人は食うにも困るようになると精神が徐々にやられていく

food insecurityという言葉があります。辞書的な意味は、食料不安、食糧不足ですが、どういうことかと言うと、貧困等が原因で健康的に生きていくために必要十分な食料を確保できない状態を指します。現在、圧倒的に世界最大の債権国家で、アメリカと中国に次ぐ世界第三位の経済大国であるこの日本で、決して少なくない世帯が、非常に悲しいことに、この食料不安(食料不足)に陥ってしまっています。

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この記事”Pressure on food budgets linked to poor mental health for at least 100,000 Danish households“に以下の一節があります。

A major study at the University of Copenhagen study reports that food quality is affected when people’s food budgets are constrained, as per the definition of insecure or very insecure access to food used in international research. People who experience food insecurity also have a lower quality of life and experience poorer psychological well-being.

「コペンハーゲン大学による大規模調査が、人々の食費が抑えられると、国際研究で用いられている食糧不足の定義が示す通り、食料品質に影響を及ぼすことを報告しています。また、食料不足を経験する人々は、そうでない人に比べて生活の質が低く、精神的幸福感が乏しくなっています。」

ここでいう食糧不足とは、以下のように定義されています。

Insecure and very insecure access to food is often defined as “non-existent or uncertain access to obtaining or eating enough food of an acceptable quality under socially acceptable circumstances.”

「食料不足は、社会的許容環境下で許容品質の食料を十分に獲得もしくは摂取する手段が全く存在しないか不確かである事としばしば定義される。」

世界最大の債権国家である我が国日本における食糧不安世帯とは、国の無策により生活保護受給世帯以下の生活を強いられているワープア世帯(特にシングルマザー世帯)や、国民年金受給世帯がそれに当たるかと思われます。政府・日銀による富の逆再配分にも等しい異次元緩和による円安・株高・物価高によって、経済格差は拡大の一途を続け、多くの一般庶民の生活は疲弊困窮し、食糧不安に陥らないために、ほとんどの庶民は食品の質を落とさざるを得なくなってしまっているのが現状です。

つまり、発癌性物質の懸念がある中国産の食料品や、農薬・除草剤・化学肥料まみれの飼料と成長ホルモン剤や抗生物質を与えられた劣悪な環境で育った家畜の肉を食べないと生活が成り立たなくなっているということです。オーガニックの野菜や果物は高価なので、農薬まみれの野菜や果物を買わざるを得ません。しかし、そういった農薬まみれとは言え一応は体に良い食料品の購入をスキップし、さらに価格が安いジャンクフードを買わざるを得ない低所得者層も多くなってきています。古から健全な精神は健全な食に宿ると言われているように、体に悪い粗末な食事ばかり摂っていると人は、肉体的な健康を失うだけではなく精神までやられてしまい、やがては犯罪にまで手を染めるようになってしまいます。You are what you eat. (食は人なり)とはよく言ったものです。

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