が圧勝するだろうという予想が依然として多いのは、トランプ氏陣営にground gameが皆無な事が、その根拠になっているようです。ネバダ州でのクリントン氏の勢いを見ると、確かにこの選挙はクリントン氏の圧勝に終わる可能性があるような気もします。

選挙人の反乱

Electoral college voter says he will not vote for Clinton

A Democratic elector in Washington state said Friday he won’t vote for Hillary Clinton even if she wins the popular vote in his state on Election Day, adding a degree of suspense when the Electoral College affirms the election results next month.

「ワシントン州の民主党選挙人が金曜日に、例えヒラリー・クリントン女史が彼の州で投票日に一般投票で勝利したとしても、彼女に投票することはないと述べ、選挙人団が、来月選挙結果を確認する時に、いくらかの気がかりを加えています。」

仮に、クリントン氏270,トランプ氏268という結果に終わったとしても、選挙人団の反乱で、クリントン氏267,トランプ氏268という可能性も出てきます。そうなった場合、どうなるのか分かりませんが、恐らく、議会で勝敗が決することになるのかもしれませんが、何れにしても、可能性が無いとは良い切れません。もちろん逆の場合も有り得るので、接戦の場合は、来月の選挙人選挙まで予断を許しません。

弾劾裁判

クリントン氏が大統領に就任した場合、弾劾裁判の手続きが取られるだろうと、ごく一部で予想されています(Republicans Are Already Talking About Impeaching Clinton)。アメリカ建国史上類のない、夫婦揃って弾劾裁判にかけられるという、珍事が起きるかもしれません。夫婦で大統領とか、女性大統領も過去に例はないのですが、色々な意味で、記録づくしの大統領が誕生する可能性があります。ちなみに、奇跡的にトランプ氏が勝てば、70歳の大統領が誕生し、最も高齢な大統領が誕生するそうです(Clinton and Trump are the oldest candidates ever. No one seems to care.)。

民主党員や左派によるサラ・ペイリン元アラスカ州知事叩きも異常でしたが、共和党員と保守派からのヒラリー・クリントン元ニューヨーク州選出上院議員叩きも常軌を逸しています。女性が女性を叩きまくっている場面も多々見受けるので、必ずしも女性蔑視とも言えず、暴走したイデオロギー闘争としか言えません。クリントン氏が例え弾劾裁判に掛けられたとしても、罷免されることは有り得ませんが、2020年の共和党大統領誕生のためには、それが必要なのかもしれませんが、かなり危険な賭けでもあります。