関係代名詞 関係副詞 – which, that, whereの使い分け

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関係代名詞は重要な受験英文法の1つです。例えば、You can see from here the roof of a red building. What is that building? という2つの文を関係代名詞を使って一つにまとめるという問題があった場合、まず疑問形を残すという事に気付く必要があります。つまり、What is that red building whose roof you can see from here? という文を完成できるかどうかは関係代名詞の本質を理解しているかどうかにかかっています。まず2つの文を、What is that red building? You can see its roof from here. に書き換えた後に、所有格itsを関係代名詞の所有格whoseに置き換えて2つの文を1つに纏めます。慣れてくると感覚だけですぐに書き換えられるようになります。

reduced relative clause (縮約関係詞節)と関係代名詞の省略
reduced relative clause (縮約関係詞節)は、The girl who is playing the piano is my niece.の関係詞節のwho isを省略したplaying the pianoのように、関係詞節を短縮した節のことを指します。今回は、which openedを短縮(縮約...
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where, in which, that

This is the house in which/where I lived when I was a child. (formal)
This is the house I lived in when I was a child. (informal)
This is the house that I lived in when I was a child. (awkward)
This is the house that I lived when I was a child. (ungrammatical)

最後の例文のようなthatの関係副詞的使用はそもそもすべきではありません。そもそも、関係副詞の使用自体を極力避けるべきで、in which を使うのが一般的になっています。例えば、This is the city that / which I love most. これが私が最も愛した町です。を誤って、This is the city where I love (the) most. としないようにするには、whereの使用を普段から控えるか、あるいは、関係副詞 where = 前置詞(at, in) + which を頭に叩き込んでおくか、もしくは、I lived there と書き換えられる時は関係副詞のwhere、I love it (the) most と書き換えられる時はwhich、みたいなwhereとwhichの使い分け方を覚えておくぐらいしか方法はないでしょう。最後の方法の場合は、thereが副詞でitが代名詞なので、それぞれ関係副詞、関係代名詞が使われているわけです。

参考サイトRelative Adverb
参考サイトPreposition + relative pronoun
参考サイトWhich country do you like to live (in) most (the most)?

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which, that の使い分け

which, that の使い分けにはルールがあるので迷う事はあまりないでしょう。

This is the best book that is available. この文例のように、whichではなく、thatが使われるのは何故なのか?答えは簡単で、the best のように名詞が最上級で修飾されている先行詞(例文の場合はbook)はwhichよりもthatを使った方がより適切だからです。なのでこういう場合は、whichよりもthatを使うように心掛けましょう。

参考サイトIntroduction and General Usage in Defining Clauses から引用

After the pronouns “all,” “any(thing),” “every(thing),” “few,” “little,” “many,” “much,” “no(thing),” “none,” “some(thing)”

関係代名詞 that, which, who, whom 関係副詞 where, when, whyの省略
関係代名詞(relative pronoun)、関係副詞(relative adverb)は省略出来る時がありますが、関係副詞の省略はあまりお勧め出来ません。関係副詞の場合は、先行詞の省略の方がむしろ主流ですし、誤った関係副詞の省略をしてしまい、藪をつついて蛇状態になりかねません。とは言っても、ニュースなどの英文には普通、関係代名詞や関係副詞が省略された関係詞(形容詞)節が掲載されているので注意が必要な時が多々あります。

代名詞、”all,” “any(thing),” “every(thing),” “few,” “little,” “many,” “much,” “no(thing),” “none,” “some(thing)”が先行詞の場合はwhichではなくthatを使うようにしましょう。

There are few that can be used. 利用できるのは少数です。fewは代名詞。

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whichの非制限用法

制限用法(restrictive, essential)、非制限用法(non-restrictive, non-essential)の違いは、その節が必須か必須でないかの違いです。あってもなくてもどうでもいい情報を伝える場合は非制限的関係詞節(non-restrictive relative clause)を使えばいいという事です。非制限用法には必ずwhichを、thatは非制限用法には使えません。注意すべき点は、非制限用法は付加的情報の伝達を意味するために、使い方を誤ると意図していない情報を相手に伝えかねないという事です。以下のサイトから典型例を引用させてもらいます。

