座ってばかりいると糖尿病になるという格言は本当なのか?

座ることは、以前に思われていた程、致命的ではないかもしれません。シドニー大学による新しい研究が、座りっぱが糖尿病の直接原因から除外された事がその事を物語っています。最新のBritish Journal of Sports Medicine誌に掲載された研究結果は、座ってばかりいる事が、体にとにかく悪いという人気の金言に疑いを投げ掛け、座りっぱが人の健康に害を与えるのかどうかを判斷する上での様々な要素の複雑さを指し示しています。

座りっぱなしは健康を害する

Sitting not linked to incident diabetes: New research

座ってばかりいる事が、喫煙と同じくらい危険で、どんなにアクティブな人間であったとしても、座りっぱは体に良くないと、近年、広く一般に知れ渡ってきています。しかし、今回の研究は、座ることと糖尿病発症のリスクの因果関係が存在するのかどうかを、詳しく調べることを目的とした、数少ない長期的な研究の1つです。

今回の研究結果は、座りっぱの潔白を証明しているわけではないのですが、それらは、座って行う行為と座りっぱなしに関連した健康リスクに関して、我々が以前から知っていたことに比べ、はるかに多くの要素が絡んでいることを示唆しています。

テレビ鑑賞は体に悪くない?

“Importantly, our research was among the first long-term studies to distinguish between various types of sitting behaviours – not just TV sitting, which is used in the majority of existing studies. But TV time and sitting time are practically uncorrelated so we have very good reasons to believe that the health risks attributed to TV in the past are due to other factors, such as poorer mental health, snacking and exposure to unhealthy foods advertising,”

‘1つ言えば、我々の研究が、ほとんどの既存の研究で使われるテレビ鑑賞だけではなく、さまざまなタイプの座って行う行動を、長期間にわたる研究で初めて区別しています。しかし、テレビ鑑賞時間と座っている時間は、実際には相関していないので、我々は、これまでテレビのせいにされてきた健康リスクが、精神的健康の悪化、間食、不健康食品広告への暴露等の他の要素が原因になっていると確信するための非常に説得力のある数々の理由を持っています。’

‘また、多くの過去の研究は、研究当初のより高いBMI(body mass index:肥満度指数)が、研究結果を台無しにする可能性がある、参加者の糖尿病発症リスクをどのくらいの程度で上昇させているのかをほとんど考慮に入れていませんでした。’

座りながらテレビ鑑賞をすることが体に悪いんじゃなくて、例えば、番組の質が悪ければ、精神を害したりするだろうし、CMのジャンクフードやジャンクドリンクを見て、それを飲み食いしたくなって、テレビを見ながらそれを間食することが、糖尿病の原因になっている可能性があるということみたいな感じです。面白い番組を見て笑うことは、精神的にも肉体的にも良いことなので、テレビ鑑賞が体に悪いとは言えませんが、見過ぎも良く無い事は確かです。

運動はやはり健康に良い

“Another reason for our results could be that these London-based workers were protected by the large amounts of walking they reported, which was nearly 45 minutes per day on average. With most white-collar workers forced to spend many hours each day in front of a computer not moving, this amount of physical activity may be an absolute necessity to maintain good health.”

‘我々の結果のもう1つの理由が、こういったロンドンで働く人々が、彼等が報告しているように、1日平均約45分というかなりの徒歩によって保護されている可能性があるという事です。ほとんどのホワイトカラーワーカーは、毎日多くの時間をコンピュータの前で動くことなく、座ることを強要されているので、この運動量は健康維持には絶対不可欠の可能性があります。’

座ってばかりいても、要は、毎日歩けばいいみたいです。毎日15分~20分の早歩きが、健康維持には不可欠であることは以前にも書いていますが(1日20分程度の控え目な運動が抗炎症薬のような役割を果たす!)、健康維持にはとにかく動くことが大切だということみたいです。