大女優メリル・ストリープ氏の批判とトランプ氏のカウンターパンチ

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トランプ氏に言わせると、メリル・ストリープ女史は、ハリウッドで最も過大評価されている女優の1人らしいです。それはつまり、彼女が所詮は3流女優に過ぎないという事を意味していると思われます。トランプ支持者が、たかが女優風情が偉そうに次期大統領の批判をするな!と息巻いていましたが、何とも酷い言い様だと思わざるを得ません。

The Deer Hunter (ディア・ハンター)、Kramer vs. Kramer (クレイマークレイマー)、Sophie’s choice (ソフィーの選択)、The Bridges of Madison County (マディソン郡の橋)、Music of the Heart (ミュージック・オブ・ハート)など、数々の名演技を見せてくれたストリープ氏が、過大評価されている訳はなく、紛れもないハリウッドを代表する超一流女優です。クレーマー vs. クレーマーだと、流行りのclaimer (クレーマー)同士の対決になってしまいますが、クレーマーが和製英語なのは言うまでもありません。

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ストリープ氏のトランプ氏批判

ストリープ氏はトランプ氏の名前を言うことなく、トランプ氏を批判しましたが、その最も痛烈な批判が、トランプ氏が、過去に障害を持った記者を馬鹿にするような仕草をして罵倒したことです。これは、その時のビデオではっきり証明されているので、トランプ氏がいくら誤魔化しても通用しないと、リベラルメディアから猛烈な批判を浴びています。

ストリープ氏が恐れているのは、トランプ氏のヒトラー化ですが、それは、多くのリベラルが最も恐れていることで、彼等が一番恐れているのは、LIHOP, MIHOPによる、独裁的な権力の掌握です。かつて、ブッシュ政権がやったと、多くのリベラル達が陰謀論を唱えていたやつです。false flag による独裁政権樹立は過去にも何度も行われているだけに、というか、現在進行形でトルコでも行われていると言われていますが、そういった心配は確かにあります。ストリープ氏や他のハリウッドスター、他の多くのリベラル著名人達が最も恐れる最悪のケースが起こらないように、ストリープ氏が、メディアの力が重要で、権力を監視する第四の権力としてのメディアを叱咤激励した訳です。メディアの責任はトランプ政権で非常に重要になるのですが、トランプ氏はそのメディアを既に猛烈に攻撃しているので、多くの識者、メディア関係者がその事に対して警鐘を鳴らしています。

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黙って歌ってろ!

“Shut Up & Sing: How Elites from Hollywood, Politics, and the UN are Subverting America”という本を、ローラ・イングラハム女史が2003年に出版しました。この本は、当時のブッシュ政権を批判したDixie Chicksという女性歌手グループを叩くために書かれた本ですが、たかが一介の歌手風情の分際で、戦時下のブッシュ大統領様を批判するとは何事か!と当時、フォックスニュースやトークラジオを中心に、激しく叩かれまくりました。あの時は、やばいくらいアメリカが右傾化していたので、独裁国家になっても不思議ではありませんでした。Patriot Act IIが法制化されていれば、アメリカは確実に独裁国家になっていただろうと、一部の間で今もなお語り継がれています。そういった事が実際に起こり得たので、トランプ政権が独裁政権化する可能性も確かにあります。

メリル・ストリープ氏に対しても、まだ大統領になっていないトランプ氏を批判するとは何事か!と言っているトランプ支持者がいるので、トランプ氏が大統領になった後で、アメリカが再び右傾化する危険性はかなり高いです。トランプ氏を批判することもできないようになる可能性があるし、メディアが弾圧される危険性を指摘する人さえいます。

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言論の自由は民主主義の基本

国際的な大女優のストリープ女史を、たかが女優風情と罵るトランプ支持者に、女史を3流女優扱いするトランプ氏、なんだかとても嫌な予感がします。2003年の時のような事が起きなければ良いですが、あるいは、2001年の時のようなことが起きないといいのですが、歴史は繰り返すというか、共和党の歴史は繰り返される風潮なので、同じことが繰り返されそうで不安です。とにかく、言論の自由は自由主義の基本中の基本なので、メディアが政権監視をして、政権に怪しい動きがあれば、国民を動かすようにしていかないと、いつ政権が国民に牙を剥くか分かったもんじゃありません。とは言っても、その肝心のメディアが、嘘つきメディア扱いされ、第4の権力として正常に機能しなくなってきているので、それがストリープ女史が恐れていることでもあるのですが、トランプ氏が形振り構わず、嘘混じりのストリープ氏を叩くツイートを見ていると、この国の行く末に一抹の不安を感じるという、1人のヒラリー氏支持者の言葉が未だに頭から離れません。

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