飽和脂肪は言われているほど体に悪くない!?

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

ベルゲン大学KG Jebsen糖尿病研究センターの研究者達によって実施された、新たなノルウェーの食事介入研究(FATFUNC)が、食事脂肪、特に飽和脂肪がほとんどの人にとって不健康であるという、半世紀以上にわたり支配的だった、食事仮説の正当性に、現在、疑問を投げ掛けています。今回の研究に携わった研究者達は、低加工炭水化物食、あるいは、低加工脂肪食のどちらも、非常に良く似た健康効果なことを発見しています。

スポンサーリンク

脂肪悪玉論は誤り?

Saturated fat could be good for you

“The very high intake of total and saturated fat did not increase the calculated risk of cardiovascular diseases,”

「総脂肪と飽和脂肪を非常に多く含む食事の摂取は、心臓血管疾患の予測されるリスクを上昇させませんでした。」まじかよ!これで安心してバターと生クリームを食える。

“Participants on the very-high-fat diet also had substantial improvements in several important cardiometabolic risk factors, such as ectopic fat storage, blood pressure, blood lipids (triglycerides), insulin and blood sugar.”

「脂肪だらけの食事を摂っていた試験参加者達には、異所性脂肪分の蓄積、血圧、血中脂質(トリグリセリド)、インスリンと血糖値などのような、いくつかの重要な心血管代謝危険因子の大幅な改善がありました。」高脂肪食が体に良いみたいです。

Both groups had similar intakes of energy, proteins, polyunsaturated fatty acids, the food types were the same and varied mainly in quantity, and intake of added sugar was minimized.

“We here looked at effects of total and saturated fat in the context of a healthy diet rich in fresh, lowly processed and nutritious foods, including high amounts of vegetables and rice instead of flour-based products,”

「両集団が似たようなエネルギー、蛋白質、多価不飽和脂肪酸を摂取し、食品の種類は同じで、主に量が異なっていて、添加される砂糖の摂取量は最小限に抑えられました。我々は、この研究で、豊富な野菜や小麦製品の代わりにライスを含んだ、新鮮、低加工で栄養食品に富んだ健康的な食事に照らした、総脂肪・飽和脂肪の影響に注目しました。」

“The fat sources were also lowly processed, mainly butter, cream and cold-pressed oils.”

Total energy intake was within the normal range. Even the participants who increased their energy intake during the study showed substantial reductions in fat stores and disease risk.

「ファットソース(脂肪源)も、低加工な、主に、バター、クリーム、コールドプレス油でした。総エネルギー摂取量は、正常範囲内でした。研究期間中にエネルギー摂取量が増加した参加者達でさえも、脂肪蓄積と疾病リスクにおける実質的減少を示しました。」

スポンサーリンク

量より質の美学

“Our findings indicate that the overriding principle of a healthy diet is not the quantity of fat or carbohydrates, but the quality of the foods we eat,”

「我々の発見は、健康的な食事の最も重要な原則が、脂肪や炭水化物の量ではなく、我々が食べる食物の質であるということを指し示しています。」

量より質というのは、脂肪や炭水化物の摂取量にも当てはまるみたいで、質の良い飽和脂肪なら摂取量は大して問題にならないようです。脂肪悪玉論とは何だったんでしょうか。

Saturated fat has been thought to promote cardiovascular diseases by raising the “bad” LDL cholesterol in the blood. But even with a higher fat intake in the FATFUNC study compared to most comparable studies, the authors found no significant increase in LDL cholesterol.

Rather, the “good” cholesterol increased only on the very-high-fat diet.

「飽和脂肪は、血中の悪玉LDLコレステロールを上昇させることで、心循環器疾患を促進させると考え続けられていました。しかし、たとえ、FATFUNC研究における高脂肪摂取量を、最も類似した研究と比較したとしても、著者達は、LDLコレステロールの重大な上昇を見い出せませんでした。それどころか、善玉コレステロールは、非常に脂肪分の多い食事に於いてでのみ増加しました。」善玉コレステロールを増やすには高脂肪食!

“These results indicate that most healthy people probably tolerate a high intake of saturated fat well, as long as the fat quality is good and total energy intake is not too high. It may even be healthy,”

「これらの研究結果が、ほとんどの健康な人が、脂肪の質が良く、総エネルギー摂取量があまりに高くないない限り、たぶん、飽和脂肪の大量摂取にうまく対応できることを示唆しています。それは健康的でさえあるかもしれません。」

健康で、摂取カロリーと脂肪の質にさえ注意すれば、好きなだけ飽和脂肪を食べてもいいみたいです。どの人々や患者が、飽和脂肪の摂取制限が必要かのさらなる追加調査が必要みたいな事を言っています。今回の、飽和脂肪は条件次第で大量摂取可能という研究結果は、全ての人々に適用できるわけではないみたいです。健康であることが最低条件です。

スポンサーリンク

脂肪よりむしろ糖分(糖質)が問題

“But the alleged health risks of eating good-quality fats have been greatly exaggerated. It may be more important for public health to encourage reductions in processed flour-based products, highly processed fats and foods with added sugar,”

「とは言っても、良質な脂肪を食べることに対する、主張されている健康リスクは、ひどく誇張されてきています。加工小麦製品、加工度の高い脂肪、砂糖が添加されている食料品を減らすよう奨励することが、公衆衛生にとってもっと重要かもしれません。」

これはあくまでもノルウェー人を対象にした研究なので、そのまま日本人に当てはまるのかという疑問が残りますが、ネズミやフルーツフライ、線虫、ゼブラフィッシュを用いた研究が人間に当てはまるようなので、同じ人間なので、問題ないように思えます。

私の超大好物の生クリームは砂糖が添加されているし、練乳は加工度の高い脂肪でさらに砂糖が添加されているので、残念ながら大量摂取は無理があるかもしれません。しかしながら、私の大好物の、飽和脂肪の代表格で、長年に渡り体に悪いと言い続けられていたバターに対する冤罪は既に晴らされています。飽和脂肪自体が体に悪いという長年にわたる仮説も覆されようとしているようです。脂肪が体に悪いというより、脂肪分を摂り過ぎているのに、全く運動しないことが体に悪いのであって、運動不足が悪の根源とも言われています。質の良い食事を取って、質の良い運動して、質の良い睡眠を取ることが健康の秘訣だと言えます。量より質は恋愛にも言えるかもしれません。

スポンサーリンク
スポンサーリンク