乳酸菌がポリサッカライドでサイトカインを抑える

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善玉菌の代表格の乳酸菌と聞くと、ほとんどの人がヨーグルトを真っ先に思い浮かべるのではないでしょうか。ヨーグルトにオリゴ糖、クルミやブルーベリーをかけて食べると体に良いと言われています。乳酸菌の整腸作用は腸内の健康維持には必須ですが、今までそのメカニズムは、ブラックボックス(闇)で有り続けていました。

ラクトバチルス・パラカゼイDGは、これまでのいくつかの臨床試験により、健康を促進することが証明されていますが仕組みは謎でした。今回、新しい研究が、その健康促進効果が、善玉菌と宿主である人間との間の交信に起因していることを示唆しています。その交信は、特定の免疫刺激物質を放出するよう免疫系に命じる、新しい種類のポリサッカライドから成る細菌分泌を引き起こします。今回の研究は、米国微生物学会の機関紙であるApplied and Environmental Microbiology誌に掲載されています。

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ポリサッカライド

Mechanism of probiotic health promotion revealed

In the study, the investigators isolated the polysaccharide, which are large polymers of sugar molecules. They form coverings over the surfaces of many bacterial cells, and the bacteria sometimes secrete them, as well.

「今回の研究で、研究員達は、糖分子の大きな重合体であるポリサッカライドを分離することに成功しました。それらは、多くの細菌性細胞の表面全体を覆う被膜を形成し、その細菌達も、時に応じて、それらを分泌しています。」

The researchers then used nuclear magnetic resonance imaging and chemical methods to determine the polysaccharide’s structure and composition. “We showed that a significant proportion of the polysaccharide is made from the sugar, rhamnose,”

「研究者は、その後、ポリサッカライド(多糖類)の構造と組成を割り出すために、核磁気共鳴映像と化学的手法を使いました。”我々は、その多糖類のかなりの部分が、ラムノースという糖質からできていることを明らかにしました。”」

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炎症を促進させる!?

Laws’ coauthor, Simone Guglielmetti, PhD, Professor of Microbiology, the University of Milan, Italy, then exposed certain human immune cells to different doses of the polysaccharide, and monitored the cells’ release of immune-stimulating chemicals. Notably, they secreted pro-inflammatory cytokines and chemokines.

「ローズの共著者で、イタリアにある、ミラン大学微生物学部教授シモーヌ・ググリエルメッティ博士は、その後、さまざまな分量のポリサッカライドを、特定のヒト免疫細胞にさらし、細胞の免疫刺激物質の放出をモニターしました。注目すべきことは、それらが、炎症促進性のサイトカインとケモカインを分泌したことでした。

The release of such pro-inflammatory compounds might suggest that L. paracasei would aggravate conditions such as ulcerative colitis, or ulcers caused by Helicobacter pylori, instead of mitigating them, as it has been found to do in clinical trials.

「そういった炎症促進性物質の放出は、乳酸菌が、潰瘍性大腸炎、あるいは、ヘリコバクター・ピロリ菌によって引き起こされる潰瘍などの症状を、臨床試験ですると判明しているように、緩和するどころか、悪化させる事を示唆している可能性があります。」

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潰瘍の悪化を抑える

But “we have evidence that our polysaccharides bind to and mildly activate the receptors which release pro-inflammatory messengers,” said Laws. “We believe that this generates a lesser inflammatory response than what would occur if the same receptors were activated by pathogenic bacteria.”

「しかし、”我々のポリサッカライドが、炎症誘発メッセンジャーを放出する受容体と結合して、控えめに受容体を活性化させているという証拠を得ています。”とローズは言った。”我々はこのことが、同じ受容体が病原菌によって活性化された場合に起こることと比べ、より少ない炎症反応を発生させていると考えています。”」

恐らく、善玉菌の乳酸菌が、ある種のポリサッカライドを分泌して、その多糖類が、病原菌より先に炎症促進受容体と結合して、炎症促進物質の放出を抑え込むことで、潰瘍など症状悪化を防いでいるんだと思います。ポリサッカライドは番茶にも豊富に含まれていますが、熱に弱いので、水出しで飲むのがより効果的だと言われています。

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