HSP90阻害薬等の新しい老化細胞除去薬が老化を遅らせてくれる

動物達の健康的な老化をサポートすることが証明されている薬剤の臨床可能性実現に、さらに一歩近付いています。Journal of the American Geriatrics Societyに御来掲載された総説の中で、メイヨクリニックの老化専門家達は、人にも有効で安全と認められれば、この種の薬剤が、一つずつではなくまとめて慢性疾患を予防・遅延させることで、変革をもたらす可能性があると言っています。

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老化細胞選択的除去薬

Mayo Clinic researchers review the clinical potential of senolytic drugs on aging

The drugs being tested are called senolytic agents, because they target senescent cells. These are cells that have stopped dividing and secrete toxic chemicals that damage adjacent cells. Accumulation of senescent cells, which increases with age, is associated with chronic conditions, including diabetes, cardiovascular disease, most cancers, dementia, arthritis, osteopetrosis, and frailty.

テスト中の薬剤は、それらが、老化細胞を標的にしていることから、老化細胞選択的除去薬と呼ばれています。老化細胞は、分裂を止め隣接細胞に損傷を与える有害物質を分泌する細胞です。老化と共に増加する老化細胞の蓄積は、糖尿病、心疾患、大部分の癌、認知症、関節炎、大理石骨病、フレイルを含む、慢性疾患と関係しています。

HSP90抑制剤

Researchers at Mayo Clinic’s Robert and Arlene Kogod Center on Aging developed the first senolytic drugs to target these harmful cells. In a recent study led by The Scripps Research Institute, Mayo Clinic researchers and others confirmed that the senolytic drugs discovered at Mayo effectively clear senescent cells while leaving normal cells unaffected. The study, which was published in Nature Communications, also describes a new screening platform for finding additional senolytic drugs that will more optimally target senescent cells. The platform, together with additional human cell assays, identified and confirmed a new category of senolytic drugs, which are called HSP90 inhibitors.

メイヨー・クリニック・ロバート&アーリーン・コゴッド老化センターの研究者達は、こういった有害細胞を標的にする、初めての選択的老化細胞除去薬を開発しました。スクリップス研究所、メイヨクリニックの研究者達と他の研究者達を中心にした最近の研究の中で、メイヨークリニックで発見された老化細胞除去薬が、正常な細胞に影響を与えること無く、老化細胞を効果的に除去することを確認しています。Nature Communications誌に掲載された本研究は、老化細胞を標的にするようにより最適化される予定の付加的な老化細胞駆除薬を見つけ出すための、新たなスクリーニングプラットフォームも説明しています。付加的なヒト細胞試験と共にそのプラットフォームは、HSP90抑制剤と呼ばれる、老化細胞除去薬の新たなカテゴリーを同定・立証しています。

ヒトにも適用可能かは現段階では未知数

“The emerging repertoire of senolytic drugs shows that they are having an impact on a huge range of diseases,” says Dr. Kirkland. “Our goal is to achieve the same success in humans as we have in preclinical animal models in efforts to prevent or delay the conditions associated with aging.”

”老化細胞除去薬の新たなレパートリーは、それらが、非常に多くの疾患に影響を与えることを示しています。”と、カークランド博士は言いました。”我々の目標は、前臨床動物モデルにおける老化関連疾患の予防や遅延に対する成果と同じ成功を、人間に対しても実現することにあります。”

今回の研究は、動物モデルでの成果らしいので、人間を使った臨床試験の結果が出るのはこれから先のようです。こういった、ヒトの老化を遅らせることで、老化に関連した疾患を予防・遅延させる研究はかなり進んでいるようで、究極目標である、不老の実現も視野に入ってきているようです。

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