関係代名詞: 擬似関係代名詞 but, than, as
quasi (pseudo) relative pronouns (擬似関係代名詞)は試験英語では必須です。擬似という言葉とは相反して(疑似餌は一見餌のように見えて中身は餌ではない)、一見関係詞とは似ても似つかない英単語なのですが、実際は関係詞のように使われているという、とても不思議な単語です。butやthanを見て関係代名詞とは普通は誰も思わないでしょう。

参考サイトDoes modern English distinguish nonrestrictive and restrictive clause?

In US English we generally distinguish as follows (note punctuation):

Many young people believe that the classics, which do not accord with their taste, are not good books. (All classics are bad books.)
Many young people believe that the classics that do not accord with their taste are not good books. (Only that ones that don’t accord… are bad books.)

UK English may be different.

「アメリカ英語では、一般的に下記のように区別します。(句読点のカンマに注意):多くの若者は、彼等の嗜好に合わない、古典は良い本ではないと思っています。(全ての古典は役立たずなつまらない本です) 多くの若者は彼らの嗜好に合わない古典は良い本ではないと思っています。(自分達の嗜好に合わない古典だけがつまらない本です) イギリス英語は違うかもしれません。」

非制限用法と制限用法は、カンマ一つでこれだけ意味合いが違ってきてしまうので、使い方を誤ると危険です。後、例えば、My house that has a red roof needs cleaning. と My house, which has a red roof, needs cleaning. といったような非制限用法と制限用法があった場合、制限用法の方は、話し手が家を2軒以上持っている事を示唆し、何軒かある持ち家のうちの赤い屋根の家の掃除が必要で他の家は掃除が必要ないと言っているのに対し、非制限用法の方は、話し手は一軒しかない家の掃除が必要と言っています。つまり、非制限用法は、私は一軒だけ家を持っていて、その家は屋根が赤くて掃除が必要です。と言った意味になり、制限用法の方は、(何軒か家を持っていて、そのうちの一軒の)赤い屋根の家の掃除が必要です。のようなニュアンスになるということです。

関係代名詞 - as - 擬似関係代名詞 接続詞
前回 as を擬似関係代名詞として紹介したのですが、今回はas を一般的な関係代名詞として紹介すると共に、asは関係代名詞なのか接続詞なのかについても序に調べてみました。as は関係代名詞的な使われ方をする時もある but, than とは一線を画す、一般的な関係代名詞である、that, which の代わりとして違和感なく使うことができます。
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whichは非制限用法、thatは制限用法

whichは非制限用法だけに使うべき!というネイティブが結構います(That vs. Which)。というかそれが文法的に正しいと言い切っているネイティブに対して、制限的関係詞節にthatを使うかwhichを使うかは個人の嗜好の問題と言っているネイティブもいます(“that” in non-defining relative clauses)(that / which)。実際には制限的関係詞節にもwhichは多々使われているわけですが、個人的には、whichは非制限的関係詞節、thatは制限的関係詞節(restrictive relative clause)に使い分けられるべきだと考えていますが、英語は文法よりも感覚を優先すべきという観点からすれば、that, whichの使い分けは、個人の自由に委ねられるべきなんでしょうけど。

知覚動詞 taste, smell, see, hear, feel 受動態 過去分詞 現在分詞 SVOC
知覚動詞と言えばSVOC(第5文型)と see, hear, feel, smell, tasteが有名どころですが、これ以外にも色々あります。今回は感覚動詞(sensory verb) = 知覚動詞(perception verb)について、知覚動詞と認識動詞(cognition verb)の違いについて焦点を当ててみたい思います。
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