トランプ氏の義理の息子が政権を仕切る!?

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トランプ政権移行作業チームを取り仕切っていたクリス・クリスティー・ニュージャージ州知事と彼の息の掛かったチームメンバー全てがパージされてしまいましたが、それを指示したのが、トランプ氏の愛娘イヴァンカさんの夫のジャレッド・クシュナー氏だったと言われています。弱冠35歳にして、今後トランプ政権で絶大な権力を振るうのではないかと危惧されていますが、確かに問題が有るように思えます。

クリスティ氏の連邦検事時代に、クシュナー氏の父親を刑務所に送ったことに対する報復と言われていますが(It’s time to pay more attention to Jared Kushner)、そういった私情を政治に持ち込むのは相当危険で、トランプ政権の危うさが改めて指摘されています。とは言っても、クリスティー氏が降格されたのは、ブリッジゲートのせいだとも言われているので、何とも言えませんが、ただ、クシュナー氏がトランプ氏に与える影響は相当大きな物になるだろうとかなり心配されています。まじで心配です。

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ジャレッド・クシュナー

Donald Trump’s Son-in-Law, Jared Kushner, Tests Legal Path to White House Job

Mr. Kushner has already figured prominently in the tumultuous start to the transition. He was involved in the effort to oust Gov. Chris Christie of New Jersey, who as a federal prosecutor jailed Mr. Kushner’s father, Charles B. Kushner, more than a decade ago. Trump officials have systematically fired those Mr. Christie had selected for the effort. Transition officials have rejected claims that Mr. Kushner was involved in a payback effort and pointed to Mr. Christie’s troubles after two aides were convicted in the George Washington Bridge traffic scandal in New Jersey. They also suggested that the preliminary transition work had been subpar.

「クシュナー氏が、政権移行作業のドタバタ劇の真っ只中で、既に頭角を現してきています。彼は、10年以上前に自分の父親、チャールズ・クシュナー氏を投獄した、当時連邦検事だったクリスティー州知事を追放するのに一枚絡んでいました。トランプ氏の取巻き連中が、クリスティ氏が政権移行のために尽力して厳選した人々を組織的に解雇していきました。政権移行担当者達は、クシュナー氏が報復行動に絡んでいるという主張を真っ向から否定し、クリスティ氏の側近二人が、ニュージャージー州でのジョージ・ワシントン橋通行妨害不祥事で有罪判決を受けた後の氏のトラブルを指摘しました。彼らは、予備的な政権移行作業があまり良くなかったことも示唆しました。」

クシュナー氏の報復活動や介入で政権移行作業がもたついているとしたら、これは大問題で、とんでもない事です。公私混同も甚だしい行為だし、トランプ氏が、スムーズな政権移行作業よりも、義理の息子の私怨を優先させているとしたら、この先とんでもないことになることが予想されます。そもそも、こんな事が許されて良いのかと憤りを覚えるという意見がかなり多いですが、トランプ擁護者は、クリスティ氏の政権移行チームは、氏の取り巻きが多く、その取り巻き2人が有罪判決を受けたので、とても氏に政権移行作業は任せられないと言っています。さらに、クリスティー氏のチームにはロビーストも多く、それがトランプ氏の逆鱗に触れたとも言われています。真相は分かりませんが、今後クシュナー氏が政権の要職に就くような事態になれば、トランプ政権の危険度がさらに増します。

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ホワイトハウスを家族経営

Mr. Trump’s desire to add Mr. Kushner to his administration gives weight to speculation that he intends to run the White House the way he runs his businesses, relying heavily on his children and delegating essential duties to them.

And it adds another element of unpredictability to an unconventional handover of power, although there were signs on Thursday that Mr. Trump’s transition operation was edging toward normalcy after its chaotic first week.

「トランプ氏がクシュナー氏を彼の政権に加えたいという願望は、彼が、子供達に大きく依存し重要な権限を彼らに委任する、自身のビジネスを運営するのと同じやり方で、ホワイトハウスも仕切っていくつもりであるという憶測に説得力を与えています。また、最初の雑然とした一週間の後で、トランプ氏の政権移行作業が正常化しつつあるサインが木曜日に見られはしましたが、その事が、型破りな権限委譲に対し、他の予測不可能な要素を加えています。」

さすがにトランプ氏が子供達に政権を移譲することはないでしょうが、ただ、義理の息子を政府の要職に就けるような事があれば、これはかなりの警戒が必要だと言わています。子供達がトランプ政権に与える影響はかなり前から危惧されていましたが、政権を私物化しかねないトランプ氏だけに注意が必要だという識者もいます。

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そもそも法律違反

The anti-nepotism law “would seem to block out Kushner flatly,” said Norman L. Eisen, who served as Mr. Obama’s ethics counsel during his transition and at the White House. If Mr. Trump were to try to skirt it by having Mr. Kushner advise him in a volunteer capacity, he added, he “would be treading upon very serious statutory and constitutional grounds.”

「家族採用禁止法が、クシュナー氏採用を確実に阻止するはずですと、政権移行時とホワイトハウスでオバマ氏の倫理顧問弁護士をしていたノーマン・エイサン氏が言ってます。もし、トランプ氏が、ボランティアの範囲内でクシュナー氏が彼にアドバイスを与えることで、その法律の網を掻い潜った場合、彼は、とても重大な法令上・憲法上の根拠を蹂躙することになるだろうと付け加えています。」

家族を採用してはいけないという法律は、JFK(ジョン・ケネディ大統領)が、弟のロバート・ケネディ氏を司法長官として政権の要職に就けた事への対抗策として作られたみたいです。しかし、ビル・クリントン大統領が家族メンバーである妻のヒラリー・クリントン氏に保健制度改革という重要な役割を与えたことで、必ずしも絶対というわけでもないみたいですが、配偶者と義理の息子では違うので、トランプ氏がクリントン氏のように、家族メンバーを政府の要職に採用するかどうかが注目されています。

大統領府はプラーベートカンパニーと違って、家族で経営するわけにはいきません。トランプ氏の怖さは、俺が法律だ的なところがあるので、多くのアメリカ人が恐れているように、果たしてトランプ氏を止められる人間がいるのか?という問題になり、トランプ氏の周囲を家族やイエスマンで固めた場合、とんでもない事が起こりかねません。

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