新測定法(LC-MS/MS)がビタミンDの1日推奨量を減少!

大幅に改善された技術を利用した、ビタミンDに関する再測定の後で、ビタミンDの摂取に対する推奨栄養所要量(RDA)が、従来の1日当たり800IU(20μg)から400IU(10μg)へと半減しています。今回の研究結果は、フロリダ州オークランドで4月2日に開催される、アメリカ内分泌学会の年次総会、ENDO 2017で発表される予定です。

International Unit (IU) = 薬理学で用いられる国際単位、ビタミンDは、1IU = 0.025μg

Recommended Dietary Allowance = 推奨栄養所要量、推奨量

ビタミンDの推奨食事許容量 (RDA)

New measurement technique lowers estimated vitamin D recommended daily allowance

“The RDA is easily achievable with a supplement of 400 IU in winter, when vitamin D levels are lowest in North America,” said principal investigator J. Christopher Gallagher, M.D., professor and director of the Bone Metabolism Unit in the Division of Endocrinology of Creighton University School of Medicine in Omaha, Neb.

”このRDAは、ビタミンDレベルが北米で最も低い冬季、400IU含有サプリを摂取することで簡単に達成できます。”と、ネブラスカ州オマハにある、クレイトン大学医学部内分泌科骨代謝ユニット長で、研究責任者のJ・クリストファー・ギャラガー教授は語りました。

“This has important ramifications for public health recommendations. The amount of vitamin D needed, 400 IU daily, is less than the figure recommended by Institute of Medicine,” said Gallagher, the study’s principal investigator.

”この事は、国民の健康推奨に対して、非常に重要な波及効果を持っています。1日400IUというビタミンD必要摂取量は、現在、医学研究所によって推奨されている値よりもかなり少ない値になっています。”と、本研究の首席臨床試験医師のギャラガー教授は言っています。

液体クロマトグラフィー・タンデム質量分析

“In estimating the RDA for vitamin D intake, the laboratory method used for measuring serum 25-hydroxyvitamin D ? 25(OH)D ? can affect the results,” he said. “The estimated RDA based on the older immunoassay (DiaSorin S.p.A., Salugia, Italy) system was 800 IU daily, whereas the newer liquid chromatography tandem-mass spectrometry (LC-MS/MS) technique estimated that 400 IU daily would meet the RDA.”

ビタミンD摂取に対するRDAを見積もるに当たって、血清25-ヒドロキシビタミンD(25(OH)D)を測定するのに使われた実験室手法は、結果に影響を与える可能性があり、旧式の免疫測定システムベースの概算RDAが、1日800IUである一方で、新型液体クロマトグラフィー・タンデム質量分析/質量分析法(LC-MS/MS)は、1日400IUでRDAを満たせると見積もっています。

In their earlier double-blind dose-response clinical trial in the winter and spring of 2007 to 2008, Gallagher and his colleagues enrolled 163 healthy postmenopausal Caucasian women 57 through 90 years of age with vitamin D insufficiency and followed them for 1 year. The women were at least 7 years postmenopausal and they had vitamin D insufficiency based on the World Health Organization cutoff (serum 25(OH)D 20 ng/ml or lower).

彼らの、2007年冬と2008年春に行われた、過去の二重盲検用量反応臨床試験の中で、ギャラガー博士と彼の同僚等は、ビタミンD不足の57歳~90歳の163人の健康的な更年期以降の白人女性57人を集めて、1年間に及ぶ追跡調査を行っています。その調査に参加した女性達は、少なくとも、更年期後7年が経過していて、世界保健機関カットオフ(血清25(OH)D 20 ng/mlかそれ以下)をベースにしたビタミンD不足である必要がありました。

過去の研究は1日800IU

被験者たちは、400, 800, 1600, 2400, 3200, 4000, 4800 IU/dayの7種類のビタミンD3用量か、プラセボのうちどれか1つをランダムに投与され、全ての女性は、総カルシウム摂取量を維持するために、カルシウムサプリが投与されました。サンプル分析と旧式免疫測定法を使用したRDA見積もりの後で、著者達は、1日800IUが、人口の97.5%のビタミンD摂取必要量を満たしていることを咆哮しています。

しかし、今は、液体クロマトグラフィー質量分析(LC-MS/MS)が、25(OH)D測定のための最も基準になる検査になっているので、研究者達は、この新しい技術を使って元のサンプルを再分析しました。より正確な用量反応曲線を決めることで、1日400IUを見積もれました。

”但し、このRDAは、骨の健康のためだけに有効です。”と、ギャラガー博士は注意を喚起しています。”他の病気には当てはまらない可能性があります。癌や糖尿病、他の疾患を検証する臨床試験は進行中ですが、これに関する情報は今のところまだ持ってはいません。”

1日400IUという数値は、あくまでも、骨の健康のためだけの数値らしいので、他の病気に対する推定RDAに関しては、さらなる研究が進行中で、結果はまだ出ていないみたいです。ということは、やはり1日800IUを摂取した方がいいのかもしれません。ビタミンは少ないより多く摂取した方が良い気もするので、大は小を兼ねるという事で、800IUが無難な気がします。しかしながら、400IUでも骨には問題が無いので、400IUで十分なような気もします。