石油危機?サウジアラビアとアメリカの間で緊張が高まっている

来月のイランに対する経済制裁に加えて、石油市場を震撼させかねない、アメリカとサウジの緊張が高りつつある。事の発端はこのニュースだ(トルコ当局、行方不明の記者は「サウジ領事館で殺害された」)。トランプ大統領の義理の息子であるJared Kushner(ジャレッド・クシュナー)にとっては寝耳に水の衝撃のニュースだったのではないだろうか(Red-Faced Jared Kushner Seeks Answers On Disappearance Of Saudi Blogger)。米議会の中でもサウジに対する制裁の話が既に出始めている(Senators call on Trump to impose sanctions in Saudi journalist’s disappearance)。サウジに対しては、イエメンでの内戦拡大に対しても、一部の米上院議員達の間で批判が高まっている。多くの識者達が、サウジが引けば、イエメンはイランの手に落ちると警告している通り、結局は、イランとサウジの代理戦争がイエメンで繰り広げられている。

一部のリベラルメディアは、今回のジャーナリスト失踪(暗殺)事件をクシュナーのせいにしているが、クシュナーがサウジ王子をつけあがらせたのは事実だろう。トランプ大統領に対する議会からのプレッシャーは日に日に高まる一方だ(Senators pressure Trump to investigate disappearance of Saudi journalist)。もし、仮に、万が一、サウジ王子(Mohammed bin Salman/ムハンマド・ビン・サルマーン)が、同国のジャーナリストJamal Khashoggi(ジャマル・カショギ)の失踪(暗殺)に絡んでいた場合、米国とサウジの関係は悪化の一途をたどることになる。最悪の場合、原油価格の暴騰も覚悟する必要がありそうだ。リーマンショック前に付けた、ブレント原油1バレル150ドル超えも夢ではないかもしれない。

米中間選挙後は何が起きてもおかしくないと思っておいた方がいいだろう。イランとの間で戦争が起きる可能性さえある(Trump Has Put US On Path To War With Iran While Nobody is Paying Attention)。そうなったら、原油価格は余裕で1バレル200ドルを超えるだろう(Oil prices could jump to $200 a barrel if US and Iran go to war in Persian Gulf, analyst says)。イランのミサイル攻撃で、サウジやUAE,クェートの油田は火の海になるだろうし、ホルムズ海峡封鎖でタンカーの航行が不可能になり、世界経済がパニック状態に陥ることは必至だ。イランはイラクとは違う、バックにはロシアと中国が付いているし、アメリカにとっては第二のベトナム戦争になるだろうと、多くの専門家が警鐘を鳴らしている。

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